【企業研究】三井物産に就職するには?役立つ就活情報を徹底解説!

三井物産は三菱商事、住友商事、伊藤忠商事、丸紅と共に五大商社と呼ばれる大手総合商社です。就活生に人気の高い企業で、東洋経済オンラインの「入社が難しい有名企業トップ200ランキング」(https://toyokeizai.net/articles/-/242603?page=2)では2位とは発表されました。

人気の高い三井物産に就職するにはどのような就活をするべきなのでしょうか。ここでは三井物産の企業研究に役立つ情報を徹底解説します!

目次

三井物産の概要

三井物産がどのような会社なのか、基本的な情報を解説します。

三井物産とは

三井物産株式会社とは三菱商事、住友商事、伊藤忠商事、丸紅と共に五大商社と呼ばれる大手総合商社です。三井グループの中核企業で三井不動産、三井住友銀行とともに『三井新御三家』に数えられます。

事業所は132拠点あり、そのうちの121拠点は海外拠点です。鉄鋼製品、金属資源、エネルギー、プロジェクト、モビリティ、化学品、食料、流通事業、ヘルスケア・サービス事業、ICT事業、コーポレートディベロップメントなど事業内容も非常に幅広いです。

各分野において、全世界に広がる営業拠点とネットワーク、情報力などを活かし、多種多様な商品販売とそれを支えるロジスティクス、ファイナンス、さらには国際的なプロジェクト案件の構築など、各種事業を多角的に展開しています。

三井物産の新たな取り組み

三井物産は2020年5月にオフィスを移転しました。Otemachi One街区にできた三井物産ビル新オフィスは、開放的なつくりが特徴的です。部門ごとのエリアは決まっていますが、範囲内で自由に動けるフリーアドレス制を採用しています。

オープンなレイアウトで部門の垣根を排除し、部門横断的な議論も容易にしています。関連する部門を隣接させることで協業しやすくし、簡単な打ち合わせができるスペースや集中できるスペースなども設けられています。

電子署名サービス大手「ドキュサイン」を全社に導入したり、オンラインを活用してペーパーレス化を推進するなどして、オフィス内でも時代に合わせた新たな取り組みを積極的に行っています。

三井物産のビジネス

三井物産のビジネスの根底は貿易、トレーディングです。トレーディングとは商品を買いたい企業と商品を売りたい企業の間に入り、仲介業者として両者をマッチングさせることです。総合商社である三井物産は幅広い商材を扱っていて、商材の分野ごとに7つのセグメントに分け各事業本部を中心に世界中にモノを流通させ新たなビジネスを作っています。

金属分野(鉄鋼製品セグメント、金属資源セグメント)
鉄鋼製品・金属資源における事業投資・開発やトレーディングを通じて資源と素材、製品を確保し安定した供給を行っています。また環境問題解決のため資源リサイクルにも取り組んでいます。

機能・インフラ分野(機能インフラセグメント)
大型プラント、海洋エネルギー開発、船舶、航空、鉄道、自動車、鉱山・建設・産業機械など幅広い分野で、販売、金融・リース、輸送・物流、事業投資を行い生活に欠かせない社会インフラを提供しています。

化学品分野(化学品セグメント)
基礎化学品、肥料・無機原料などの川上・川中領域から、多様な市場ニーズを見据えた機能性素材、電子材料、スペシャリティケミカル、肥料製品・農薬、飼料添加物、香料などの川下領域まで展開しています。またタンクターミナル事業やフードサイエンスでの新たな取り組みなどにも投資しています。

エネルギー分野(エネルギーセグメント)
石油や天然ガス/LNG、石炭などの事業投資や物流取引を通じ、エネルギー資源の確保と供給体制の確立を行っています。低炭素社会の実現に向け、新エネルギー事業や再生可能エネルギー事業などにも取り組んでいます。

生活産業分野(生活産業セグメント)
食料・食品、リテール・サービス、ヘルスケア、アウトソーシング、ファッション・繊維などの事業分野において、付加価値のある商品・サービスの提供、事業開発、投資などを行っています。

次世代・機能推進分野(次世代・機能推進セグメント)
IT・金融・物流・不動産関連事業を通じて次世代を担うビジネスの創造や事業領域拡大に向けた多様な取り組みを展開しています。IoT、AIなどの技術の変化を捉えて新たな事業を開拓していきます。

三井物産の特徴

三井物産の社風や強みなど特徴について解説します。他の総合商社と比較してみるなど、どのような違いがあるのか把握しましょう。

社風

「人の三井」といわれる三井グループの三井物産では人材主義の社風があり、個人の成長や自律的な働き方が求められます。また社内の風通しがよくひとりひとりのアイデアが尊重される「自由闊達(じゆうかったつ)」という風土も三井物産の特徴の1つです。

平均年収

三井物産が公開している2020年3月期の有価証券報告書によると平均年間給与額は13,934,000円と報告されています。つまり三井物産の平均年収は約1394万円です。

三井物産の年収は日本トップクラスの高さであることで有名です。東洋経済オンライン「平均年収全国トップ500社」のランキング(https://toyokeizai.net/articles/-/322342)では三井物産はトップ10位以内にランクインしています。

