モラトリアム期間とは?抜け出すためのアクション5選

高校や大学に入学すると、漠然と将来について考えることが増えてくると思います。やりたいことがわからなかったり、将来について不安になったりすることもあるのではないでしょうか?

このような状況を指す「ラトリアム期間」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。ここではモラトリアムとはどんな意味なのか、どんな期間なのか、どんな懸念点があるのかなど解説します。モラトリアムを抜け出すためのおすすめアクションもご紹介しますので参考にしてください。

目次

モラトリアム期間って?

モラトリアムの意味

「モラトリアム症候群」「モラトリアム人間」「モラトリアム期間」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。元になっている英語の「moratorium」は「支払猶予」「猶予期間」という意味で、支払いや法の執行などに設けられる猶予期間を指す言葉です。

心理学者のE・H・エリクソン(Erik Homburger Erikson)が、12歳~22歳の青年期特有の性質を表すために「心理社会的モラトリアム」という言葉を使ったことで、心理学用語として定着しました。

モラトリアム期間

モラトリアムという言葉には様々な定義がありますが、学生が社会に出て一人前の人間になることを猶予されている状態を指すことが多いです。

「大人になるための準備期間」「社会的にも認められた猶予期間」という意味もあり、「大人になるために、アイデンティティを確立するための期間」とも言えるでしょう。

モラトリアム症候群とは

なかなか自身のアイデンティティを確立することができず、モラトリアムな状態を継続してしまうことを「モラトリアム症候群」といいます。「やりたいことがわからない」「自分の価値観が定まらない」と悩み続けたままモラトリアム期間を脱却できないと、精神的に辛い状態になり鬱に近い症状がでる人もいます。

モラトリアム期間からなかなか抜け出すことができない人は、「モラトリアム人間」と呼ばれます。大学や高校を卒業しても価値観が定まらず、ニートの状態を続けたり、転職を繰り返したりする人も多いです。

モラトリアムとはどう向き合うべきか

モラトリアム期間ってどのくらい?

期間は人によって異なり、数ヶ月程度から、長いと数年間モラトリアム期間を過ごす人もいます。

一般的には、社会に出て働く前の準備期間である高校や大学時代にモラトリアム状態を経験する人が多いです。中には、社会に出て働き始めてから理想と現実のギャップに直面したり、自身の価値観がわからなくなってモラトリアム状態となるケースもあります。

モラトリアムはいけないこと?

「大人になるための準備期間」「しっかりとした価値観を形成する期間」として前向きに捉えることも可能です。しかし、いつまでもモラトリアムの状態を延長するのはよくないこととされています。

面倒なことから逃げたり、決断を先延ばしにしたりして、モラトリアムな状態に留まり続けてはいないか、今の状態が自分にとっていいことなのかどうかよく考えてみてください。もし変化が必要だと感じたら、何か行動を起こしてみましょう。

モラトリアム期間を抜け出すためのアクション

①学問に没頭する

学生時代に勉強することは、社会に出ても役に立たないと感じるかもしれません。しかし知識や教養を身につけておいて損はありませんし、価値観の形成やアイデンティティの確立にも役立つことが多いです。

レポート作成や論述式の試験では、「考える力」「論理的に述べる力」が鍛えられます。しっかり考える力は、悩み多い時期の力となるでしょう。

②本を読む

モラトリアム期間にはたくさんの本を読むのもおすすめです。さまざまなジャンルに挑戦して、見聞を広めておきましょう。本を読むと自分と向き合う機会が増え、モラトリアム期間を抜け出すヒントが見つかることもあります。

大学の図書館には、多種多様な本があります。興味があまりない本でも無料で読むことができるのは大学生の特権です。時間があるうちに、いろいろな本に触れていくことをおすすめします。

③アルバイトをする

アルバイトの経験がない人は、一度チャレンジしてみるといいでしょう。社会人になる前に働くことの大変さや楽しさを知っておくと就活にも役立ちますし、モラトリアムの状態にも変化が生じるでしょう。

アルバイト先では、多様な価値観を持っている人に出会えるのも魅力です。社員の方、フリーター、主婦、他大学の学生など、アルバイト先には色々なコミュニティから人が集まっています。自分の世界に閉じこもらず、価値観を広げていくチャンスを得られます。

④一人旅をする

時間に余裕のある大学生なら、旅に出てみるのもいいでしょう。とくに、1人で旅に出るのがおすすめです。友達と一緒の旅ももちろん楽しいですが、1人で旅をすると自分のことを考える時間が増えます。移動の時間やご飯を食べる時なども、普段はなかなか持つことの出来ない自分を見つめ直す時間になります。

また、一人旅の方が、現地の人と交流する機会が増えます。道を尋ねたり、駅員さんに質問したり、現地の人と関わりながら、気づくことや学ぶことも少なくないでしょう。

⑤インターンシップに参加する

大学生のうちは、自分がどんな仕事がしたいか、まだわからない人も多いと思います。そんな状態で就職活動をするのは大変ですし、自分の将来について思い悩むことになるのも不思議はありません。

大学生になったら、なるべく早い時期から、インターンを経験することをおすすめします。インターンとして実際に仕事を経験することで、「自分の得意なこと」「自分がどんな仕事に向いているのか」が明確になってきます。

インターンシップに参加すると、違う大学に通っている大学生に出会うこともできます。同じ業界に興味を持っている人や、価値観の似通っている人と出会える可能性が高いので、気の合う友人ができるかもしれません。

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まとめ

「モラトリアム期間かも?」と感じる時期は誰にでもあるものです。価値観を形成するために悩んだり考えたりすることは大切なことですが、状況を変えたいなら行動してみる必要があります。何かに没頭したり、新しいことにチャレンジしてみるのもいいでしょう。

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インターンシップガイド編集部
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