大学の成績表にGPAの数値が記載されています。自分のGPAの数値が高いのか低いのか、わかりにくいと思っている人は多いのではないでしょうか?
今回は、大学の成績のGPAの平均値とはどのくらいなのか、またGPAの高さによって就活で有利になったり不利になったりするのか、低い場合の挽回方法はあるのかなどについて解説します。
- ・GPAについて
- ├GPAとは
- └GPAの計算方法
- ・GPAの平均
- ├GPAの平均は2.4~2.8くらい
- └GPAの評価は大学や学部により異なる
- ・GPAは就活に影響するのか
- ├GPAを就活で活用している企業は少ない
- ├外資系の企業や大企業では必要になることもある
- └GPAはアピールポイントの一つ
- ・GPAが低い場合はどうすればいい?
- ├成績よりもインパクトのある強みをアピールする
- ├大学の勉強よりも力を入れたことをアピールする
- └インターンシップで実務経験をつむ
- ・最後に
GPAについて
GPAとは
そもそもGPAとは何なのでしょうか? GPAとは「Grade Point Average」の略で、大学の成績を簡単に数値化したものです。大学でいい成績をとるほどGPAは高くなります。
GPAはアメリカの高校や大学などで一般的に使われていて、日本でも半数以上の大学がGPA制度を導入しています。大学によって異なりますが、留学や奨学金制度などの学内選抜の指標として利用されたりします。
GPAの計算方法
次にGPAの構造について解説します。GPAは大学の成績を数値化するものなので、予め大学の成績を表すアルファベットや漢字にそれぞれ点数が設定されています。
成績評価基準の段階は大学によって異なりますが、多くの大学が最高値を4.00、最低値を0.00としています。計算方式は、各科目の(GPA×単位数)の合計÷履修登録をした科目の総単位数となります。
大学によっては落第した授業の成績をGPAに含まなかったり、0点として計算する場合があるので、GPAを計算する場合は大学のシラバスなどに記載されている方法で行うほうが正確です。
GPAの平均
GPAの平均は2.4~2.8くらい
それではGPAの平均値はどれくらいなのでしょうか?
大学にもよりますが、S~Fの成績をとる人の割合は大体決まっていて、一番いい成績は全体の1割くらいの学生しかもらえません。
真ん中あたりの評価の割合が最も高いのでGPAの平均は大体2.4~2.8くらいだといわれています。それぞれの数値の評価は次のようになります。
0.0~2.3 勉強不足
2.4~2.8 平均
2.9~3.4 優秀
3.5~ かなり優秀
GPAの評価は大学や学部により異なる
授業の難易度や教授の成績のつけ方によってGPAの数値が変化してしまうので、違う大学や学部と学力を比較することは難しいといえます。
大学や学部により基準は異なりますが、GPAの数値が3.0以上あると普通以上〜優秀の部類に入るという印象を与えることはできます。
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GPAは就活に影響するのか
次に就活とGPAが関係あるのか、GPAが低い場合就活に影響するのかを解説していきます。
GPAを就活で活用している企業は少ない
日本の企業で採用活動にGPAを活用している企業は少ないです。GPAを提出しない場合もありますし、エントリー時に記入欄があっても参考程度にしか見られない場合が多いです。
前述したように授業の難易度や教授の成績のつけ方が異なるので、GPAを基準に学力を比較することは難しいと考えられます。GPAの数値をそのまま学生の判断基準にすると、異なる大学や学部の学生を公正に判断しづらいため日本の企業ではあまり活用されていないのです。
外資系の企業や大企業では必要になることもある
しかし外資系企業や日経でも一部の大手企業の選考ではGPAが必要になる場合が多いです。 特に外資系企業では取らなくていけないGPAの最低ラインを設定している企業もあります。外資系企業は日本の企業よりGPAを重視している場合が多いので注意が必要です。
日本の大手企業ではGPAを学生を切るために利用するというより、選考過程で他の学生との比較基準として活用する場合があります。あまりGPAが低すぎると選考においてマイナスな要素になってしまうかもしれません。
GPAはアピールポイントの一つ
就活の合否はGPAなどの学業面だけでは決まりません。学力だけでは測れない人間性や価値観などを重視する日本の就職活動において、GPAを重視する企業は少ないです。
しかしGPAは単に学力を測る基準ではありません。GPAが高い学生は学力が高いという点よりも、大学時代に学業に力を入れて努力したということを評価されます。GPAは学業で努力し成果を出したという証明になります。
「学生時代にがんばったこと」などのエピソードを話すときに、GPAは自分のアピールポイントのひとつとして活用するのもいいでしょう。
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GPAが低い場合はどうすればいい?
成績よりもインパクトのある強みをアピールする
GPAの数値だけで、就活の採用の合否が決まるというケースは稀です。そもそもGPAを重視している企業や採用担当者は少ないですし、チェックすることはあってもあくまで評価基準の一つとしてです。
GPAが低くても、他に「おっ!」と思わせるようなアピールポイントがあればいいのです。自分の強みや経験、素質などを効果的にアピールする方法を考えてみましょう。自己紹介や自己PRを徹底的に練って、質を高めるのも効果的です。
大学の勉強よりも力を入れたことをアピールする
GPAが低い理由を具体的に説明するという方法もあります。「大学の勉強よりも力を入れていたことがあった」「どうしてもやりたいことがあった」という人は、その取り組みをアピールしましょう。
学生起業をしていたり、部活やボランティア活動に熱中していたという人もいると思います。大学の勉強よりもその活動を優先したかった理由と、その活動で学んだことがしっかりと語れればGPAが低いことは必ずしもマイナスにはなりません。
インターンシップで実務経験をつむ
学生のどんな部分を見ているかは企業の採用担当者によって異なります。もちろん学業で良い成績をおさめたこと、勉強で努力したことを評価する採用担当者もいます。
しかし大学の成績よりも、経験や行動力などを評価する採用担当者もいます。学生時代から企業のインターンシップに参加して仕事の経験を積んでいる学生は即戦力となるため、就活では高く評価されることが多いです。
社会人としてのマナーやビジネスの基礎知識が身についていること、インターン中の仕事で成果をあげたことなど、インターンでの経験を具体的にアピールできれば、GPAが低いというマイナスポイントもカバーすることができるでしょう。
スケジュールの合う応募先が見つかる
最後に
採用にGPAを活用している企業は少ないです。しかし外資系の企業や、大企業の中にはGPAを活用している企業もあります。大学での成績が評価される場合GPAは1つの指標になります。就活のとき学業を頑張ったこととしてアピールポイントにしたいときにGPAが高ければ、企業の人から見てもわかりやすいです。
またあまりにもGPAが低すぎると企業の人に「学業をサボっていたのか」というようなマイナスのイメージを持たれてしまうかもしれません。選考過程などでも必要になってくると考えると、ある程度はいい成績をとっておくべきだと思います。
就活では学業以外の活動も評価されます。就活で自分を上手くアピールするためには自己分析や業界・企業研究が重要です。インターンシップは業界や企業のことを知ることができる機会です。是非気軽に参加してみてください。
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