インターンシップの重要度は年々高まり続けており、就活を有利に進めていくには、インターンシップの参加が必須となりつつあります。しかし、何社くらいのインターンにエントリーすれば良いか分からない方は多いでしょう。
本記事では、インターン応募の平均や目安・複数参加すべき理由についてご紹介します。
- ・他の学生は何社くらい応募している?
- ├応募の平均は約9社
- ├参加の平均は約7社
- └サマーインターンの平均は1〜3社
- ・インターンは何社くらい応募すればいい?
- ├1day就業体験は5社以上
- ├短期インターンは7社以上
- ├長期インターンは3社以上
- └最低2社参加を目標に
- ・複数社のインターンに応募すべき理由
- ├インターン選考の倍率は高い
- ├可能性が広がる
- ├競合他社を比較できる
- └自分にどんな企業が合うのか検証できる
- ・インターンに何社応募するかを考える上での注意点
- ├インターンに参加する目的を明確にする
- ├無理のないスケジュールを組む
- └数が多ければいいわけではない
- ・インターンの探し方
- ├インターンシップ専門のサービスを利用する
- ├企業のホームページをチェックしてみる
- └大学のキャリアセンターで相談してみる
- ・最後に
他の学生は何社くらい応募している?
ここでは、「マイナビ2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査」を元に、応募や参加の平均数をご紹介します。他の学生は何社くらい応募しているのでしょうか。
応募の平均は約9社
同調査では、3年生の12月までに93%が平均8.8社のインターンシップ・1day就業体験に応募しているという数値が出ています。ほとんどの学生がインターンシップ・1day就業体験に応募しており、平均は少しずつ増加してきているのが近年の傾向です。
なお、インターンシップ・1day就業体験に初めて参加した時期は、3年生の8月が27.6%で最も多くなっています。多くの学生は、夏休みにサマーインターンシップに参加することで、就活のスタートダッシュを切っていることが分かります。
参加の平均は約7社
同調査によれば、2024年卒の学生が3年生の12月までに参加したインターンシップの平均は6.6社となっています。
では、インターンの開催期間別の参加平均は何社になっているのでしょうか。「キャリタス就活2024学生モニター調査結果」(2024年卒3年生の9月時点でのデータ)によると、期間別の内訳は以下の通りです。
1day就業体験 | 5.8社 |
---|---|
2〜4日間のインターン | 2.3社 |
5日間以上のインターン | 1.3社 |
1day就業体験の平均参加社数は5.8社、短期インターンは2.3社、5日以上のインターンは1.3社であることが示されています。期間が長くなるほど参加平均が減少するのは、選考が厳しくなったり、スケジュールとの兼ね合いが取れなかったりするからでしょう。
サマーインターンの平均は1〜3社
夏の長期休暇の期間は、多くの大学生が就活のスタートダッシュを切る時期です。前述のマイナビの調査から、9月までに84.7%もの学生が何かしらのインターンに参加していることが分かります。
夏季休暇の期間(6〜9月)に行われるインターンをサマーインターンと呼びますが、「マイナビ2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査~中間総括~」によると、その参加平均は1〜3社が最多の34.5%です。
2023年卒と比べると「4〜6社」に参加している学生は3.3%増加、「10社以上」に参加している学生は4.8%増加しており、サマーインターンの参加社数は増加傾向にあることが分かります。
多くの学生がサマーインターンを活用しており、業界研究や企業研究、自身の適性理解を目的に参加しているようです。
インターンは何社くらい応募すればいい?
