「インターンに応募してみたけれど、落ちてしまった...」という方や、「インターンに興味はあるけれど、落ちるのが怖くて応募する勇気が出ない...」と不安を抱えている方は多いかもしれません。インターンの選考に落ちる確率は、一体どれくらいなのでしょうか。
今回は、種類別のインターンの倍率や選考に落ちる確率、選考に落ちる原因などの選考対策について詳しく解説します。

- ・インターンの倍率と選考の特徴
- ├1day就業体験
- ├短期インターン
- └③長期インターン
- ・インターンにはどのくらい落ちる?
- ├抽選に落ちる確率
- └選考に落ちる確率
- ・インターンの選考に落ちる原因
- ├ESの質が低い
- ├ありきたりな志望動機になっている
- ├自己分析が足りていない
- ├マナーが守れていない
- └コミュニケーション力が足りていない
- ・インターンの選考に落ちたら本選考に影響する?
- ├ほとんど影響はない
- └インターンに受かっても本選考で落ちる可能性はある
- ・1day・短期インターンの選考対策
- ├①ESの質を上げる
- ├②面接の頻出質問を練習しておく
- ├③グループディスカッションに慣れておく
- └④対策本でWebテスト対策を行う
- ・長期インターンの選考対策
- ├①参加目的を熱意を持って伝える
- ├②その企業を選んだ理由を明確にする
- └③自分が企業にどのように貢献できるのかを伝える
- ・どのインターンに参加するかは目的別に決めよう
- ├1day就業体験:業界・企業理解
- ├短期インターン:本選考での優遇を狙う
- └長期インターン:実務経験を積む
- ・【まとめ】対策を万全にしてインターン選考に臨もう!
インターンの倍率と選考の特徴
まずは、種類別のインターンの倍率や選考の特徴をご紹介します。
1day就業体験
1day就業体験は企業や時期によって選考・抽選の有無が変わってきます。誰もが名前を知っている有名企業は倍率が高く、選考や抽選も厳しくなりやすいです。
また、秋〜冬にかけて開催される1day就業体験よりは、大学の夏季休業期間中に開催される夏のプログラムの方が倍率が高くなります。
1day就業体験は実務を体感するというより、企業について知ってもらうことが目的のため、企業側もなるべく多くの応募者を参加させたいと考えています。選考は、ESのみ・抽選・応募者全員参加といった形を取ることが多いです。
短期インターン
数日〜2週間程度の短期インターンも、1day就業体験と同じく企業や時期によって倍率が異なり、秋冬インターンよりも夏インターンの方が倍率が高い傾向にあります。特に、短期インターンは授業が始まると日程調整が難しくなるため、夏のうちに応募することがおすすめです。
短期インターンは1day就業体験と異なり、優秀な学生に早期に目をつけて囲い込む意味合いが強いため、本選考優遇や早期選考の案内が届きやすくなります。その分、インターンの選考はESやWebテストの後に面接やグループディスカッションが課されるなど、負担の大きいものが多い傾向があります。
③長期インターン
長期インターンの倍率は企業によって異なりますが、1dayや短期インターンよりもさらに高い傾向にあります。なぜなら、長期インターンでは企業の一員として採用され、他の社員と同じ仕事をするからです。
そのため、ESに加え複数回の面接を課す企業も多く、選考は厳しいものといえます。本気で長期インターンに取り組みたい人は、入念な対策が必要です。長期インターンの選考対策は後述するので、そちらを参考にしてみてください。
インターンにはどのくらい落ちる?
