保険会社は、給与や待遇の良さで人気の就職先の1つとなっています。保険会社への就職を狙うライバルに勝つためには、正しい情報と対策が必要不可欠です。
この記事では、保険会社に就職したいと考えている方に向けて、保険会社の現状・将来性・仕事内容といった業界情報を分かりやすく解説しています。
また、保険会社を志望する方にぴったりの就職活動対策についてもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
- ・保険会社とは?
- ├保険会社には3種類ある
- ├保険会社の現状と課題
- └保険会社の将来性
- ・保険会社の仕事内容
- ├営業
- ├商品開発
- └資産運用
- ・保険会社の就職活動対策
- ├どの保険会社を志望するか絞る
- ├保険会社が求める人材を知る
- └面接でコミュニケーション能力をアピール
- ・最後に
保険会社とは?
保険会社には3種類ある
保険会社は金融業界に属する企業の1つで、リスクに備える保険商品をお客様に提供するのが主な仕事です。
そして、保険会社が扱う保険商品は「生命保険」「損害保険」「第三分野の保険」の3つに分類することができます。それぞれの内容は次の通りです。
■生命保険:病気・怪我・死亡など「ヒト」に関わるリスクに備える保険です。
■損害保険:災害・事故などによる「モノ」の破損リスクに備える保険です。
■第三分野の保険:医療保険やがん保険など、生命保険と損害保険の中間に位置する保険です。
保険会社の現状と課題
全ての保険会社が直面しているのが「少子高齢化」という課題です。
全人口における高齢者の割合が多い日本では、死亡リスクを重視する人が減少し、従来の生命保険商品の需要は以前ほど高くはありません。
また、損害保険会社は活発な消費を行う若者をターゲットとしてきましたが、少子化によって若者が減少しているため、企業同士の顧客の奪い合いが発生しています。さらに最近の若者は「モノ」を欲しがらない傾向があり、「モノ」を対象とした損害保険も需要が下がりつつあります。
今後も保険会社が生き残っていくためには、現在のライフスタイルに合わせた新商品の開発が不可欠であると言えます。
保険会社の将来性
この世界に「ヒト」や「モノ」がある限り、保険会社のニーズが失われることはありません。そのため、保険会社には安定性があります。
ただし、今後も成長していく企業となるためには、少子高齢化で顧客が減っていく国内だけでなく、海外にも目を向けていく必要があるでしょう。実際、大手の保険会社は海外の保険会社を買収するなど、海外市場への進出を開始しています。
保険会社の仕事内容
営業
営業は顧客のニーズに合わせて保険商品を提案・販売するのが仕事です。
営業には個人を顧客とする「個人営業」と、企業や団体を顧客とする「法人営業」もあります。また、営業は、保険商品を代わりに販売してくれる保険代理店や銀行などを新規開拓する役割も担っています。
営業の仕事では、「コミュニケーション能力」や「プレゼン能力」はもちろん、「この人から買いたい」と思わせるような魅力ある人材が求められています。
商品開発
「商品開発」では、保険業界では顧客のニーズに合った新たな保険商品を開発します。新商品の企画から保険料の設定や監督庁への許可申請まで、商品開発業務全てに携わります。
先ほどもお話しした通り、国内市場では顧客の奪い合いが起こっているため、潜在的なニーズを掘り起こし、他社とは一線を画した商品を生み出せる「分析力」や「創造力」を持った人材が求められています。
資産運用
保険会社は保険商品を販売して保険料で収入を得ています。しかし、保険金の支払いもあるため、保険料と保険金の差額だけでは、会社の存続には多少不安があります。そのため、保険会社は顧客から預かった保険料を元手に投資を行う「資産運用」によって収益を得ています。
資産運用の仕事を行う際には、「金融工学」や「数学」の知識、「論理的思考力」が求められるため、理系学生にもおすすめの職種です。
保険会社の就職活動対策
どの保険会社を志望するか絞る
同じ「保険会社」と言っても、生命保険・損害保険・第三の保険で取り扱う商品やターゲットとなる顧客は異なります。また、企業によって経営方針や社風も実にさまざまです。
そのため、「保険会社ならどこでもいい」「数打ちゃ当たるでしょ」という漠然とした目標で留めてしまうと、1つ1つの企業に適した対策ができなくなり、落選を繰り返すことになります。
志望する企業はできるだけ具体的に決定しておきましょう。
保険会社が求める人材を知る
あなたに突出したスキルがあっても、保険会社が求めているものでなければ、就職活動という場では全く意味をなしません。どれだけ一生懸命に「足の速さ」をアピールしても、保険会社にはそもそも不要なスキルであるため、アピールそのものが無駄になってしまうのです。
まずは志望する保険会社がどんな人材・スキルを求めているのかを調べ、それに合った形で自分をアピールすることが大切です。
面接でコミュニケーション能力をアピール
保険会社の「営業」や「商品開発」では、個人や法人などの顧客とうまくコミュニケーションを取り、ニーズに合った商品を販売したり、潜在的なニーズを読み取って新商品を開発したりする必要があります。
面接では、企業や採用担当者のニーズを読み取りながら、「自分」という商品を魅力的に伝えるコミュニケーション能力が問われます。
過去の質問集で回答を準備しておくほか、状況に合わせて柔軟に答えられるよう。模擬面接などで練習を重ねておきましょう。
最後に
これからの保険会社は成長のために戦略を練り、新商品開発や海外進出など従来とは違った方向へと舵を切っていくことが予想されます。そのため、各企業がどのような方針をもって、事業を進めているかを理解しておかないと、エントリーシートや面接の志望動機や自己PRが、企業の求めるものとズレてしまう可能性があります。
会社説明会やインターンを上手に活用し、志望する企業の「今」をしっかり理解しておきましょう。
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