インターンシップは、ホームページや体験談では知り得ない深い情報を得られる貴重な機会です。参加するだけで満足せず、積極的に質問をしましょう。
本記事では、インターンで好印象を与える質問の仕方について、具体例を交えてご紹介します。事前に知っておきたいマナーについても取り上げるので、ぜひ参考にしてください。
- ・インターンでは積極的に質問しよう
- ├熱意を伝えられる
- ├リアルで深い情報を知れる
- └社員と交流できる
- ・質問はインターンのどのタイミングですべき?
- ├「質問はありますか?」といわれたとき
- ├インターンの業務の合間
- ├インターンが終わった後
- └休憩中や座談会
- ・【カテゴリ別】インターンで好印象な質問の例文
- ├事業や業務内容に関する質問例文
- ├能力やスキルに関する質問例文
- ├社風に関する質問例文
- ├働きやすさや福利厚生に関する質問例文
- ├仕事のやりがいに関する質問例文
- └社員の就活に関する質問例文
- ・インターンで好印象を与える質問の仕方やコツ
- ├迷惑にならないタイミングを見極める
- ├「はい」「いいえ」で答えられる質問はしない
- ├質問の理由を添えた上で聞く
- ├仮説を立てた上で聞く
- └言葉遣いに注意する
- ・インターンで質問をする際に知っておきたいマナー
- ├相手の発言を遮らない
- ├頷きながら目を見て話を聞く
- ├メモを取る
- ├プライベートな質問は控える
- ├調べればわかる質問はしない
- └過度なアピールはしない
- ・最後に
インターンでは積極的に質問しよう
インターンでは、積極的に質問することでさまざまなメリットを得られます。ここでは、インターンで積極的に質問すべき理由をご紹介します。
熱意を伝えられる
インターンで自ら積極的に質問すると、企業側に「自社への志望度が高い」「主体性がある」といった印象を持ってもらえます。熱意や意欲をアピールでき、多くの就活生が参加するなかで印象を残せるでしょう。
リアルで深い情報を知れる
質問をすると、企業のホームページやインターン体験談からはわからない、リアルで深い情報を知れます。
インターンを通して抱いた疑問や知りたかった情報などを、直接質問してみましょう。業界や企業についての理解を深めることができれば、自身とのマッチ度も判断しやすくなります。
社員と交流できる
インターンで積極的に質問すると社員と交流することになるため、今後のコネクションに繋がる可能性があります。熱意が伝わったり、好印象を抱いてもらえたりすれば、早期選考に繋がるリクルーター面談へ招待してもらえるかもしれません。
インターンには、数多くの就活生が参加しています。特に志望度の高い企業なのであれば、積極的に質問をして強い印象を残しましょう。
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質問はインターンのどのタイミングですべき?
積極的に質問をすると様々なメリットが得られるものの、タイミングを間違えるとマイナスな印象に繋がってしまう可能性があります。インターンで質問をするときは、しっかりとタイミングを見極めて行いましょう。ここでは、質問のタイミングをご紹介します。
「質問はありますか?」といわれたとき
最もおすすめなのは、「質問はありますか?」と尋ねられたときです。企業側が質問のためにあらかじめ時間を取っているため、迷惑のかからない絶好のタイミングといえます。
ただ、話の流れに沿わないような質問は避けましょう。例えば、業界や企業のミッションなどについての話をしているときに「仕事のモチベーションを保つ方法」を質問するのはお門違いです。これでは「話を聞いていない」「自分よがり」といったマイナスな印象に繋がりかねません。
機会を逃したくない気持ちはわかりますが、TPOに応じて質問の内容を考えましょう。
インターンの業務の合間
質問の時間が用意されていないようであれば、ちょっとした作業の合間に質問することをおすすめします。
業務をしている間は社員が見回りをしている場合が多いため、回ってきたタイミングで質問してみましょう。この場合は、業務に関わる質問をするのがおすすめです。
インターンが終わった後
タイミングが合わなかったときは、インターンが終わった後に質問してみましょう。ただ、インターン後の予定が押している可能性もあるため、必ず「〇〇分ほどお時間をいただいてもよろしいでしょうか」と前置きすることが大切です。
質問をする際も事前にメモにまとめた上で簡潔に行い、あまり相手の時間を取らせないよう配慮しましょう。
休憩中や座談会
休憩や座談会を挟むインターンなのであれば、リラックスした雰囲気で質問が行える絶好のチャンスです。就活生が集まる全体ではできないような少し踏み込んだ質問も、休憩中や座談会であれば気軽に行えます。
例えば、社員が企業に抱いている印象や実際の業務での心構えなど、社風や業務内容の理解が深まる質問をしてみましょう。
【カテゴリ別】インターンで好印象な質問の例文
ここからは、実際に質問をする際に使える具体的な例文を見ていきましょう。カテゴリー別にご紹介しますので、知りたい内容をもとに質問文を考えてみてください。
事業や業務内容に関する質問例文
事業や業務内容についての理解を深めたいときは、以下のような質問をしましょう。
・御社はどのような事業を行っていますか?
