家庭用ゲーム機やスマホゲームなど、身近な存在であるゲーム業界とはどのような業界なのでしょうか。ゲーム業界の動向や仕事内容、就活対策などを解説します。
- ・ゲーム業界について
- ├ゲーム業界とは
- └ゲーム業界の企業の種類
- ・ゲーム業界の現状
- ├クラウドゲームが期待されている
- ├eスポーツの市場拡大
- └新型コロナウイルスの影響
- ・ゲーム業界の仕事内容
- ├企画職
- ├エンジニア、プログラマ
- ├デザイン職
- └事務系職種
- ・ゲーム業界の就職活動対策
- ├開発に携わるためには経験を積む
- ├「ゲームが好き」だけではダメ
- └大手企業にこだわらない
- ・ゲーム業界の企業選びで失敗しないために
- ├やりたい仕事ができる企業を選ぶ
- └インターンシップに参加して自分に合うゲーム会社を見つけよう
- ・最後に
ゲーム業界について
ゲーム業界とは
ゲーム業界とは、ゲーム機やゲームソフトの開発・販売をしている業界です。国内のゲーム市場は最新技術の誕生が目まぐるしく、業界のトレンドは日々変化しています。近年では家庭用ゲーム機だけでなくスマートフォンでのゲームが誕生したことで更に市場が拡大しています。
ゲーム業界の企業の種類
ゲーム業界と一口に言っても、企業によって開発する製品が異なります。大きく分けるとハードウェアを開発する企業と、ソフトウェアを開発する企業に分けられます。志望する企業がどのような製品を開発しているのか、自分のやりたいことが実現できるのか把握しておきましょう。
家庭用ゲーム機やゲームセンターに設置されているアーケードなどをハードウェアといいます。代表的な会社は任天堂やソニーなどが挙げられます。
ゲーム機のソフトをソフトウェアといいます。今まではゲーム機に合わせてソフトウェアを開発するという形が主流でしたが、スマートフォンが普及しソフトウェアのみでもリリースできるようになりました。代表的な会社はバンダイナムコやスクウェア・エニックス、カプコンなどが挙げられます。
ゲーム業界の現状
ゲーム業界で就職するためには最新のゲームや各企業の動向などを把握しておくことが必要です。現在ゲーム業界はどのようなトレンドがあるのでしょうか。ゲーム業界の現状について解説します。
クラウドゲームが期待されている
世界ではクラウド経由でゲームを配信する、クラウドゲームが期待されています。ゲーム機やパソコンがなくても、スマートフォンなどの端末があれば高精細のゲームができることが特徴です。
次世代通信規格として話題になっている5Gが実現すれば、クラウドから高速通信でデータを届けられるようになり更に進化すると考えられます。
eスポーツの市場拡大
ゲームでの対戦をスポーツのように観戦する、eスポーツの市場も拡大しています。2019年には『レインボーシックス シージ』のプロリーグファイナルや、『ストリートファイターV』の招待制大会「Red Bull Kumite Japan」などの世界大会が日本国内で開催され注目を浴びています。
新型コロナウイルスの影響
新型コロナウイルスの影響はゲーム業界にも及んでいます。感染防止のため世界中で多くの人々が在宅で過ごす時間が増えたことで、ゲーム機・ソフトの販売数やアプリのダウンロード数は増加しました。
一方で新作開発が滞ってしまっているマイナスの影響もあります。例えばゲーム開発に使用される素材を中国で外注している企業は、素材が納入されず期日までに新作ソフトを発表できないというケースが挙げられます。
ゲーム業界の仕事内容
ゲーム業界の仕事内容はどのようなものがあるのでしょうか。ゲーム開発に直接携わる技術職の他にも、他の業界とも共通で事務系の職種も存在します。
企画職
企画職にはゲームプロデューサー、ゲームディレクター、ゲームプランナーなどがあります。予算やスケジュールの管理、現場の統括やプロモーションの企画などを担当します。特にゲームプランナーはゲームの企画内容や仕様、設計などを考える製品開発により深く携わる企画職です。
エンジニア、プログラマ
