浪人にお金はいくらかかる?費用を解説

浪人することになって考えなければいけないのが「お金」の問題です。「予備校にはどのくらい費用がかかるの?」「経済支援の制度はあるの?」「宅浪ってどうなの?」など、今回は浪人生にまつわる費用の問題についてお答えしていきます。

浪人はいくらかかる?費用を解説
目次

浪人の選択肢は「予備校」か「宅浪」

浪人が決まったときの選択肢は「予備校」に通って勉強するか、自宅で勉強する「自宅浪人(宅浪)」をするのかの2つに分かれます。「予備校に通うとお金がかかりそうだから、宅浪で頑張ってみようか」と考えている人もいると思います。どちらの選択肢が良いのでしょうか?

宅浪は安いけれど1年間孤独に勉強し続けるのはつらい

経済的な面で考えると予備校に比べて、宅浪の方は圧倒的にお金がかかりません。参考書や問題集、筆記用具、模試の受験料などを支払う程度で済みます。しかし実際に宅浪をして合格するのはかなり難しいと言われています。それは、1年間という長い期間を1人孤独に勉強することのつらさに耐えきれない人が多いためです。

宅浪では勉強の愚痴をこぼす相手がいない

高校では先生や友人に囲まれながら勉強してきました。テストがうまくいかなくても友達に「今回の数学難しかったよね」と話をして共感してもらえるだけでも気分転換になっていたはずです。しかし、宅浪では話し相手となるのは家族しかいません。しかも家族はあまり受験勉強に詳しくありませんから、「数学が難しい」などの愚痴をこぼしてもなかなか共感してもらえません。

勉強内容について相談できる相手がいない

また、宅浪のつらさには勉強していて生まれた疑問点を相談できる相手がいないことも挙げられます。
高校までは勉強で分からないことが出てきたら、友達に「これってどういう意味?」など相談すれば教えてもらえたり、どうしても友達同士で解決できない場合は先生に聞きに行くことで解決したりすることができました。
しかし、自宅で勉強をしていると気軽に誰かに質問することができません。答えることができる家族がいる人は少数だと思います。
このように宅浪は費用をぐっと抑えられる代わりに、学習計画の作成から、疑問点が浮かんだ時にどうすれば解消できるか、スランプの時にどう気分転換するかまで、自分で考えて行動しなければいけません。自分なりの学習方法や弱点の克服方法を確立できている人にはおすすめできますが、まだ模索中という人は非効率的な学習スタイルになってしまう恐れがあり、結局志望校合格に手が届かなくなってしまうリスクがあります。

予備校にはどれくらいのお金がかかる?

入学金・授業料・講習費

入学金・授業料・講習費を全て合計すると100~130万円程度の費用がかかることを想定しておくと良いでしょう。
多くの予備校で入学金は約10万円となっています。
授業料は目指す志望校や学部のレベルによって差がありますが、1年間で60~80万円程度かかります。東大をはじめとした旧帝大などのハイレベルな大学、あるいは医学部を目指すコースを選ぶと、授業料は高くなります。
また、夏期講習や冬期講習は授業料とは別に用意する必要があります。どちらも授業する場合、約25~40万円ほどが必要になります。講習は必ず受講しなければならないものではありませんが、普段の授業と連動しているため、受講する人が多いようです。

模試

大手の予備校(河合塾・駿台)では全国規模の模試を持っているため、模試費用は授業料に含まれています。しかし、模試を持っていない小規模な予備校に通う場合や、大学別や医学部などの志望学部別の模試を受ける場合は、授業料とは別に模試の費用を用意しておく必要があります。1回の模試に5000~6000円程度かかります。

経済支援の制度はある?

予備校では一定の所得以下の世帯に対して、授業料を免除する経済支援制度を用意しているところがあります。
世帯の所得を証明する書類と成績を証明する書類を提出することで、支援を受けられることがありますので、各予備校の条件を確認しておきましょう。
国の教育ローンを活用することや、予備校の用意している奨学金を貸与することで、費用の負担を軽減しながら予備校に通うこともできます。
また、入学前からの経済支援制度ではありませんが、成績優秀者に対して入学金や授業料を一部返還する制度を持っている予備校もあります。せっかく予備校に通うのなら成績を伸ばして授業料返還を狙ってみても良いでしょう。

最後に

浪人生にとって最も大切なのは、自分の実力や性格をよく理解することです。
自分のことが分かっていないと宅浪を選んだ場合に非効率な勉強方法になってしまいますし、それで志望校に不合格になってしまうと1年間という貴重な時間も無駄になってしまいます。
予備校に通うにしても、どの授業が自分にとって必要か分からず、無駄なお金と時間を使ってしまうこともあります。
浪人の1年間は長いようで短い時間です。お金だけでなく時間も無駄にしないように、志望校合格に向けて走っていきましょう。


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