・具体的にどのような目標に向けて業務を行っていますか?
・どのような顧客をターゲットにしていますか?
・御社の企業理念の実現に向けて、どのような指標を設けて動いていらっしゃいますか?
・同業他社や競合と比較して、御社の強みや弱みを教えてください。
・今後注力していきたい事業を教えてください。
・〇〇を合併した意図は何ですか?
・今後の〇〇業界の展望を踏まえて、将来的な事業計画を教えてください。
事業や業務内容については、大まかな情報は企業のホームページで確認できます。そのため、少し調べればわかるような質問ではなく、内容を深堀りできる質問をするようにしましょう。
能力やスキルに関する質問例文
企業の求める人物像を知りたい場合は、以下のような質問をしましょう。
・御社ではどのような社員が活躍していますか?
・御社で求められている人材はどのようなものですか?
・〇〇の資格を持っているのですが、御社ではどのような仕事に活かせますか?
・入社前に身につけておいた方が良いスキルを教えてください。
・〇〇様が「この人と一緒に働きたい」と思える人物像を教えてください。
・〇〇様が今後身につけようと考えている資格やスキルはありますか?
・御社で仕事をする上で、大切な心構えは何ですか?
・新卒で入社した社員が活躍するには、どのような強みが必要ですか?
直接求められている人材について質問するのも良いですが、採用ページに掲載されている可能性も高いです。その情報を踏まえた上で質問をすると、より具体的な情報を得られるでしょう。
能力やスキルについての質問は、志望度や成長意欲の高さをアピールすることに繋がります。過度なアピールは厳禁ですが、積極的に取り入れるのがおすすめです。
社風に関する質問例文
企業の雰囲気について理解を深めたいときは、以下のような質問をしましょう。
・社員同士ではどのようにコミュニケーションを取っていますか?
・御社は自由な社風だと認識していますが、〇〇様が実際に働く中ではどのように感じますか?
・社員同士の交流を深めるために、何か行っていることはありますか?
・飲み会はどれくらいの頻度で行われますか?
・上司や先輩には質問しやすいですか?
・新卒や若手の社員の意見でも反映されることはありますか?
・社員にはどのような性格の人が多いですか?
・チーム内で対立があったときは、どのように対処されていますか?
・別部署との関わりはありますか?
・〇〇様が御社で働いてみて、驚いたことやギャップを感じたことはありますか?
企業の雰囲気を掴むためには、社員同士の交流や社員に多いタイプなどの質問がおすすめです。社風はホームページを見るだけではわからないため、インターンの機会を活かしましょう。
働きやすさや福利厚生に関する質問例文
企業の働きやすさを知りたいときは、以下のような質問をしましょう。
・繁忙期はありますか?
・育休や産休を取ったスタッフが復帰する際、何か企業としてフォローしていることはあるのでしょうか?
・御社ならではの独自の福利厚生を教えてください。
・有給休暇を取得する際の流れを教えてください。
・異動や転勤はどれくらいの頻度ですか?
・出張がある場合の場所や期間について教えてください。
・男性で育児休暇を取得している人はどれくらいいますか?
