インターンに参加した後に気になってくるのが、お礼メールを送るべきかという問題。良い印象を持ってもらうためにもお礼メールを送りたいと考える学生は多いですが、マナーがわからなかったり、書き方に困ったりすると手が止まりますよね。
また、送ることで企業側の手を煩わしてしまい、かえって迷惑になるのではないかと考えてしまうこともあります。
果たしてお礼メールは送るべきなのでしょうか。今回は、インターン後のお礼メールについて、例文を取り上げながら詳しく解説します。
- ・インターンのお礼メールは送るべき?いらない?
- ・インターン後にお礼メールを送った方が良い理由
- ├志望度の高さをアピールできる
- └マナーが良いと印象付けられる
- ・インターン参加後にお礼メールを送るときの基本マナー
- ├ひと目見て内容がわかる件名にする
- ├インターン当日か翌日までに送る
- ├営業時間内に送る
- ├就活用のアドレスを使用する
- └正しい敬語を使う
- ・インターンのお礼メールの書き方
- ├件名|20字程度でわかりやすく
- ├宛名|正式名称を使う
- ├本文|感謝とインターンで得た経験を述べる
- └署名|本文内で送信者がわかるように
- ・【種類別】インターン参加後に送るお礼メールの例文
- ├1day仕事体験の例文
- ├短期・長期インターンの例文
- ├お礼メールが遅くなったときの例文
- └お礼メールに返信が来たときの例文
- ・お礼メールとお礼状の違い
- ・最後に
インターンのお礼メールは送るべき?いらない?
「インターンのお礼メールは社会人のマナーとして送るべきだ」「特に直接的な関わりがあったわけでないのであればいらない」というように、インターン後のお礼メールについては、それぞれに考え方があります。
どちらが正解というわけではありませんが、もし今あなたがお礼メールを送るべきかを悩んでいるのであれば、思い切って送ってみることをおすすめします。
お礼メールを送ること自体、社会人としては大切なマナーのひとつです。たとえば商談の後や上司のフォローに対してなど、社内外を問わず、感謝の意を示す必要のある場面は数多く挙げられます。そのため、学生のうちからお礼メールを送るマナーが身についているのは、素晴らしいことです。
1dayのような多数の就活生が参加するインターンであっても、伝えたい思いがあるのであれば、その気持ちをお礼メールで形にしてみましょう。
ただ、お礼メールを送ったからといって、選考で優遇されることはあまりありません。反対に、送らなかった場合に評価が下げられることもほとんどないでしょう。あくまで「感謝の気持ちを伝えたい」という思いでお礼メールを送ることが大切です。
お礼メールを送る場合には、ビジネスメールにおける基本的なマナーを守る必要があります。マナーや書き方については後述しますので、ぜひそちらを参考にしてください。せっかくの気持ちのこもったお礼メールでも、マナーを守れていなければ台無しです。印象の悪化につながりかねないため、注意しましょう。
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インターン後にお礼メールを送った方が良い理由
インターンに参加した後には、お礼メールを送るのがおすすめです。ここでは、その理由についてご紹介します。
志望度の高さをアピールできる
お礼メールに「インターンでの学びを入社後にどう活かしたいか」という文章を加えれば、企業側に志望度や入社意欲の高さを伝えられます。インターンの期間中だけで強い印象を残すのは簡単ではありません。気持ちのこもったお礼メールを送ることで、担当者の印象に残る可能性を少しでも高めておきましょう。
就活において入社意欲を伝えられる場は限られているため、お礼メールを通して自身の思いを伝えてみてください。
マナーが良いと印象付けられる
お礼メールは、社会人になると当たり前に求められるビジネスマナーのひとつです。社内外を問わず、人とのやり取りをする際に「気配りができること」は大切な資質となります。
短期や長期といった期間を問わず、企業側はインターンを開催するにあたって、多くの時間と労力をかけているものです。その姿勢に感謝し、メールという形で気持ちを表すことは、「相手への気配りができている」「マナーが良い」と評価されることにつながります。
実際にお礼メールを送るという行動に移せる学生は少数です。メールを送ることで誠実さをアピールし、他の就活生より一歩リードしましょう。
インターン参加後にお礼メールを送るときの基本マナー
お礼メールはマナーを守って送らなければ、逆に印象が悪くなってしまいます。ここでは、お礼メールを送るときの基本マナーをご紹介します。
ひと目見て内容がわかる件名にする
お礼メールに限らず、ビジネスメールでは「件名」が非常に大切な役割を担います。企業側は日々さまざまな相手とメールのやり取りをしており、件名で優先度や重要度を判断しているからです。
そのため、お礼メールを送るときもひと目見て内容がわかる件名にしましょう。例えば、「インターンシップのお礼について|〇〇大学〇〇学部 氏名」というように、内容や送り手について簡潔に記すのがおすすめです。「先日のお礼について」のような不明瞭な件名は避けましょう。
複数日にわたって開催されているインターンなのであれば、いつのインターンに参加したかがわかるように、日付を入れる配慮も忘れないようにしてください。
インターンの種類別の特徴をチェック!