企画内容に沿ってキャラクターの動き、サウンドの設定、エフェクトやシステム構築など、ゲームが動くようにプログラムを組む仕事です。ゲーム全体から細部まで携わることができる職種で、ゲームのプログラミングに必要なプログラミングスキルが求められます。
デザイン職
ゲーム開発には様々なデザイナーが携わっています。ゲームビジュアルやキャラクターデザインの制作などを担当するアートディレクター、専用ソフトを使い背景などグラフィックのデザインなどを担当する2Dデザイナーや3Dデザイナーなどが挙げられます。他にもゲームのプロモーションページや公式サイトを作成するWEBデザイナーなどもいます。
事務系職種
ゲーム会社にはゲームの販売・促進、ゲーム制作を支える職種もあります。どの企業にも存在する営業職や人事、法務などコーポレート職などです。
ゲーム業界の就職活動対策
ゲーム業界での就職は難しいといわれています。特に誰もが知っているような有名な企業に就職するのはかなり難易度が高く、学歴だけでは評価されにくい業界です。ゲーム業界の就職活動対策について解説します。
開発に携わるためには経験を積む
ゲームの製品開発に直接携わる技術職に就くためには、ゲーム開発の経験を積んでおくことが必須です。企業にもよりますが、技術職の選考時にはゲームの企画書の作成・提出を求められることが多いです。
また中小企業やベンチャー企業の技術職の選考では「何ができるのか」という技術力や経験が重視されます。志望する職種に就くために必要な経験を積むようにしましょう。
「ゲームが好き」だけではダメ
ゲーム業界への就職を目指す人は、ゲーム好きな人が多いです。古いゲームから最新のゲームまでいろいろなゲームに詳しかったり、ゲームについての知識が豊富なことはもちろん就活でも役立ちます。
ゲームに対する熱意は大切ですが、それだけでは就活の選考を突破するのは難しいです。就職すればゲームを開発する側になるので、ゲームをただの楽しい遊びではなく、仕事と捉えていることをアピールする必要があります。
大手企業にこだわらない
有名なゲーム会社は就活生からも人気が高く、応募が殺到します。有名大学出身の優秀な学生がたくさん集まってくるため、その分選考を突破するのも難しくなります。
大手のゲーム会社に人が殺到するため、中小のゲーム会社は人手不足のところも多いです。どうしてもゲーム会社に就職したいなら大手の有名ゲーム会社だけでなく、中小のゲーム会社やベンチャーにも目を向けてみましょう。
ゲーム業界の企業選びで失敗しないために
ゲーム業界に就職するにはどんなことを意識して就職活動をすればいいのでしょうか。ここでは企業選びで意識すべきポイントをご紹介します。
やりたい仕事ができる企業を選ぶ
ゲーム会社といっても開発しているゲームの種類や機器も様々であり、仕事の幅も企業によって異なります。将来どのような開発に携わりたいのか企業の展開している事業や製品を研究し、自分のやりたいことが実現できる企業を選びましょう。
インターンシップに参加して自分に合うゲーム会社を見つけよう
ゲーム業界は残業が多く体力的に厳しい、と聞いたことがある方は多いでしょう。忙しい時は深夜まで残業するような会社もあるので、就職する前に職場の環境を知ることは大切です。
企業の雰囲気や働き方を知るにはインターンシップに参加するのが一番です。社内の雰囲気を実際に見て、社員の方がどんなスケジュールで働いているのかを知ることができます。
1日〜数日だけの短期インターンシップもあるので、気になる企業があれば積極的にインターンに参加して企業のことをよく調べてみましょう。
最後に
ゲーム業界では企業の規模や種類によって携わる仕事が異なります。またゲームの開発に関わる職種に就くには関連する経験や学びが必要です。自分がどのような仕事をしたいかを検討し、必要なスキルを身に着けておくことも選考を有利に進められる要素になります。
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