【業界研究】家電量販店の現状・仕事内容・就職活動対策

就職活動をしている学生の中には、ヨドバシカメラ・ヤマダ電機・ビックカメラなど家電量販店への就職を希望している方もいるでしょう。家電量販店業界には近年さまざまな変化が生じており、最新のトレンドを掴んだうえで就活に臨むことが大切です。

本記事では、家電量販店業界の現状や実際の仕事内容、就職活動対策を解説します。家電量販店で働くイメージを掴みたい方や、業界事情を深く理解して就活を有利に進めたい方はぜひご覧ください。

目次

就活生必見!家電量販店業界の現状

家電量販店への就職をめざすなら、業界の現状を押さえておくことは必須です。以下3つの流れを理解しておきましょう。

ネットで購入するユーザーの増加
大手数社による独占状態
家電「以外」へのラインナップ拡大

それぞれ詳しく解説します。

ネットで購入するユーザーの増加

現代では家電製品をネットで購入するユーザーが増加しました。Amazonや楽天などを利用すれば、実際に店舗に足を運ばなくてもクリック一つで購入できるため、忙しい現代人には欠かせない購入手段となっています。また、ほかのユーザーの口コミが見られる点も、店頭での買い物にはないメリットでしょう。

一方で、店頭だからこそ実物のサイズ感や手触り、使い心地をチェックできるのが実店舗を持つ家電量販店の強みです。ネットで商品を購入する文化が広まる中、どのようにユーザーを取り込むのかが家電量販店業界を生き残るカギとなります。

大手数社による独占状態

近年では、家電量販店業界は大手数社による独占が進んでいます。2012年のビックカメラによるコジマの買収、また同じ年のヤマダ電機によるベスト電器の買収など、大手企業がさらに規模を拡大させるという流れが加速しています。

少子高齢化による市場の縮小や、仕入れ先となるメーカーとの価格交渉力などを考えれば、中小規模の家電量販店にとっては今後も厳しい状況が続くでしょう。

家電「以外」へのラインナップ拡大

家電量販店による家電「以外」へのラインナップ拡大も進んでいます。家電量販店各社は、おもちゃや化粧品、酒類など、大きな敷地面積を活かしてさまざまな商品を扱うようになりました。

最大手のヤマダ電機は住宅事業に力を入れており、家具などを扱う「家電住まいる館」を展開しているほか、2019年には大塚家具を吸収合併しました。また、ビックカメラはおもちゃや自転車、酒類など幅広い商品展開が魅力です。

ネットで購入するユーザーが増える中、家電「以外」へのラインナップ拡大は店舗に足を運んでもらうきっかけ作りとして重要な戦略だといえます。応募先の企業がどのような分野に力を入れているのか、書類選考や面接の前にはしっかり確認しましょう。

家電量販店の仕事内容には何がある?

家電量販店で働くといっても、店舗スタッフだけではなくさまざまな役割があります。以下5つの職種について、それぞれ解説します。

販売スタッフ
店舗マネージャー
法人営業
EC事業担当
本社スタッフ

販売スタッフ

販売スタッフは、店頭に立って接客を行います。まずは販売の現場を知るため、入社後に配属される可能性が高いでしょう。

顧客ニーズに合わせた商品の提案やクレーム対応など、最前線でお客様とコミュニケーションする能力が求められます。キャリアアップを見据え、店舗全体にかかわる改善提案などができれば評価も高まるはずです。

店舗マネージャー

販売スタッフとして経験を積んだ後は、店舗マネージャーに昇格するケースが多いです。一スタッフと異なり、店舗全体のマネジメントが必要となります。

各フロアにおける売り場づくりや在庫管理、現場スタッフの教育など、担当店舗の売上拡大に向けたあらゆる業務をこなします。

法人営業

法人営業では、企業担当者のアポイントを取り、自社が扱う家電製品の営業を行います。企業側から要望があるケースもありますが、顕在化していないニーズをくみ取って最適な商品を提案し、販売につなげるスキルが求められます。

EC事業担当

ネット通販の拡大により店舗への集客が難しくなる中、各社力を入れているのがEC事業です。商品情報の整理や在庫・配送面の管理、お客様からの問合せ対応などが含まれます。

実店舗とオンラインをどのように掛け合わせて事業を拡大していくのか、マーケティング面での活躍も期待されます。

本社スタッフ

本社スタッフには、経営企画・広告・物流・人事・経理・総務など幅広い業務が含まれます。経営企画や広告、物流などは全社的な戦略に関わる重要な役割を果たしており、その他の人事、経理、総務などの業務もバックオフィスとして各店舗の運営を支えています。

家電量販店をめざす学生向け就職活動対策!

内定を勝ち取るためには、家電量販店への就職に向けて実際に行動を起こすことが大切です。新卒で家電量販店への就職をめざすなら、以下3つの対策に取り組むとよいでしょう。

業界情報を集める
志望動機を明確にする
インターンシップで実務を経験する

業界情報を集める

家電量販店業界の最新情報には常にアンテナを張りましょう。本記事で紹介した3つの業界トレンドに着目しながら、ニュースや新聞を定期的にチェックしてください。

まずは書店の就活コーナーに並んでいる業界地図などに目を通し、概要を押さえるのもおすすめです。同じ大学出身のOB・OGがいる場合は、実際に話をして業務の様子を聞いてみるのも価値があります。

志望動機を明確にする

家電量販店をめざすうえで、志望動機を改めて明確にしましょう。ネット通販が拡大する中、なぜあえて家電量販店をめざすのか、どのようなやりがいを求めているのかなど具体的な理由が必要です。

例えば、家電製品の購入に際して、詳しそうなスタッフを探して説明を求めた経験はないでしょうか。日用品とちがって高額な買い物になるケースが多い家電製品だからこそ、相手に寄り添った接客をすることで付加価値が生まれるはずです。

また、家電「以外」の取り組みが増えているからこそ、同じ家電量販店業界でも戦略に違いが出てきています。各社の事業展開を調べたうえで、志望動機と結び付けてみてください。

個人的なエピソードや応募先企業の動向に合わせ、家電量販店に就職して何がしたいのか、どう活躍できるのかを魅力的に語れるよう整理しておきましょう。

インターンシップで実務を経験する

家電量販店での仕事に興味があるなら、インターンシップで実務を経験するのがおすすめです。現場の業務を経験することで、事前に抱いていたイメージとのギャップが解消され、迷いなく就職活動に臨めるはずです。

また、実際にインターンシップに参加するという行動を起こしている点は、採用担当者への大きなアピールになるはずです。実務経験をもとに志望動機や自己PRをブラッシュアップすれば、有利に選考を進められるでしょう。

【まとめ】家電量販店業界の理解を深めて内定を勝ち取ろう!

本記事では、家電量販店業界の現状や仕事内容、就職活動対策を紹介しました。ネット通販の拡大など業界全体としては厳しい状況にあり、家電「以外」へのラインナップ拡大など新たな取り組みが求められています。

業界事情や仕事内容を深く知るには、インターンシップで現場を経験してみるのが一番です。店舗での接客を体験できる企業などもあるので、ぜひ自身に合ったインターンを探してみてください。


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