また、企業側からメールが来てそれに返信をする場合には、件名を書き換えないように注意しましょう。なぜなら、件名を書き換えてしまうと担当者の方にメールを探す手間をかけてしまう可能性があるからです。返信であることを示すために自動的に入力される「Re:」も削除してはいけません。
インターン当日か翌日までに送る
お礼メールは、インターンの当日か翌日までには送るようにしましょう。日にちが経つと送りにくくなってしまう他、企業側も印象が薄くなってしまいます。
お礼メールは翌日までに送るのがビジネスマナーのため、インターンに疲れて帰ってきたとしても、次の日までには送るようにしましょう。
もし遅くなってしまった場合には、理由を添えて謝罪の言葉を伝えると誠意が伝わります。送らないままにせず、正直に事情を説明することが大切です。
営業時間内に送る
インターン後すぐにお礼メールを送るのは良いことではありますが、深夜や早朝に送るのはマナー違反です。場合によっては、ビジネスメールをいつでも確認できるように、プライベートのパソコンやスマホで会社アドレスを使用している担当者もいるかもしれません。
プライベートの時間を阻害してしまわないよう、会社の営業時間内に送るように配慮しましょう。
就活用のアドレスを使用する
お礼メールに限らず、就活用のアドレスを使うのがおすすめです。以下のような個人のメールアドレスでは、ビジネスシーンで使用するには不適切な場合があります。
例えば上記のようなアドレスでは、送り手が何者であるかもわからず、プライベートのアドレスであることがひと目でわかってしまいます。大学から配布されているメールアドレスがあれば、そちらを使うのが理想です。個人で用意する場合でも、名前がわかるようなビジネス向けのアドレスにすると担当者もわかりやすいでしょう。
正しい敬語を使う
インターンのお礼メールは立派なビジネスシーンであるため、誤字脱字に気をつけることはもちろん、敬語の表現にも注意しましょう。
例えば相手の会社を言い表す場合、話し言葉では「御社」ですが、メールのような書き言葉では「貴社」が正しい表現です。
以下のような二重敬語は就活生が誤解しやすい表現のため、この機会に見直してみましょう。
例:
× おっしゃられる / ◯ おっしゃる
× お話になられる / ◯ 話される
その他にも、お礼メールでは略語もNGです。
例:
× 就活 / ◯ 就職活動
× ES / ◯ エントリーシート
× GD / ◯ グループディスカッション
× 26卒 / ◯ 2026年卒
就活では略語が頻繁に使われますが、ビジネスシーンでは正式名称を意識しましょう。
この機会に正しい敬語を身につけよう
インターンのお礼メールの書き方
ここからは、インターンのお礼メールの書き方について見ていきます。件名・宛名・本文・署名のパートに分けて確認していきましょう。
件名|20字程度でわかりやすく
件名は、20字程度でわかりやすくまとめましょう。担当者は件名を見てどのようなメールの内容であるかを判断するため、ひと目でわかるような件名にするのがポイントです。
セキュリティ対策の観点から、件名がないメールは削除されてしまう場合もあります。「誰から」のメールで「何の要件」なのかをはっきりとさせましょう。
宛名|正式名称を使う
メール本文では、誰に宛てたメールであるかがすぐにわかるように、最初の行に宛名を記します。宛名は、正式名称を使うのがマナーです。よく「株式会社」を「(株)」と略して使うことがありますが、お礼メール上では必ず「株式会社」と記述しましょう。
以下のように会社名・部署名・役職名・氏名の順で、宛名を記します。
個人名や部署名がわからない場合は、「採用担当者様」という記述で十分です。
本文|感謝とインターンで得た経験を述べる
いよいよ本文に入りますが、まずは自分が誰なのかを名乗りましょう。インターンのお礼メールの場合は、大学名と氏名に加えて、どのような場面でお世話になったのかを記すと思い出してもらえる可能性が高まります。
続いて、感謝やインターンで得た経験を述べましょう。インターンを通じてどのような気持ちの変化があったのかを自分の言葉で綴れば、オリジナリティ溢れるお礼メールになります。相手に気持ちが伝わりやすくなり、印象もきっと強くなるはずです。
本文の締めでは、インターンで得た経験を今後どのように活かしていきたいかや、企業の繁栄を願う結びの言葉を入れます。企業の繁栄を願う言葉では、「末筆ながら、貴社の益々のご発展と皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます」というように相手を思いやる言葉が適切です。
署名|本文内で送信者がわかるように
本文の最後には、署名を記述します。最後の文章から1行スペースを空けて記しましょう。署名には大学名・学部・学科・氏名の他に、電話番号やメールアドレスも必要です。
メールの設定で署名を自動入力できる機能もあるため、この機会に設定しておくことをおすすめします。
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氏名
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
電話番号:
メールアドレス:
==========================
【種類別】インターン参加後に送るお礼メールの例文
ここからは、実際のお礼メールでも使える例文をインターンの種類別にご紹介します。
・1day仕事体験
・短期・長期インターン
・お礼メールが遅くなったとき
・お礼メールに返信が来たとき
1day仕事体験の例文
〇月〇日開催 1day仕事体験のお礼|〇〇大学〇〇学部 〇〇(氏名)
【本文】
株式会社〇〇 採用担当者様
お世話になっております。
〇月〇日に開催された1day仕事体験に参加させていただきました、〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
先日は貴社のインターンシップに参加させていただき、ありがとうございました。インターンシップを通じて、業界全体や企業についての理解が深まるだけでなく、貴社の理念に深く共感し、より貴社で働きたい思いが強くなりました。
お忙しい中ご指導いただき、改めて心より感謝申し上げます。