それでは、インターンには一体どのくらい落ちるのでしょうか。まず考えておきたいのは、全員参加・先着順・抽選・選考というように、インターンの募集形態には選考があるものとないものの両方がある点です。ここでは、抽選に落ちる確率と選考に落ちる確率の両方を見ていきましょう。
抽選に落ちる確率
抽選に落ちる確率について明確なデータはありませんが、「マイナビ2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査」によると、インターンに参加しなかった24卒の学生5.7%(2022年4〜9月)のうち「抽選で落ちたために参加できなかった」と回答した学生は38%に及びました。
「抽選」は特に1day就業体験で多い募集形態で、企業側もなるべく多くの学生に参加してもらいたいと考えているのが特徴です。その他にも、大手や人気企業などの多くの学生が参加を希望するインターンでも「抽選」が行われています。
ESや面接などの手間がない分、参加できるかは運によるところが大きいため、抽選を行うインターンは想定よりも多く応募した方が良いといえるでしょう。
選考に落ちる確率
選考に落ちる確率についても明確なデータはありませんが、「マイナビ2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査」によると、インターンに参加しなかった24卒の学生5.7%(2022年4〜9月)のうち「選考に落ちたために参加できなかった」と回答した学生は55.9%に及びました。
さらに、インターンに参加したことのある24卒の学生84.7%(2022年4〜9月)も含め「選考を受けたことがあり、1回以上は選考に落ちたことがある」と回答した学生は54.8%となっています。
特に複数日にわたって行われる短期〜長期インターンでは、質の高い学生を早期に囲い込む目的でも行われているため、ES・Webテストなどの書類選考や面接を行う企業が多くあるのが特徴です。
対策を行えば選考に通過する確率は十分に高められるため、落ちたときはしっかりと原因を見極めて次に活かす姿勢を大切にしましょう。
インターンの選考に落ちる原因
インターンの選考に落ちてしまったときは、必ず落ちた原因について分析するようにしましょう。ここでは、インターンの選考に落ちる原因を5つご紹介します。
・ESの質が低い
・ありきたりな志望動機になっている
・自己分析が足りていない
・マナーが守れていない
・コミュニケーション力が足りていない
ESの質が低い
【例】
・誤字脱字が多い
・空白が多い
・論理的な文章になっていない
【対策】
・書き終えたら必ず見直す
・8割は埋めるようにする
・伝えたいことを整理する
・結論から述べることを意識する
・第三者に添削してもらう
締切に間に合わせようとしたり、参加社数にこだわったりしたために、ESの質が低くなってしまってはいませんか?
企業側は数多くのESに目を通しているため、一目見て質が低いと判断したものはすぐに読むのをやめてしまいます。特に、誤字脱字や空白には注意し、丁寧に仕上げることを意識しましょう。
ありきたりな志望動機になっている
【例】
・例文やテンプレートを使い回している
・「その企業のインターンでなくてはならない理由」が明確でない
・熱意が伝わらない
【対策】
・自己分析をしてオリジナリティのあるエピソードを磨く
・企業研究をしっかりと行う
・プログラム内容とのマッチ度を見直す
「志望動機」はESや面接での頻出質問のひとつです。説得力のある志望動機に仕上げるには、入念な企業研究と自己分析が欠かせません。企業によって異なる特色を理解し、自分の強みと掛け合わせることで、オリジナリティがあり説得力もある志望動機になります。
下記記事では、インターンの志望動機を例文も交えてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
インターンの志望動機の例文を見てみる
自己分析が足りていない
【例】
・就活の軸が定まっていない
・ES・面接の回答に一貫性がない
・回答に詰まることがある
【対策】
・自分史を作る
・「なぜ?」を繰り返して深堀りしていく
・自分にとって譲れない条件を考えておく
・他己分析をしてもらう
「就活の軸」とは、企業を選ぶ上で自分にとって譲れない条件のことです。就活の軸がしっかりと定まっていないと、企業とのマッチ度が低くなりやすく、インターンの選考にも落ちやすくなります。
就活の軸を定めるには、十分な自己分析が欠かせません。例えば自分史を作ってみたり、「なぜ」を繰り返し自問したりすることで、自分の価値観や考え方を鮮明にしましょう。
自己への理解を深めることは、ESや面接での回答に一貫性を持たせる他、少し捻った質問にも詰まらずに回答できることにもつながります。就活において必須となる部分のため、十分に時間を取って自己分析をしてみましょう。
自己分析のやり方はここから確認しよう!
マナーが守れていない
【例】
・挨拶ができていない
・お礼が言えない
・表情が暗い
・時間が守れていない
・言葉遣いがなっていない
【対策】
・緊張を和らげる対策を練る
・相手の立場で考える
・入室時・退室時などの就活マナーを調べる
特に面接のある選考では、面接官に好印象を抱いてもらうことが重要です。入退室の際に、挨拶やお礼はきちんと言えていますか?面接の10〜15分前までに現地に到着できていますか?