・休日出勤はありますか?
・長期休暇を取ることはできますか?
・取得したいスキルや資格があるときに、企業側で研修を整えてくれる場合はありますか?
働きやすさや福利厚生について質問する際は、「環境や条件ばかり見ている」と思われないように注意が必要です。例えば、残業時間を直接聞くのではなく「繁忙期はありますか?」と聞くことで、自然に話を持ちかけましょう。
仕事のやりがいに関する質問例文
仕事のやりがいについて知りたいときは、以下のような質問をしましょう。
・〇〇様が仕事をしていてやりがいを感じるのはどのようなときですか?
・これまでの仕事で最も大変だったことを教えてください。
・達成感のあったお仕事を具体的に教えてください。
・モチベーションを維持する方法はありますか?
・大変なことがあったとき、どのような心構えで臨んでいますか?
・これからやってみたい仕事はありますか?
・この仕事を選んで良かったと思う点は何ですか?
・これまでにモチベーションが下がったことはありますか?
仕事のやりがいについて質問するときは、大変だったことも合わせて聞くのがおすすめです。入社後のギャップを減らすのに役立ちます。
社員の就活に関する質問例文
社員の学生時代の就活に関して知りたいときは、以下のような質問をしましょう。
・〇〇様が御社への入社を決意したきっかけを教えてください。
・就活で苦労したことは何ですか?
・他に志望していた業界や企業があれば教えてください。その中で、なぜ御社へ入社したのか理由を教えてください。
・志望業界はどのように絞りましたか?
・〇〇様の当時の就活の軸を教えてください。
・御社の選考対策では、具体的にどのようなことをしていましたか?
まだ志望業界や企業が決まっていなかったり、対策法に不安があったりする場合には、先輩社員の就活体験を聞いてみましょう。志望度の高い企業の場合では特に、選考対策をする上でのヒントになります。社員から話を聞ける絶好のチャンスを活かしましょう。
インターンで好印象を与える質問の仕方やコツ
インターンで質問をするときに好印象を抱いてもらうためには、以下の5つに配慮しましょう。
・迷惑にならないタイミングを見極める
・「はい」「いいえ」で答えられる質問はしない
・質問の理由を添えた上で聞く
・仮説を立てた上で聞く
・言葉遣いに注意する
迷惑にならないタイミングを見極める
インターンでは積極的に質問することが大切ではありますが、タイミングを見計らって質問をしなければ、かえって印象が悪くなりかねません。無闇に質問を投げかけるのは避けましょう。
社員の手が空いているときや休憩のときなどに、事前に内容をまとめた上で質問するのがおすすめです。なるべく相手の時間を取らないために、簡潔に済ませられるよう配慮しましょう。
「はい」「いいえ」で答えられる質問はしない
例えば「〇〇したことはありますか?」というように、「はい」「いいえ」で答えられる質問は、会話が広がりにくくなってしまいます。そのため、質問する際はオープンクエスチョンを心がけましょう。
オープンクエスチョンとは、相手の回答に制限をかけない質問のことです。例えば、「〇〇についてどのように思いますか?」という質問が該当します。この質問の仕方だと自由に回答が行えるため、有意義な回答を得られる可能性が高まるのです。
インターンで質問をする際は、限られた時間の中で内容の濃い情報を引き出す必要があります。オープンクエスチョンを心がけて、少しでも多くの情報を引き出しましょう。
質問の理由を添えた上で聞く
質問の内容によっては意図がわかりづらく、社員が回答に迷ってしまう場合があります。そのため、その質問をする理由を添えた上で聞くと親切です。
意図がわかれば相手もそれを加味した上で答えられるのに加え、質問するに至った背景を正しく伝えられます。
特に福利厚生についての質問は、「条件や待遇ばかりを見ている」と思われてしまう可能性があります。そこで「入社できた際には長く働き続けたいと考えているのですが」というように理由を添えると、将来のキャリアを長期的に見据えていることがわかり、マイナスな印象を与えてしまうこともありません。
仮説を立てた上で聞く
質問をする際には、必ず自分なりの仮説を立てた上で聞きましょう。その仮説を検証する形で質問を行えば、より良い情報を聞き出せるだけでなく、社員にも「自分で考えられる子だ」と好印象を抱いてもらえます。
