インターンシップに参加する企業の選び方

「インターンシップは就活に有利なので志望している企業のインターンは参加した方がいい」という声、最近よく聞きますよね。
インターンシップは今では就活の一部として重要な位置を占めるようになってきました。さて、自分も始めてみようかと思ったときに戸惑うのが、インターンシップを募集している会社が多すぎてどれを選んでいいかわからないということではないでしょうか。
今回は、インターンシップを選ぶ上でのポイントをご説明しましょう。

企業の選び方
目次

インターンは選考とは関係ないは本当とは限らない

インターンは本選考とは関係ないと宣言している企業も少なくありません。ところが、多くの人がインターンは就職に有利になると言っています。なぜこのような矛盾が生じるのでしょうか。
実は、経団連が中心になって定めている倫理憲章というものがあり、「インターンと就活は切り分ける」という新卒者に対してのガイドラインができているため、建前上は本選考とは関係ないと宣言しているのです。
しかし、実際に人事はインターンで関わった学生を覚えていますし、必ずしも実際に切り分けるかというと確約は持てないのが本当の処なのです。

インターンには種類がある!

まず、インターンを考える上で重要なのはインターンシップには種類があるということです。インターンの種類と何ができるか、そして何を得られるかを考えていかなければいけません。まずは短期と長期のインターンをご紹介します。

短期インターン

短期インターンは1日~1週間という期間のインターンを指す場合が多いです。多くの場合、1dayと1weekのインターンでは行えることが違います。

1dayインターンシップ

1dayのインターンはどちらかといえばセミナーのようなものが多いです。また、場合によってはグループディスカッションがある場合もありますが、時間が限られているため内容は薄くなってしまいます。
このインターンの大きな目的は、企業を知ってもらうという意味での期待が多い傾向が見られます。そのため、知識のない人でもわかりやすいように説明してくれるために企業や業界の知識や研究という点においては大変わかりやすい傾向があります。
ただし、注意点があり企業や業界を説明しているのが企業自身のためある程度の主観が入っている・学生の採用目的のため誘導するような説明になることも多く、学生たちは自身で判断をしっかりしなければならないという注意点があります。また、時間の短さのため一人一人と向き合う時間がないこともあり、就職に大きく有利になるということは滅多にないようです。

1weekのインターンシップ

1weekのインターンシップは、企業が用意したプログラムを体験してもらいながら企業の理解を深めていく取り組みです。学生の参加率も7割と高く、大手を中心に行っており企業の導入も年々、増加しています。

実践型(ロールプレイング形式)

現場において社員と同じように働いてもらい、企業の仕事内容を肌で感じてもらいながら理解を深めていく形式です。
実際の現場を体験することで、仕事への熱意の向上や身につけなければいけない技能などが明確にわかるというメリットがあります。

課題解決型(プレゼン型)

企業から課題をもらい、それを1~2週間で考えるソリューション形式に特化したインターン制度です。企画の立案や実際のデータを用いたサービスの改善など自身のプロジェクトの企画能力を中心に身に着けることが可能です。
どのように発言すれば伝わるかや企画のまとめ方と発表の仕方、資料作成能力などのアウトプット能力などを理解できます。

業務体験型

営業の動向や現場の見学などを行うことで実際の仕事の空気や仕組み、業務への理解を深めることが可能です。大体の場合、社員について行われるため質問がしやすく、自身の理解に落とし込みやすい環境があります。

短期インターンの学生側の主なメリットは業界や企業、仕事内容などの理解を深めることや職場の雰囲気を体感できる、必要なスキルや自身のスキルを知ることができるので対策をとれることが主ではないでしょうか。