どれだけ優秀な人であっても、マナーが守れていなければ相手の信頼を得ることはできません。当たり前のことができていなければ、就活生の中でも悪目立ちしてしまうでしょう。
あらかじめマナーについてはしっかり調べ、当日までに何度も練習してスムーズにできるようにしておくことが大切です。
インターンのマナーについて確認しよう!
コミュニケーション力が足りていない
【例】
・言葉に詰まる場面が多い
・伝えたいことが明確でない
・相手の意図が掴めていない
【対策】
・笑顔でハキハキと話す
・自己分析をして自信を持つ
・質問の意図を考える癖をつける
・練習でとにかく経験を積む
会話のキャッチボールがうまくできていないことも、インターンの選考に落ちる原因になります。相手の質問の意図を理解できていなかったり、伝えたいことが明確でなかったりするのは、コミュニケーション力の不足が原因です。
コミュニケーション力は、論理的でわかりやすい話し方が必要になる「伝える力」と相手の質問の意図を即座に理解する「聴く力」の2つに分類できます。
まずは相手の話をしっかりと聴き、「どのような答えを求めているのか」「何を知りたいのか」を理解しましょう。次に、「相手が知りたいこと」「自分が最も伝えたいと思っていること」を結論から述べることで、論理的に伝えられるようになります。
コミュニケーション力を高めるには、とにかく練習をして場慣れするしかありません。大学のキャリアセンターや友人と一緒に練習し、事前の対策を万全にしておきましょう。
効果的な面接の練習の仕方を知っておこう!
インターンの選考に落ちたら本選考に影響する?
インターンの選考に落ちてしまうと、本選考に応募できなかったり、不利になったりするのかと心配になりますよね。ここでは、本選考への影響についてご紹介します。
ほとんど影響はない
インターンの選考に落ちたとしても、本選考への影響はほとんどないとされています。なぜなら、インターンと本選考では実施目的が異なるために、切り離して考えられているからです。
インターンの選考で良い結果を残せなくても、本選考で採用される可能性は十分にあるでしょう。ただ、企業によってはインターン参加者を優遇したり、優秀な参加者を早期選考に招待したりするため、全く関連がないとは言い切れません。
インターンは落ちることを前提になるべく多く応募し、1社でも参加できるようにしましょう。
インターンに受かっても本選考で落ちる可能性はある
反対に、インターンの選考を通過できたとしても、本選考で落ちる可能性は十分にあり得ます。インターンの参加経験をアドバンテージとするには、インターン中に優秀な成績を残して企業側にアピールするしかありません。
そのためには目的を持って積極的に行動し、社員の方とも臆せずに交流しましょう。
1day・短期インターンの選考対策
1dayや短期インターンの選考に落ちないようにするための対策は、以下の4つです。
①ESの質を上げる
②面接の頻出質問を練習しておく
③グループディスカッションに慣れておく
④対策本でWebテスト対策を行う
①ESの質を上げる
1day・短期インターンは応募者が多いため、ESで多くの応募者が落とされます。人事担当の社員は1日に膨大な量のESに目を通すので、その中でも社員の目を引くESを書くことが重要です。
インターンのESでは頻出の「志望理由」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」「自己PR」は、大学の友達・先輩・両親・OBOG訪問先の社員など、様々な人からアドバイスをもらい、自信を持って提出できるように仕上げておくことをおすすめします。
②面接の頻出質問を練習しておく
面接で最も重要なことは、準備です。緊張して考えていたことを忘れてしまったり、Web面接でメモを見すぎて視線が不自然になったりしないよう、話す練習をしておきましょう。
「30秒で自己紹介」や「1分で自己PR」など話す時間を指定される場合もあるので、時間を測りながら練習をしておくのがおすすめです。
質問に答える際には「結論ファースト」を心がけましょう。結論から話すことで話がすっきりとまとまり、相手に伝わりやすくなります。
しかし、緊張している時には結論ファーストを忘れがちです。面接では常に「結論から申し上げますと〜」から話し始める癖をつけておくのも良いかもしれません。
面接での頻出質問は事前に必ず練習しておこう
③グループディスカッションに慣れておく