末筆にはなりますが、貴社のますますのご発展と皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
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氏名
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
電話番号:
メールアドレス:
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短期・長期インターンの例文
〇月〇日〜開催インターンシップ のお礼|〇〇大学〇〇学部 〇〇(氏名)
【本文】
株式会社〇〇 人事部 採用課 〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
〇月〇日〜〇月〇日に開催されたインターンシップに参加させていただきました。
このたびは貴社のインターンシップに参加させていただき、誠にありがとうございました。複数日のインターンシップを通して、プロとしての意識や仕事への取り組み方、そして望む結果を出す難しさを学ばせていただきました。
グループディスカッションでは自身の至らなさを実感する場面もあり、今後の糧となる大変良い刺激を受けることができたと感じております。
お忙しい中ご指導いただき、誠にありがとうございました。今回のインターンシップで得た経験を活かし、貴社で活躍できる人材になれるように尽力いたします。
末筆ながら、貴社のますますのご発展と皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
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氏名
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
電話番号:
メールアドレス:
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お礼メールが遅くなったときの例文
〇月〇日 1day仕事体験のお礼|〇〇大学〇〇学部 〇〇(氏名)
【本文】
株式会社〇〇 人事部 採用課 〇〇様
お世話になっております。
〇月〇日開催のインターンシップに参加させていただきました、〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
先日から体調を崩してしまい、お礼のメールが遅くなってしまいました。大変申し訳ございません。
このたびは貴社のインターンシップに参加させていただき、誠にありがとうございました。事業内容の紹介では興味深いことがさまざまにあり、より貴社に対する理解が深まったと感じております。
次はぜひ、複数日にわたって開催されるインターンシップに応募し、より実践的なプログラムを経験させていただきたいと思っております。
末筆ながら、貴社のますますのご発展と皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。なお、ご多忙中と存じますので、返信は不要です。
お忙しい中、今回はインターンシップの機会をいただき、誠にありがとうございました。
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氏名
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
電話番号:
メールアドレス:
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お礼メールに返信が来たときの例文
Re: インターンシップのお礼|〇〇大学〇〇学部 〇〇(氏名)
【本文】
株式会社〇〇 人事部 〇〇様
お世話になっております。
〇月〇日に開催されたインターンシップに参加させていただきました、〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
ご多忙な中、ご丁寧にお返事をいただきまして、心より感謝申し上げます。
また次のイベントも参加させていただきたいと思いますので、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
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氏名
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
電話番号:
メールアドレス:
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お礼メールとお礼状の違い
お礼メールとお礼状の大きな違いは、電子か手書きかという部分にあります。インターンの感謝を伝えたい場合には、特にどちらでも構いません。
お礼状の方が送付までの手間や時間がかかり、より丁寧な印象を持ってもらえるため、特に志望度の高い企業の場合はお礼状がおすすめです。ただ、就活生は他にも多くのやるべきことがあるため、その時間を犠牲にしてまで手書きで送らなくても良いでしょう。
あなたの切実な思いが伝わる文章であれば、お礼メールでもお礼状でもどちらでもOKです。ただ、送る場合にはそれぞれにマナーや形式があるため、必ず下調べを行ってから書き始めるようにしましょう。
お礼状の送り方やマナーも確認しておこう!
最後に
インターンのお礼メールは必須とはいえませんが、迷っているのであれば送るのがおすすめです。自身の振り返りになる他、担当者の方に良い印象を抱いてもらえる可能性も高まります。何より、多くの時間と労力を割いてインターンを開催してくれた企業の方に、文面でしっかりと感謝を伝えられるのは、お礼メールを送るメリットです。
マナーや書き方など多くの決まりごとがあるため、少し面倒に感じてしまうかもしれませんが、社会人になったときにも必ず役に立つはずです。この機会にぜひ、お礼メールを送ってみてください。
就活を有利に進めていくためには、複数のインターンに参加するのがおすすめです。インターンシップガイドでは、長期・短期を問わずさまざまな業界のインターンを掲載しているので、ぜひこの機会にご利用ください。
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