企業によっては、インターンで書類選考や面接を行う場合があり、応募した企業全てのインターンに参加できるとは限りません。そのため、選考に落ちる可能性も考慮した上で応募する必要があります。では、インターンは何社くらい応募すればいいのでしょうか。
1day就業体験は5社以上
1day就業体験では、参加人数によっては抽選が行われることもありますが、多くの企業で選考を行わずに実施されています。ここまでにご紹介したインターン参加社数平均を元に考えると、5社以上受けておくといいでしょう。
ただ、1day就業体験は1日で完結するインターンのため、5社といわず興味のある企業は可能な限り応募しておくのがおすすめです。スケジュールと照らし合わせて、ぜひ積極的に参加してみてください。
1day就業体験を経験する意味について理解しておこう
短期インターンは7社以上
短期インターンでは選考を設けている企業が増えてくるため、倍率や選考内容などを見て「何社応募するのか」の判断をする必要があります。
前述のマイナビの調査によると、インターンシップ・ワンデー仕事体験の選考で「1回以上は選考に落ちたことがある」と回答した学生の割合は54.8%と、2人に1人以上が落選を経験しているのが現状です。このデータから、選考で落ちる可能性を十分に考慮した上で応募する必要があると分かります。
また前述のキャリタスの調査によると、短期インターンの平均参加数は2.3社です。選考に落ちる確率を配慮して2倍の4社、さらに余裕を持って7社以上は応募しておくといいでしょう。
短期インターンに参加するメリット・デメリットを確認しておこう
長期インターンは3社以上
長期インターンは実務を伴うプログラムが多いため、選考も厳しい基準で行われます。短期インターンよりもさらに選考通過率が低いと思っておきましょう。
前述のキャリタスの調査によると、長期インターンの平均参加数は1.3社になっています。この数字を鑑みると、3社以上は応募しておくのがおすすめです。
長期インターンの選考で受かるためのポイントを確認しておこう
最低2社参加を目標に
インターンシップは、少なくとも2社には参加することを目標にしてみてください。大学やアルバイトが忙しくて時間に余裕がない場合は、半日や1日だけの1day就業体験をメインに参加しましょう。
近年はオンラインで実施されるインターンも主流になってきているため、とにかく業界研究や企業研究を進めたいという場合には有効的に活用するのがおすすめです。
ただ、12月〜3月の冬・春季休暇に行われるウィンターインターンの時期には、本選考に向けて面接などの対策が重要となってきます。比較的時間に余裕のあるサマーインターンの段階で、ある程度場数を踏んでおくのがおすすめです。
サマーインターンについてはこちら
複数社のインターンに応募すべき理由
ここまでご紹介したように、インターンは1社に絞って応募するのではなく、複数社のインターンに応募した方がいいといえます。ここでは、複数社のインターンに応募すべき理由を見ていきましょう。
インターン選考の倍率は高い
インターンは誰でも参加できるわけではなく、選考を通過しなければならない場合があります。大手や有名企業のインターンは応募者の数が多く、倍率が100を超えることも少なくありません。
応募する企業を絞っていると、万が一全ての選考に落ちてしまった場合に、1つも参加できなくなってしまう可能性が考えられます。仮に選考を通過したインターンシップの中で日程がかぶってしまってもキャンセルや辞退はできるので、想定している参加数よりも多めに応募しておきましょう。
高倍率なインターンの特徴を確認しておこう
可能性が広がる
インターンを探している時点では、まだ志望業界や職種を絞り切れていない人もいるでしょう。まだ決め切れていない人はさまざまな業界・職種のインターンに参加して、企業や仕事の魅力を知るきっかけにしてみてください。
複数社のインターンに参加しておくと、本選考の前にさまざまな業界や企業について知るいい機会となります。これまで知らなかった企業を見つけられたり、自身の適性を見直す機会にもなったりと、可能性が大きく広がるはずです。
興味ない業界や企業のインターンでも参加すべき理由は?