強み

三井物産は様々な分野で事業を展開していますが、金属資源やエネルギー分野に強みを持っています。2020年3月期の有価証券報告書によると非資源分野では新型コロナウイルスの影響により利益成長が緩やかになってしまった一方、金属資源・エネルギー分野のキャッシュ創出力が着実に伸びたことで資金を確実に創出できるように成長しています。

三井物産に就職するメリット

安定した環境で働ける

大手商社としてかなりの資本があり、経営は安定しています。平均年収も一般的な企業よりも高く福利厚生も充実しているので、安定した環境で高収入が期待できるのは大きなメリットでしょう。

しかし、年功序列の文化など、大企業によくあるデメリットもあります。高い成果をあげてもすぐに出世できるわけではないので、若いうちは苛立ちを感じることもあるかもしれません。

スケールの大きな仕事ができる

三井物産は石油や天然ガスなど資源分野に強く、国内だけでなく海外でもかなり大規模なスケールで資源を扱っています。三井物産では、既存のビジネスだけでなく新エネルギー事業や再生可能エネルギー事業など次世代を意識した分野にも積極的に取り組んでいます。

エネルギーや環境問題は世界中の多くの人の暮らしに影響を与える、注目度も高い分野です。多くの人に必要とされる分野でスケールの大きな仕事ができると、やりがいや達成感も大きいでしょう。

世界を舞台にスケールの大きな仕事がしたいと考えている人にはぴったりな、非常に魅力的な職場です。

三井物産の就職活動情報

選考や面接情報など三井物産の就職活動で役立つ就活情報をご紹介します。

選考フロー

三井物産の選考フローは以下のようになっています。

ES提出→筆記試験(テストセンター・GAB形式)→1次面接→グループディスカッション→面接複数回→内定

採用人数・採用大学

三井物産のホームページ人事データによると新卒の採用人数は以下のようになっています。

2019卒 160名(男性104名 女性56名)
2020卒 176名(男性96名 女性80名)
2021卒 135名(男性89名 女性46名)

採用大学の詳しい情報は公開されていません。募集要項では四年制大学または大学院を既卒、卒業見込みの学生を対象にしていると記載されています。

ES・面接の質問の特徴

就活本選考体験記によると三井物産が「挑戦と創造」を重視していることもあり、積極的な姿勢がある人や周りを巻き込む力がある人が評価されます。面接では穏やかな雰囲気であることが多いものの、最終面接は厳かな雰囲気でかなり詰めた質問もされることを覚悟しておきましょう。

【三井物産の面接での質問例】
・学生時代に注力していたことを端的に記述して下さい(最大4つまで)。 (各30文字以内)
・学生時代にあなたが行った最大の挑戦に関して、まず端的に述べてください。その後、以下4つの要素を交えながら具体的に記述して下さい。(400文字以内)
1.挑戦した理由と期間
2.何を心掛けて行動したか
3.どのような結果を出したか4.挑戦から得た学び
・三井物産を志望する理由を記述して下さい。(200文字以内)

三井物産の選考でアピールすべきポイント

ESや面接では個性をアピールすると効果的

三井物産は、個性的で人間的な魅力がある人材を求めています。実際に働いている人も多様なバックグラウンドを持っており、採用でも多様性が考慮されていることがうかがえます。

三井物産の選考では、型にはまった優秀な学生を無理に演じるのはおすすめしません。優秀さよりも人とは違った自分だけの個性をアピールすることを意識して、面接では自然体で臨むのが一番でしょう。

挑戦できる資質をアピール

三井物産の採用ページでは、「挑戦」というキーワードが多く登場します。困難な状況に対して自律的に行動できる人や、周囲の人を巻き込む力がある人が求められています。

ESや面接では、課題や目標に向けて挑戦した経験や、周囲に影響力を与えたりリーダーシップを発揮した経験などをアピールするといいでしょう。

三井物産に就職するには

三井物産で内定を得るためにやっておくべき、おすすめの就職活動対策をご紹介します。

問題量が多めの筆記試験は対策必須

三井物産の筆記試験はGAB形式のテストで、就活本選考体験記によると内容は問題量が多く、難しいと感じた人が多いようです。人気企業である三井物産の選考を受ける学生の数は多いので、ある程度の点数が取れていないと筆記試験で簡単に落ちてしまいます。短い制限時間内でなるべく多く正答できるように、問題集などでしっかり対策を行いましょう。

インターンシップやOB訪問を活用した企業研究

選考全体を通じて求められるのは三井物産へ入社したいという熱い思いです。最終面接では緊張感のある厳かな雰囲気の中、何故商社なのか、何故三井物産に入りたいのか、かなり詰められます。ホームページなどだけでなくインターンシップやOB訪問を活用して、実際に働いている社員の人からの意見を聴くなど徹底的に企業研究を行うことをお勧めします。

またインターンシップは企業研究にも有効な手段で、インターンシップで評価されると一部の選考が免除されるなど特典が付く場合もあります。積極的に参加しましょう。

最後に

五大商社の1つである三井物産は就活生に人気の企業です。三井物産の選考は変わった特徴はないからこそ、各選考でしっかり能力を発揮することや熱意を伝えることが必要です。三井物産への就職を目指すうえで重要なポイントの1つは徹底的な企業研究です。インターンシップやOB訪問など社員と話せる機会を活用し選考対策を行いましょう。

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