一般的に、長期インターンの応募条件に掲載されている期間は3ヶ月以上であることが多いものの、終了時期についての記載はありません。そのため、1dayや3dayのように期間が明確に定められている短期インターンとは異なり、「いつまで参加すればいいんだろう?」と迷う学生も少なくないでしょう。
そこで今回は、長期インターンの期間について「いつから」「どのくらい」「いつまで」働くべきかを詳しく解説します。
- ・長期インターンはいつから始めるべき?
- ├学年不問が多いが、大学1・2年生がおすすめ
- ├就活生である大学3年生の応募も多い
- └応募から働き始めるまでは1~2ヶ月かかる
- ・長期インターンの期間はどれくらい?
- ├週2~3日、3ヶ月以上が目安
- ├6ヶ月以上働く学生が多い
- └終了時期は決まっていない場合が多い
- ・目的に合わせて長期インターンの期間を決めよう
- ├企業の雰囲気を知りたいなら「3ヶ月」
- ├ビジネスマナーを習得したいなら「3~6ヶ月」
- └即戦力レベルを目指すなら「半年~1年」
- ・長期インターンの時間を確保するためのポイント
- ├アルバイトとの掛け持ちは避ける
- ├大学などの予定は先に決めておく
- ├稼働時間を調整する
- └フルリモートやフレックスを視野に入れる
- ・長期インターンを決める際の注意点
- ├目的に合致したインターンを選ぶ
- ├最低勤務期間を確認しておく
- └無理なく続けられるインターンを選ぶ
- ・まとめ
長期インターンはいつから始めるべき?
長期インターンは基本的に通年で募集が行われており、思い立ったときにいつでも応募することが可能です。しかし、就活本番につなげるには始めるタイミングが重要になります。ここでは、長期インターンの開始時期について見ていきましょう。
学年不問が多いが、大学1・2年生がおすすめ
長期インターンの募集は、学年不問であることがほとんどです。そのため、就活が終わった大学4年生が、社会人になる前に経験を積むために参加する場合もあります。
しかし、おすすめの開始時期は大学1・2年生の早い段階。実務に長期間関われることがメリットである長期インターンは、長く継続できるほど様々な経験ができます。企業によっては責任あるポジションを任せてくれることもあり、大学生の早い段階でリーダー的なポジションを経験できることは大きな財産となるでしょう。
就活生である大学3年生の応募も多い
長期インターンの開始時期は早いほど良いですが、大学3・4年生であっても遅くはありません。長期インターンでの経験は選考で有利に働くことがあり、就活生の応募も多くあります。
ただ注意しておきたいのは、稼働時間の確保が必要になる点です。就活でまとまった時間の確保が難しい場合には、シフト制やフルリモートのインターンを検討することも視野に入れてみましょう。
応募から働き始めるまでは1~2ヶ月かかる
長期インターンでは、実際に働き始めるまで時間がかかることが多くあります。これは、採用までにいくつかの選考があることが原因です。
長期インターンでは、学生であっても社員と変わらない扱いを受けます。長期間実務に携わり、会社の看板を背負うことになるため、企業側は「仕事を任せられるか」「一緒に働いていけるか」をしっかりと判断しなければなりません。書類選考から面接、さらには簡易的なテストを設けている企業もあり、厳重に審査が行われます。
そのため、長期インターンの開始時期を調整したい場合には、早めに行動し始めるのがおすすめです。
長期インターンの期間はどれくらい?