例えば「〇〇業界の展望は〇〇だと考えていますが、御社はどのような方針で事業を進める予定ですか?」というように、ひとこと自分の意見を添えてから質問をしてみましょう。
言葉遣いに注意する
質問する際は、言葉遣いにも注意が必要です。いくら熱意や主体性があったとしても、言葉遣いに配慮できていないだけでマイナスな印象になってしまいます。
特に就活生が間違えやすい言葉遣いもあるため、インターンに参加する前に必ず確認しておきましょう。
正しい敬語と言葉遣いのマナーを確認しておこう
インターンで質問をする際に知っておきたいマナー
インターンで質問をする際には、熱意や思いが先走りすぎるあまりに、かえって印象が悪くなってしまうことがあります。積極性は大切ですが、最低限のマナーは必要です。ここでは、インターンで質問をする際に知っておきたいマナーを6つご紹介します。
相手の発言を遮らない
インターンに限った話ではありませんが、相手の発言を最後まで聞くことは最低限のマナーです。遮って発言することは失礼にあたるため、避けましょう。
たとえ自分の考えていることと違い、反論したくなったとしても、最後まで相手の話を聞いた上で伝えることが大切です。
頷きながら目を見て話を聞く
意外と多くの学生ができていないのが、リアクションを取りながら目を見て話を聞くことです。リアクションやアイコンタクトは、話を聞いているという意思表示になります。これができていないと相手にマイナスな印象を抱かれてしまうため、注意しましょう。
少し口角を上げてリアクションをすると「興味を持って話を聞いてくれている」と好印象に繋がります。インターンで質問する際は、話を聞く態度にも配慮してみてください。
メモを取る
メモを取ることは「文字に残すことで忘れないようにする」だけでなく「相手に話を聞く姿勢を見せる」ことに繋がります。
逆にメモを取らずに話を聞いていると「聞く気がない」という印象を与えかねないため、社会人の基本マナーとして身につけておくのがおすすめです。ただし、メモを取ることに集中することは避け、適度にリアクションを取りながら行いましょう。
メモを取る際には「メモを取っても構いませんか?」と一言断りを入れると好印象です。
プライベートな質問は控える
インターンで質問する際は、プライベートな質問は避けるのがマナーです。例えば、以下のような質問はプライベートに踏み込みすぎています。
・結婚はされているのですか?
・給料はいくらもらっていますか?
・貯金はどれくらいですか?
・どちらにお住まいですか?
・今後子供を産む予定はありますか?
・恋人はいますか?
インターンで社員と親しくなったとしても、相手は社会人の大先輩です。こちら側からプライベートに踏み込むような質問はしないように心がけましょう。
調べればわかる質問はしない
企業のホームページやインターンの募集要項には、企業にかかわる基本的な情報が掲載されています。少し調べればわかるような質問は、「きちんと企業研究ができていない」「熱意がない」と捉えられてしまいかねません。
インターンの限られた時間を有意義に活用するためにも、調べればわかるような質問はしないように心がけましょう。下記記事では、企業研究のやり方を解説しています。ぜひインターン参加前に活用してみてください。
企業研究のやり方を確認しよう
過度なアピールはしない
質問の仕方によっては、自身の熱意やスキルをアピールできます。しかし、他の就活生の話に割り込む・長々と自分ばかり話すなどの気遣いに欠ける行為はNGです。
インターンでは積極的に質問することが大切です。しかし、過度なアピールは「自己中心的」といった評価に繋がりかねないため、注意しましょう。
最後に
インターンで質問をすると、業界や企業についての理解を深められるだけでなく、熱意や志望度をアピールすることにも繋がります。社員に好印象を抱いてもらえるように、コツやマナーを押さえた上で積極的に質問しましょう。
インターンシップガイドでは、様々な業界・企業のインターンシップの締切を一覧で見られるようにまとめています。随時更新しておりますので、就活にぜひ活用してください。
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