インターンシップに参加すると、最後にアンケートや感想文の提出を求められることがあります。しかし「何を書けばいいのかわからない」「内容がうまくまとめられない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
読み応えのある感想文を書くコツや、感想文がスムーズに書ける構成(テンプレート)、よくあるNG例など解説します。
- ・企業がインターンに参加した学生に感想文の提出を求める理由は?
- ├理由①インターンプログラムについて満足度の高さや改善点が知りたい
- └理由②学生のポテンシャルが知りたい
- ・読み応えのある感想文を書くコツ
- ├読みやすい「構成」を意識する
- ├オリジナリティを意識する
- └具体性を持たせる
- ・【テンプレート】感想文におすすめの構成
- ├序論:参加理由
- ├本論:学びや気づき
- └結論:
- ・より良いインターンシップの感想文を書くために
- ├インターン中にメモを残しておく
- ├先輩社員と積極的にコミュニケーションをとる
- └インターン生同士でも積極的に交流しよう
- ・感想文でよくあるNG例
- ├自己PRになっている
- ├思ってもいないことを書く
- └感想が書かれていない
- ・最後に
企業がインターンに参加した学生に感想文の提出を求める理由は?
理由①インターンプログラムについて満足度の高さや改善点が知りたい
企業はより良いインターンプログラムを実施するために、日々試行錯誤しています。アンケートや感想文の内容から、学生の満足度が高いポイントや改善すべき点を探ろうとしているのです。
「こんな体験ができたらさらによかった」「ここがあまり良くなかった」など要望があれば、正直に書くのがいいでしょう。企業の担当者も有益な情報が得られ、次回からのインターンシップに役立てられます。
理由②学生のポテンシャルが知りたい
感想文の内容から、学生の資質や能力を見極めたいという意図もあります。感想文からは次のようなことが読み取れます。
・目的意識の高さ
・成長意欲
・物事への取り組み姿勢
感想文は自身のやる気や熱意をアピールするチャンスでもあります。インターン中に十分なアピールができなかった人は、感想文で挽回しましょう。
読み応えのある感想文を書くコツ
読みやすい「構成」を意識する
インターンシップの感想文をスムーズに書くために、まずは基本の「型」を知っておきましょう。次のような構成で仕上げると読みやすい感想文が書けます。
①序論
②本論
③結論
「序論」は導入となるパートです。「本論」で具体的な説明をして、「結論」で全体がまとまるように締めくくります。この構成を意識して書くと、感想文が書きやすくなります。
オリジナリティを意識する
「とても勉強になりました」「参加してよかったです」など、よくある内容・文章では担当者の印象に残りません。やる気がなく、志望度が低いとみなされてしまう可能性も高いです。
オリジナリティのある感想文を書くには、感じたことや思ったことを自分の言葉で書くことです。他の人とは被らない内容を書ければ、独自の視点や洞察力をアピールできるでしょう。
具体性を持たせる
感想文は具体的に書くことが重要です。自分の体験や感じたことをなるべく細かく書くことを意識しましょう。
「とても勉強になりました」ではなく、「インターンシップ〇日目の○○の研修の中で、社員の○○さんに○○ということを教わり、勉強になりました」と書いた方が真実味が増し説得力が上がります。
【テンプレート】感想文におすすめの構成
序論:参加理由
感想文の導入である「序論」には、インターンに参加した理由や、興味を持ったきっかけを簡潔に書きます。選考の際にES(エントリーシート)に書いたことや面接で話したことと矛盾がないように注意してください。
必須ではありませんが、冒頭でインターン参加の機会を与えてもらったことに感謝の意を述べるのもいいでしょう。感想文のスペースが十分にない場合は省略しても構いません。
本論:学びや気づき
感想文のメインパートとなる「本論」には、インターンシップで学んだことや気づきを書きます。研修の中のどんな経験から何を学んだのか、できるだけ詳細に書きましょう。
インターンシップを通して気づいた企業の魅力について書くのもいいでしょう。現場の社員と接触する機会が多くあれば、社風を知れたことが書きやすいかもしれません。職種についての理解が深まったり、志望度が上がったポイントを書くのもおすすめです。
結論:
感想文の締めとなる「結論」には、今後の目標や意気込みを書きます。インターンシップを通して学んだことや気づきを、今後の大学生活や就職活動でどういかしていきたいかを書くのがいいでしょう。
「インターンに参加したことで自分のこんな弱点に気づいたので強化していきたい」「必要なスキルや知識がわかったので集中的に学ぶことにを決意した」など、インターン経験をいかした具体的な目標を考えてみてください。
より良いインターンシップの感想文を書くために
インターンシップの感想文の完成度を高めるためにしておきたいことをご紹介します。
インターン中にメモを残しておく
いざ感想文を書こうと思っても、どんなことがあったかすべて思い出すのは難しいですよね。時間が経っていると、忘れてしまっていることも多いと思います。
インターン中は、気づいたことや印象に残ったことなどをメモに残しておきましょう。日々の振り返りにもなりますし、感想文を書くときにも役に立ちます。
先輩社員と積極的にコミュニケーションをとる
インターン中は、できるだけたくさんの先輩社員とコミュニケーションをとることを心がけましょう。
先輩社員にいろいろ聞いてみると、勉強になることがきっとたくさんあります。何気ない雑談などから、仕事をしているだけではわからなかった気づきが得られることもあります。
インターン生同士でも積極的に交流しよう
先輩社員はもちろんですが、インターン仲間の学生とも積極的に交流しましょう。
インターンシップの中で刺激を受けた学生がいたら、それについて感想文で言及するのもいいでしょう。内容に集中するのはもちろんですが、きちんと他のメンバーを分析する余裕と視野の広さがあったことをアピールできます。
また、与えられた内容だけでなくメンバー同士からも学ぼうとする姿勢は、担当者から見ても高評価です。「ディスカッションの中で○○さんが○○と言っていて、そんな視点があるのかと勉強になった」「プレゼン発表の時の○○さんの話し方は堂々としていて、説得力があったから今後真似したいと思った」など書いてみてください。
感想文でよくあるNG例
自己PRになっている
就活の一環としてインターンに参加している人も多いでしょう。就活中はどんな場面でも採用につながる自己PRをしたくなるものですが、志望度の高さをアピールする内容や、自己PRの羅列にならないよう注意してください。
あくまで「感想文」だということを忘れず、インターンシップの感想がメインになるように書きます。
思ってもいないことを書く
「企業の担当者にアピールしたい」「人事にいい印象を与えたい」といった気持ちから、思ってもいないことを書く学生も少なくありません。思ってもいないことや嘘を書いている文章はどことなく不自然で、企業の担当者にも響かないことが多いです。
感想文では、いい印象を与えようと美辞麗句を並べるよりも、思ったこと感じたことを正直に書くのが一番です。
感想が書かれていない
「インターン中にどんなことをしたか」「どんな内容だったか」を書くだけというのもよくあるNG例です。ただ事実を書いただけでは感想文とは言えません。インターン中に感じたことや思ったことをしっかりと盛り込みましょう。
最後に
インターンシップの感想文は、担当者に自分をアピールする最後のチャンスです。参加させていただいたお礼はもちろん、何をどう学んだかなど、具体的に書いていきましょう。
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