短期インターンとは異なり、期間が明確に定められていない長期インターンですが、一般的に多いのはどれくらいの期間なのでしょうか。ここでは、長期インターンの期間や実際に学生が働いている期間についてご紹介します。
週2~3日、3ヶ月以上が目安
一般的に、長期インターンでは「週2~3日、3ヶ月以上」が条件となっている募集が多く見られます。これは、「学生を育成したあと、しっかり戦力として活躍してもらいたい」「人柄や能力を見極め、優秀な人材は本採用に繋げたい」といった企業側の意図があるからです。
学生側にとっても、能力を身につけ、自分自身を成長させていくためには、それなりの期間が必要になってきます。そのため、長期インターンは3ヶ月以上の期間が目安です。
勤務の時間帯は、あらかじめ決まっている企業もあれば、シフト制で柔軟に対応してもらえる企業もあります。曜日についても同様で、学生としては嬉しい土日に勤務可能な企業もあるため、勤務形態でインターンを選ぶのも1つの手段です。
授業やサークルの時間をうまく調整しながら、1日に3~8時間、週15~20時間程度の時間を確保し、インターンに参加しましょう。
6ヶ月以上働く学生が多い
長期インターンは3ヶ月以上の勤務が条件となっていることが多いですが、実際には6ヶ月以上勤務する学生がほとんどです。6ヶ月以上働けば基本的な業務に慣れてスムーズにこなせるようになり、責任ある仕事を任せてもらえる可能性も高まります。
これから長期インターンを始めることを検討しているのであれば、最低でも3〜6ヶ月は続けることを想定しておくのが良いでしょう。
終了時期は決まっていない場合が多い
募集段階では、長期インターンの終了時期は決まっていないのが一般的です。学生と企業が相談して期間を定めたり、具体的な期間は決めずに働き始めたりするケースが少なくありません。
無理のない範囲で継続し、辞める際には1ヶ月前に相談するのが基本です。
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目的に合わせて長期インターンの期間を決めよう
長期インターンでは、具体的な終了時期が定められていないことが多いため、いつまで続けるかを悩むかもしれません。そのような時は、目的に合わせて期間を決めるのがおすすめです。ここでは、目的別のおすすめな継続期間をご紹介します。
企業の雰囲気を知りたいなら「3ヶ月」
「業界について知りたい」「企業の雰囲気が知りたい」という目的なら、3ヶ月程度インターンを継続しましょう。
1日だけの1Dayインターンや2〜3日の短期インターンはあっという間に終わってしまうので、業界や企業について知る時間や機会は限られています。長期インターンで3ヶ月程度勤務すれば、良いところも悪いところも含めていろいろなことを知ることが可能です。
ビジネスマナーを習得したいなら「3~6ヶ月」
ビジネスマナーや社会人としての基礎を身につけたいなら、3~6ヶ月はインターンを継続しましょう。
就活に向けて、書籍などでビジネスマナーや言葉遣いを学んでいても、実践してみないとなかなか身につかないものです。長期インターンでは「上司と話す」「顧客と話す」「電話をとる」「メールでやり取りする」など、ビジネスマナーを実践する場面がたくさんあります。
最初はぎこちないマナーで注意を受けることもあるかもしれませんが、3~6ヶ月続ければビジネスシーンにふさわしい言動をだいたい身につけることができます。
就活の選考に参加する頃には意識しなくともビジネスマナーに沿ったふるまいができ、ほかの学生より一歩リードすることができるでしょう。
即戦力レベルを目指すなら「半年~1年」
「企業で即戦力になれるようなスキルを習得したい!」と考えているなら、半年~1年は勤務することを想定しましょう。
長期インターンで半年以上勤務すると、業務に必要なスキルが向上するとともに、企業から戦力としてみなされるようになります。単に与えられた仕事をこなすだけでなく、自分の裁量で仕事を進めることも少しずつ認められます。
これまでより責任が重くなる分、プレッシャーもあるかもしれませんが、難しい仕事をやり遂げた達成感を味わうこともできます。「プロジェクトをやり遂げた」「企業に貢献した」といったエピソードは、自分が即戦力として活躍できることを示す十分な根拠になるでしょう。
長期インターンの時間を確保するためのポイント
長期インターンを継続するためには、時間を確保することが欠かせません。とはいえ、講義にゼミにサークルにバイトに就活に…と大学生活は忙しいこともしばしば。ここでは、長期インターンを長く続けるためのポイントをご紹介します。
アルバイトとの掛け持ちは避ける
長期インターンを長く継続したいのであれば、アルバイトとの掛け持ちは避けるのがおすすめです。
長期インターンは最低勤務時間が定められていることが多くあります。アルバイトと掛け持ちをしていると、どちらかがおろそかになってしまったり、オーバーワークで体調を崩してしまったりするかもしれません。ほとんどの場合、アルバイトと長期インターンの両立は難しいでしょう。
そのため、アルバイト先やインターン先の方に迷惑をかけないためにも、どちらかに専念することをおすすめします。長期インターンでは給与が発生することも多いので、アルバイトの代わりに行っても良いでしょう。
長期インターンの給料についてはこちら!