長期インターン

長期インターンシップは、1か月~1年以上参加するインターンシップで長期インターンは主にベンチャー企業が開催していることが多いのが特徴です。日本ではまだ大手などはあまり参入していませんが、アメリカでは長期インターンシップが一般的です。こちらは、インターンが無給なものが多い中で有給のものが多いのも特徴です。
長期インターンシップは実務をOJT形式(実務に実際に携わりながら仕事を覚える形式)で、ある程度の時間を確保して行うことが多いです。実際に業務を行うため責任は大きいですが個人の裁量があり、経験を通しビジネスマナーやスキルを身に着ける、業界・職種の基礎知識を身に着けることが可能です。また、実際に社員の方と触れ合えることもあり、就職では有利に運べる可能性もあります。実際、インターンを受けていた企業に就職を決定することも多いのが特徴です。
長期インターンシップは、学業との両立が難しいのが難点となっていますが、実際に新卒入社後にすぐに働ける準備ができるという点や、人事担当者が選ぶうえで、実務経験から同じ業界や同じ職種での成果を鑑みれる指標ができるので採用の確度が高くなる場合が多いです。

インターンの探し方

インターンの種類がわかったら実際に探す準備に入ってみましょう。では実際にインターンを探すときの方法はどのようなものがあるのか見てみましょう。

大学のキャリアセンターの紹介を利用する

インターンに参加する学生が急増しているのもあり、大学のキャリアセンターでインターンの紹介をしているところが多いようです。授業の一環でインターンシップを行っていたり、企業と提携しインターンシップの環境を整えている場所もあります。
また、キャリアコンサルタントの資格を持つ職員がいたり個別相談ができる大学もあり、将来のキャリアの一環もかねて相談できる環境が用意されている場合が多く、その中でインターンシップを相談してみるのもいいでしょう。

先輩や知人を頼る

インターンを経験した知人に紹介してもらうという方法で、簡単ですが最も確実な意見を聞くことが可能です。インターンの注意点や実体験を聞くことも可能なのでインターンがどのようなものか一番わかりやすいのではないでしょうか。

インターン紹介サービスを使用する

インターン紹介サービスでは、実際に募集しているインターンの情報が入るほか、条件や地域で調べることができたり学生をフォローしてくれる仕組みがあります。ただ、求人が多く中身の詳細が分かりにくいものもあるため、インターンに受かっていざ働いた時に思ったのとは違うなどの可能性もでてしまうことがあるのが多少、気にかかるところですね。

企業の選び方は様々

インターンの種類がわかったら次は企業の選定ですよね。
企業を選ぶ方法はたくさんありますが実際、どの企業がどんなインターンをしているかなど求人からではいまいち読み取れないことが多いのではないでしょうか。具体的に選ぶ方法には、将来の志望業界から選ぶ、志望職種から選ぶ、評判で選ぶ、職場の雰囲気で選ぶ、社員の人柄で選ぶなどがあります。自分の中で、選ぶ基準に優先順位をつけその中から探っていきましょう。

業界で選ぶ

どのような業界で働きたいかを中心に考えている方も多いのではないでしょうか。人気でいうとIT業界や化粧品業界・広告やマスコミにメーカーなどが高い傾向にあります。

広告業界

新卒人気ランキングでも上位に来る広告代理店。電通や博報堂に代表されるように華美な仕事も多く、昔から人気のある職業になっています。広告代理店のインターンは実はベンチャーを含め多くあり、仕事に携われる範囲も広いためインターンをしておくことで就職を有利に進められる可能性が高い分野といえます。
また、最近は仕事内容が多様化しており、一概にはわからない可能性も高いため、実際にインターンで体験し、業界を知っておくことも重要です。

商社

国際プロジェクトなども手掛ける商社も人気の企業の一つです。販売チャンネルの開発や物流ネットワークづくりなどの新規開拓から電気や交通のインフラを整備するなどマーケット分析から企業間のマッチングなど幅広い分野を取りあつかう総合商社のスーツ姿は就活生には大人気の職業となっています。
また、半沢直樹などのドラマなどでもみられる事業投資もこの商社の仕事にはいります。ドラマの影響や大きな規模の仕事を自分で行えることなども人気を押し上げている要因ではないでしょうか。

化粧品

女性に人気の化粧品ブランドですが、最近では男性も働く人が増えてきています。化粧品は、主に研究開発を進める分野・製造を担当している分野(OEM)・マーケット・ブランディングを推し進める分野に販売と4つの分野に分かれています。総合系やスキンケア、男性用化粧品と多くに分かれていますが特に総合的商社のイメージが就活生には強いのではないでしょうか。
化粧品業界は、不況にあまり左右されない業界という話もあり、安定した生活も考えられます。また、新規参入がしやすい環境もあり将来的に独立して行うこともできるなども人気の理由となっています。

