製薬業界インターンの内容・時期・選考対策を解説

製薬産業は社会的な意義が高く、就活生にも人気の高い業界です。とくに理系の学部生や大学院生は、学んできたことを生かせるという理由で製薬会社を志望する人も多いでしょう。

ここでは、製薬会社のインターンについて解説していきます。インターン内容や時期、選考方法、選考対策、大手製薬会社のインターンシップ概要などを紹介するのでぜひ参考にしてください。

製薬会社のインターンって何するの?時期や選考、業務内容について
目次

製薬会社のインターン

製薬会社のインターンは高倍率

製薬会社のインターンはだいたい、研究や開発に携わる技術職と、MRなどの営業職コースとに分かれています。3日から1週間程度の短期インターンが多く、仕事を体験できたり、職場見学ができたりなどします。

特にMRは基本的に給与が高く、文系理系共に応募できる人気職種です。インターンシップ選考もかなりの倍率になります。技術職も大手に人気が集中しやすいため、倍率が高くなっています。

インターン参加で本選考で有利になることも

製薬会社のインターンシップはとても人気が高く、インターン選考ではエントリーシートやグループディスカッションなどを用いた本格的な選考が行われるところが多いです。

インターンに参加することが本選考で有利になることに繋がったり、選考をパスできたりと内定に繋がっている会社が多く、インターンが重要な役割を担っていると考えられます。

製薬会社インターンの時期や開催期間は?

開催時期は夏と冬が多い

製薬会社のインターンは、他の一般企業と同じく夏と冬に多く実施されています。夏休み中もしくはその前後、冬休み中かその前後に集中します。サマーインターンの応募時期は6月から7月が多く、テストの期間と被っていることもあるので、気をつけてください。

インターンの開催期間

1日から1週間程度など短期インターンシップを開催しているところが多いです。3日より長いものは実際の業務について触れられるものが多くなっています。いずれも短期間で充実したプログラムが行われています。

製薬会社の職種別インターン内容

MR職

製薬会社のインターンは理系学生が対象となっていることが多いですが、MR職はどの製薬会社でも全学部対象であることがほとんどです。だいたいが1日から1週間程度の短期インターンとなっています。

1Dayインターンの内容はは会社説明、MRの仕事内容紹介、ワークショップ、フィードバック、社員さんへの質問タイムといった流れのものが多いです。2日以上のインターンでは、実際に働いているMRの方に同行して仕事がどのように行われているか見ることができることもあります。

生産

短期インターンシップが行われることが多く、対象は主に医療、歯科、薬学部また、理工学部系の学生です。内容は、会社説明、仕事紹介、ワークショップやプレゼンテーション、社員からのフィードバックなどです。会社によっては、工場見学や仕事の体験ができることもあります。

開発

医薬品開発は短期インターンが多いです。対象は医療、歯科、薬学部また、理工学部系の学生です。内容は、会社説明、仕事内容紹介、グループワーク、社員とのトークセッションもしくは質問タイムという流れの会社が多いです。

人気の高い製薬会社のインターン概要を紹介

武田薬品工業のインターン概要

武田薬品工業のインターンシップは、研究職(リサーチ)、研究職(ファーマシューティカル・サイエンス)、開発職、総合職の4つのコースがあります。

研究職のインターンシップは1DAYインターンシップで、募集は各コース若干名となっています。応募多数の場合は動画による選考があるようです。 開発職のインターンシップは2日間で20名程度の募集となっています。社員との交流や、開発ビジネスの体験などができます。

総合職のインターンシップは、2日間のプログラムで50名程度の募集です。2021年11月と12月にオンラインで開催予定とのことです。内容は、製薬会社の仕事についての理解を深めるワークや社員との交流会などです。

参考:https://www.takeda.com/ja-jp/recruitment/newgrads/guideline/internship01/

アステラス製薬のインターン概要

アステラス製薬の「インターンシップ2021」では、「MR職コース」「臨床開発・プロジェクト推進コース」「製薬技術研究職コース」3つのコースのインターンがありました。

「製薬技術研究職コース」は、製剤研究職(低分子/バイオ)コース、合成技術職コース、バイオプロセス職コースなど、他にもさまざまなコースが用意され、内容はオンラインでの研究所見学と業務体験が中心です。

「MR職コース」は2日間の短期インターンで、価値観を知るワークとMR座談会という内容です。

「臨床開発・プロジェクト推進コース」は、製薬業界や会社についての説明、先輩社員との交流、開発戦略立案と臨床試験計画の作成体験、といった内容です。グループディスカッションを通して開発業務について理解を深めることを目的としたプログラムとなっています。

参考:https://www.astellas.com/jp/recruit/internship

大塚製薬のインターン概要

大塚製薬のインターンシップは、HEOR / HTA職・アウトカムリサーチ職、臨床開発職、MSL職、などのコースがあります。

職種別に、1DAYインターンシップや2daysインターンシップなどがあり、様々なプログラムが用意されています。

参考:https://www.otsuka.co.jp/recruit/event/

第一三共のインターン概要

第一三共の2021年1月に実施予定のインターンシップは、次の5つのコースで募集しています。

①MR:薬学部生(6年制薬学部)
②コーポレートスタッフ:文系理系学生(学部生・大学院生)
③ファーマコビジランス職:理系学生(学部生・大学院生)
④データサイエンス:理系学生(大学院生・6年制学部生)
⑤研究職(製薬技術研究):理系学生(大学院生・6年制学部生)

どのコースもオンライン形式となっています。内容や選考方法はコースにより異なるので、気になるコースがあれば詳細を確認し選考対策を始めましょう。

参考:https://mypage.3150.i-webs.jp/daiichisankyo2023/op/intern23/index.html

製薬会社のインターン選考と対策

インターンの選考方法

製薬会社のインターン募集では、選考が行われることが多いです。選考内容は企業により異なりますが、ES(エントリーシート)による書類選考、適性検査、面接などが一般的です。気になる会社の選考フローは調べておき早めに対策をしましょう。

選考対策

基本的には他の企業と変わりませんがインターンが職種別に分かれているので、エントリーシートや面接などで、なぜその会社のインターンシップに応募したのかはもちろん、なぜその会社のその職種なのかということにきちんと答えられるようにしておきましょう。

特に理系の方が研究、開発などではなくMR職に応募した時は面接で深く聞かれることが多いので準備しておくことが大切です。製薬会社は医療行為の一端を担っている企業です。「人の命を救いたい」「最新医療を提供したい」といった、その会社で成し遂げたい明確な目標をアピールできるといいでしょう。

最後に

製薬会社に興味はあっても、社内の雰囲気や仕事内容についてはよく知らないという学生も多いでしょう。インターンシップは企業や業務内容について理解を深められるいいチャンスなので、気になる企業があればどんどん参加してみましょう。

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