大学などの予定は先に決めておく
大学や旅行などのインターン以外の予定は、先に決めておくのが良いでしょう。
例えば、多くの大学では半年に1度履修登録が必要になります。早めに履修登録を済ませることで、インターン先とのスケジュール調整がしやすくなるでしょう。あらかじめ予定がわかっていれば、勤務日を相談して柔軟に対応してもらうことができます。
稼働時間を調整する
大学3・4年生の就活本番に差し掛かってくる時期などは、稼働時間を調整してもらうのもおすすめです。
通常であれば週30時間程度の勤務が求められることが多いですが、企業によっては就活の時期だけ週10時間程度に減らしてもらうこともできます。その代わり前後の期間に稼働時間を増やすなど、うまく調整をしてもらいましょう。
フルリモートやフレックスを視野に入れる
まとまった時間の確保が難しいという場合には、フルリモートやフレックスに対応している長期インターンを視野に入れるのがポイントです。
稼働時間を学生の方で調整できるため、空きコマを有効活用することもできます。平日の夜間や土日の稼働がOKの企業もあり、学業や就活との両立に悩まされることが少なくなるかもしれません。
長期インターンを決める際の注意点
長期インターンは目的に合ったものを選び、長く継続していくことが重要です。そのためには、決める前にしっかりと検討しなければなりません。ここでは、長期インターンを決める際の注意点についてご紹介します。
目的に合致したインターンを選ぶ
長期インターンを選ぶ前に、まずは参加の目的を決めましょう。インターンの目的を明確にしておくと、インターンを選びやすくなり、期間の目安も設定しやすくなります。
長期インターンを通して「どんなことが学びたいのか」「どんな経験を積みたいのか」「どんな知識やスキルをどのレベルで身につけたいのか」を考えてみてください。
最低勤務期間を確認しておく
インターンの最低勤務期間は1ヶ月以上、3ヶ月以上、6ヶ月以上など企業により異なります。どのくらい勤務すべきか気になっている方は、契約の前に最低勤務期間を確認しておくのが良いでしょう。
最低勤務期間が決まっていても、相談することで柔軟に対応してもらえることもあります。「長く働けるかわからないけれどどうしてもチャレンジしたい」という場合には、あらかじめ勤務期間について問い合わせてみるのがおすすめです。
無理なく続けられるインターンを選ぶ
長期インターンは数ヶ月以上継続することになるので、無理なく続けられる条件のものを選びましょう。大学の授業やゼミなどに支障が出るような働き方はおすすめできません。
3年生になると就活が忙しくなるため、大学1〜2年生のうちから長期インターンに参加する学生が増えています。長期インターンは学年の制限がなく、通年で募集している企業が多いです。時間に余裕のある1〜2年生のうちに参加しておくのもいいでしょう。
1・2年生のインターンについてはこちら!
まとめ
長期インターンの期間は決まっていないことがほとんどなので、今後の予定や目的に合わせ、企業の担当者と相談しながら決めるのが良いでしょう。頑張りすぎて大学生活や精神面に支障が出ないよう、くれぐれも注意してください。
オンラインで勤務できる募集も多数あり、長期インターンの業務内容や働き方は多様になってきています。勤務条件をしっかり確認して、自分に合ったインターンを見つけましょう。
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