職種・技能で選ぶ

営業

営業はきつい・しんどいというイメージがあるのではないでしょうか。確かに営業はノルマに追われているイメージや頭を下げ続けるなどネガティブのイメージが思いつく人が多いのが現状です。でも、実際には営業はメリットの多い職業となっています。
営業は、仕事の中ではすべての職業の基盤となる仕事となっています。企画や人事・マーケティングなどの仕事も基本は営業経験がなければ配属されないのが基本となっています。

基礎が身につく

例えば企画部としては売れる商品を企画開発するのがしごとですし、マーケティングはどうやって売るかを考える仕事になりますが、ではどのようにすれば売れるか、どのように売るかを一番理解しているのは誰でしょうか。それは勿論、現場で働いて日々考えている営業ですよね。また、営業では顧客と会話するコミュニケーション能力と自分自身を管理していくためのマネジメント能力・商品説明のためのプレゼン力などが必要になります。これらの能力は、管理職となった時に大きく役立つ能力でしょう。

人脈ができる

営業は多くの人間と関わる仕事です。他の企業の人間と関わることも多くあり、仕事の中で人脈も広がります。将来、企業や転職をされる方もいると思いますが、その時に人脈があるかないかでは大きく違うでしょう。

エンジニア

近年、インターネットが生活に浸透し、エンジニアの重要性が大きくなっています。
エンジニアといっても多岐に分かれていますのでここでは一部の仕事を紹介します。

自社開発系

自社のサービスや商品・ゲームを開発や運営をしている企業が対象となります。わかりやすい例だとGoogleやYahoo!のような検索エンジンを持っている企業やAmazonや楽天のように自社のECサイトを持っている企業がこれに当たります。もちろん、大手だけでなく自社メディアやECを持っているベンチャー企業も当てはまります。
こちらは常に研鑽と新しい技術を取得し日々、改善を行っていく業務となり、若い世代が活躍できる環境です。自分で新しいサービスを開発し、ビジネスとして発達するのを身近に感じられる魅力があります。

受託開発

こちらは、企業から依頼を受け他社のサービスなどを開発する形です。金融系や官公庁系が多く、1システムの開発をして企業に渡すことが多いようです。こちらは、企業とプロジェクトをしっかり組んでいく必要があるためプロジェクトのマネージャーのような形になることが多いようです。

営業、企画、総務、財務などの職種はどの企業でも多いでしょうし、現在ではエンジニアも多くの企業で存在する職種です。職種という切り口で将来の就職先について考えてみたり、スキルを磨いていくなら、職種からインターン先を探してみましょう。営業や企画、エンジニアなどの仕事を学生のうちに経験している人は少ないので、インターンシップに参加することで他の学生と差をつけることができます。

場所や条件で選ぶ

企業の特徴として場所が重要な意味を持っています。

東京港区

森ビルのある港区では、外資系企業が多い傾向があります。外資企業の分布では、港区が長年1位を持続しており、赤坂、六本木、虎ノ門、汐留、浜松町を中心として外資系が集合しています。また、羽田空港にも近く、赤坂アークヒルズや汐留シティセンターや六本木ヒルズ、東京ミッドタウンなど大型オフィスビルがありまさにビジネスの街といえるでしょう。

表参道

ファッションやビューティー・ウエディング系の仕事で大人気の街です。外資系ブランドが並木道に並び立ち、ストリートスナップの定番としても有名な街です。お洒落なカフェが多く、朝から空いているのでモーニングもしっかり楽しめます。結婚式場や衣装会社が多く、ウエディングの街としての一面も持っています。

渋谷

渋谷はビジネスとして有名な街です。渋谷駅直結のヒカリエなどのオフィスビルがあります。「渋谷で働く社長のブログ」とタイトル通り渋谷にあるサイバーエージェントやDeNaがあるのも渋谷で、ITの街というイメージが取れるのではないでしょうか。
Bunkamuraなど、芸術の複合施設があるので帰りに美術館や観劇・映画を楽しむことも可能です。