グループディスカッションに苦手意識を持つ就活生は多いかもしれません。グループディスカッションは何度も経験して慣れておくことが重要です。
話し合いの進め方・発表の仕方・自分の強みが一番活かせる立ち回りなどは、練習するうちに身につきます。友達同士で練習したり、グループディスカッションを練習できるセミナーに参加したりするなど、積極的に経験を積みましょう。
④対策本でWebテスト対策を行う
Webテストは、特に大手企業のインターン選考で、効率的に参加者を絞るために課されることがあります。
ES通過後やESと同時に課されるため、どれほど良いESが書けても、Webテストに通過しなければインターン参加のチャンスを逃すことになります。侮らずに入念な対策をしておきましょう。
おすすめの勉強方法は、一冊の対策本を完璧になるまで取り組み、解き方を身につけることです。Webテストの模擬試験が受けられるサイトを活用して、解き方に加えて時間配分にも慣れておくことをおすすめします。
長期インターンの選考対策
長期インターンの選考に落ちないようにするための対策は、以下の3つです。
①参加目的を熱意を持って伝える
②その企業を選んだ理由を明確にする
③自分が企業にどのように貢献できるのかを伝える
①参加目的を熱意を持って伝える
長期インターンの選考は主にESと面接で構成されます。その中で自分の熱意を最大限伝えることが重要です。
長期インターン生を受け入れている企業は、社会経験のない学生を採用する上で、熱意があるかを重視します。熱意がある学生は、常に成長意欲を持ち、困難を乗り越えられるからです。
自分が長期インターンを通して何を学び、身につけたいのかを熱意を持って伝えましょう。
②その企業を選んだ理由を明確にする
企業が重視するのは熱意だけではありません。熱意と同じくらいに、「学生が企業にどれだけマッチしているか」が重視されています。
それをアピールするためには、数ある企業の中でなぜその企業を選んだのか、自分と企業がどのようにマッチしているのかをアピールしなければなりません。企業分析と自己分析をしっかりと行って対策しましょう。
③自分が企業にどのように貢献できるのかを伝える
長期インターンでは、企業の一員として他の社員と同じ仕事をすることになります。そのため、学生気分で社員が何か教えてくれることを待っているだけでは意味がありません。
自分から主体的に行動し、企業の成長に貢献するという意識を持っている必要があります。 自分のどのような強みが仕事で活かせるのか、どうすれば貢献できるのかを明確に伝えましょう。
どのインターンに参加するかは目的別に決めよう
インターンへ参加する際に、どの種類のインターンに参加するか迷った場合は、目的別に決めるのがおすすめです。ここでは、種類別にインターンの目的をご紹介します。
1day就業体験:業界・企業理解
1day就業体験は業界・企業理解を目的とする人におすすめです。
特に、夏インターンに応募する時点で志望業界が定まっていない人は、とにかく色々な業界・企業のプログラムに参加して、その中で自分に合っている業界・企業を秋以降に絞っていくことをおすすめします。
1dayについて詳しくはこちらから
短期インターン:本選考での優遇を狙う
数日〜数週間にわたって開催される短期インターンは、本選考での優遇や早期選考を狙う人におすすめです。
1day就業体験に比べて参加者への優遇が大きいため、志望企業の短期インターンには必ず応募しましょう。特に、秋冬インターンは夏インターンに比べて本選考優遇型や本選考直結型のものが多いため、うまく日程を調整して参加してみましょう。
短期インターンについて詳しくはこちらから
長期インターン:実務経験を積む
1day就業体験や短期インターンは大学3年生(修士1年生)向けのものが多いのに対して、長期インターンは大学1・2年生でも参加できます。
そのため、実際の業務を通して専門スキルを身につけたい方や、社会人と同じ経験を積んでみたい方はなるべく早く始めましょう。社会人としてのスキルが身についていると就職活動にも役立つため、迷っている方は是非長期インターンに参加することをおすすめします。
長期インターンについて詳しくはこちらから
【まとめ】対策を万全にしてインターン選考に臨もう!
インターンの倍率はインターンの種類や企業、時期によって大きく異なりますが、いずれの場合も対策を万全に行う必要があります。早いうちから少しずつでも対策を始めましょう。
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