競合他社を比較できる
同じ業界のインターンに複数社参加すると、その業界の競合他社を比較できます。同じ業界の企業であっても企業によって働き方や社風などが異なるため、インターンに参加することで違いを体感しておくのがおすすめです。
競合他社と比較したその企業ならではの特徴を捉えられていると、本選考で「なぜ他社ではなく弊社を志望したのか」と聞かれたときに答えやすくなります。
業界研究や企業研究は企業のホームページや就活の情報サイトなどでも行えますが、インターンでリアルに感じるのとでは大きく異なるものです。ぜひ積極的に複数社のインターンに参加して、理解を深めておきましょう。
インターン参加前に企業研究のやり方を確認しておこう
自分にどんな企業が合うのか検証できる
社風や社員の雰囲気はネットの情報や口コミでは分かりにくく、自分に合っているか判断が難しいものです。インターンに参加し実際に社内の雰囲気や働く環境を知れば、その企業が自分のイメージと合っているか確認できます。
間違ったイメージのまま就職してしまうと、「思っていたものと違う」というギャップから、せっかく就職できた会社を辞めたいと思うかもしれません。内定を獲得することだけでなく、実際にその企業で働くことを意識して就活に臨みましょう。
インターンに何社応募するかを考える上での注意点
インターンに何社参加するかを考える際には、以下の注意点を押さえましょう。
・インターンに参加する目的を明確にする
・無理のないスケジュールを組む
・数が多ければいいわけではない
インターンに参加する目的を明確にする
インターン選びで失敗しないためには、まずインターンに参加する目的を明確にしておく必要があります。なぜなら、参加の目的によってインターンの選び方が変わってくるからです。
例えば、志望業界が決まっていない人には1day就業体験や短期インターンがおすすめですが、志望業界が明確で就活のためにスキルを身につけておきたい人であれば長期インターンを選んだ方がいいでしょう。
インターン後のゴールをどのように見据えているのかによって、適したインターンは変わってきます。参加前に必ず目的を言語化しておきましょう。
インターンの参加目的を聞かれたときの答え方は?
無理のないスケジュールを組む
特に1day就業体験や短期インターンなどは、興味のある企業があれば可能な限り応募するのがおすすめです。より多くの業界・企業を知る機会が増え、就活で重要となる「情報」をそれだけ多く集められます。しかし、インターンに注力しすぎるあまり、学業や他の就活対策などを蔑ろにするのは良くありません。
就活ではインターンに参加するだけでなく、筆記試験対策や面接の準備もする必要があります。複数社のインターンに応募するときは、無理のないスケジュールを組むようにしましょう。
就活スケジュールを事前に確認しておこう
数が多ければいいわけではない
一部では数十社以上のインターンに参加する人もいますが、数が多ければいいというものでもありません。目的に合致したプログラムに参加し望む結果が得られれば、2〜3社で十分という場合もあるでしょう。
インターンに参加する際に大切なのは、参加した社数ではなく、目的に合ったインターンを選ぶことと意欲的な姿勢で参加することの2つです。ある程度の場数を経験しておくことも大切ではありますが、視野が狭くならないように注意しましょう。
インターンの探し方
何社のインターンに参加すべきかが理解できたところで、ここからはインターンの探し方をご紹介します。
インターンシップ専門のサービスを利用する
効率的にインターンを探すなら、インターンシップ専門のサービスを利用するのがおすすめです。業界や職種、勤務地など希望の条件で絞ってインターンシップを探せるので、素早く自分の希望に合ったインターンを見つけられます。
インターンシップ専門のサービスでは、登録者限定のイベントが行われることも多く、就活に必要な情報を総合的に収集できるのがメリットです。
インターンシップガイドでは、インターンを通年でご紹介しているだけでなく、インターン締切カレンダー・インターン体験記など、就活に役立つ情報をまとめています。ぜひこの機会に活用してみてください。
インターンの締切を一覧で見てみる
企業のホームページをチェックしてみる
志望する企業が決まっている場合は、その企業のホームページをチェックしてみましょう。「新卒採用ページ」や「リクルートページ」に、インターンシップの募集情報が掲載されていることが多いです。
ホームページに募集情報がなくても、インターンシップを実施していることがあります。メールで直接企業に連絡して聞いてみるのもいいでしょう。
インターンを募集していない企業へのメールの書き方をチェック!
大学のキャリアセンターで相談してみる
大学のキャリアセンターには、インターンシップ募集の情報が集まっています。就職課やキャリアセンターでインターンの募集について聞いてみましょう。
大学によっては、インターン参加が単位として認定されることもあります。単位認定されるには業種や期間など条件が指定されていることもあるので、大学の窓口で確認してみてください。
最後に
人によって参加するインターン数は異なりますが、参加の平均は7社、応募の平均は9社となっています。選考に落ちてしまうことや、さまざまな業界や企業の研究ができることを考慮すると、インターンは複数社エントリーした方がいいでしょう。
まずは選考のない1day就業体験や短期インターンに参加するだけでもおすすめです。インターンシップガイドでは、さまざまな企業のインターンを通年でご紹介しています。インターンをお探しの学生の方は、ぜひご活用ください。
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