丸の内エリア

リクルートなどの大企業がそびえたる地域です。丸の内OLなど女性の憧れからできた造語もあるほど人気の地域となっています。また、東京駅や皇居など観光でも有名な地域で、夜のイルミネーションなどが楽しめます。

興味・適応のある商品やサービスで選ぶ

留学経験がある、TOEICのスコアなど自分自身の技能や経験を生かせる仕事から調べてみる方法もあります。

英語

ビジネスの本流はやはりアメリカという所は多いでしょう。また、2か国語で英語を使用する国は多いのが実際です。Googleや楽天など社内でも英語を話すというう企業もあるほど重視されている技能ですが、外資系や国際的な仕事をしている企業ではこのスキルはとても重視されますのでインターンで実際の実務に触れてみてさらに実務経験をアピールに加えるようにしたいですね。

企業・開発経験がある

とても驚くべきことですが、ベンチャーの中には新卒がいきなりグループ会社の社長を任されることがあるようです。また、プロジェクトリーダーなどの素質や自発性を見るという点では学生で企業をした経験というのはとても魅力的に映ります。また、自分で新サービスを開発・リリースした経験がある方も同様で企業はそれを行った能力や発想・行動力を大変貴重にみる傾向が強いです。

普段使っている日用品やWebサービス、愛読しているメディアなど、もともと知っている企業のインターンに参加して企業の中を覗いてみるというのは大学生だからこそできる経験です。好きな商品やサービスを作っている企業がインターンシップを募集しているか調べてみてはいかがでしょうか。
好きな企業でインターンシップができるというのは魅力的なことですし、将来その企業に就職したくなった時に有利になるかもしれません。

友達や先輩に相談してみる

やはりこれは大きな参考になるのではないでしょうか。知らない第3社よりも知り合いから話を聞いた方が、サクラの疑いもありませんし実際に説得力があるのではないでしょうか。
先輩は実際に自分の働いた経験と共に自分の同期も働いているので色々な情報を交換していることでしょう。そのため、色々な実体験の感想や情報を持っている可能性が高いので、どんどん聞いてみましょう。働く前に失敗してしまったことやしておいた方がよかったことを聞ければ事前に準備ができたりインターン選びの参考になるでしょう。

就活サービスを使ってみる

就活サービスを使ってみるのもいいかもしれません。
就活サービスとは、就職支援のスキルを付けるサービスや求人サイト、就職紹介など多々あります。このサービスは求職者には無料の場合が多く(企業側からお金をいただいている形が多いです)、実際に就職の支援をしてくれるコンサルタントが在籍していることが多く、自身の希望や能力を鑑みて、それに合う企業とマッチングさせてくれます。就活サービスと呼ばれていますが最近では、インターンシップを紹介してくれるサービスもあるので気軽に使ってみましょう。実際の仕事内容など求人や説明ではわからない内容をしっかり説明してくれます。

少しでも興味を持った企業にたくさんエントリーしてみよう

複数の企業のインターンにエントリーするのは良くないのではないかと気にしてしまう学生の方が多いのですが、複数企業にエントリーすることは全く問題ありません。
インターンの倍率は高いので、エントリーしても選考で落ちてしまうことも多く、1社ずつエントリーしていたら参加できるまでに何ヶ月もかかってしまったりします。
インターン情報を見て、少しでも興味が湧く企業があればとりあえず悩む前にエントリーしてみて、選考に受かって改めて考えてみましょう。

まとめ

インターンシップ参加の目的には業界研究、職業研究、賃金、スキルアップなど様々あり、学生ごとに求める条件も異なるので、インターンシップ企業の選び方はその人ごとにあるといえます。
もしも迷うようであれば、同じくインターンシップを行いたいと思う友達と情報交換や相談をしながら少しずつ進めてみましょう。インターンシップの良い所は、失敗してもやり直しがきくところです。行ってみて、自分が思うものと違ったりよりこちらの方がよかったなと思ったら、就職は別の道を探せばいいのです。能力が足りなくても身に着けることや対策を行うことが可能なのです。
体験できるこの機会をしっかり生かして、就職を有利に進めていきましょう。


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