【企業研究】JR西日本に就職するためには?就活情報を徹底解説!

JR西日本(西日本旅客鉄道)は近畿、中国地方を中心に山陽新幹線や北陸新幹線といった鉄道事業を行う企業です。JR西日本に就職するためにはどのような対策が必要なのでしょうか。JR西日本の企業研究に役立つ就活情報を徹底解説します!

目次

JR西日本とは

JR西日本は1987年に設立された大手鉄道会社です。山陽新幹線と北陸新幹線が鉄道事業の中心となっており、売上高は1兆5,293億円となっています。昨今は経営多角化にも意欲的で流通業や不動産業にも力を入れています。

鉄道業界

鉄道業界の中にはJRと私鉄があります。JR東日本、東海、西日本、九州、北海道、四国およびJR貨物の運輸収入売上高は4兆9,340億円(2018年度)です。運輸収入売上高の順位はJR東日本が3兆20億円で首位、JR東海が1兆8,781億円、JR西日本が1兆5,293億円と続いています。一方、大手私鉄16社の連結売上高は8兆2,126億円(2018年)となっています。

JR西日本の企業理念

企業ページによるとJR西日本の企業理念は「安全第一を積み重ね、お客様から安心、信頼していただける鉄道を築き上げる」です。またJR西日本では2005年に発生させた福知山線列車事故のような事故を二度と発生させないことを基本理念として挙げています。この事故は106人が死亡、500人以上が負傷するという悲惨なものでした。この事故からJR西日本は安全に対してより一層取り組んでいます。

JR西日本の事業領域

JR西日本の事業は運輸業、流通業、不動産業、その他に分けられます。JR西日本では鉄道事業以外の事業を”創造事業”として扱っています。

運輸業はJR西日本全体の6割の収益占める主要セグメントです。2019年度の運輸収入は8,568億円で、その中でも新幹線が全体の約50%を占めています。流通業は駅ナカの物販や飲食、百貨店に関連する事業です。昨今は駅改良に伴ってリニューアルを行っています。

不動産業は駅近の土地の運用や大阪駅の「LUCUA osaka」岡山駅の「さんすて岡山」に代表されるショッピングセンターの運営を行う事業です。その他にはホテル事業や旅行事業などがあります。ホテル業では客室のリニューアルやイベントを行うことで販売拡大に力を入れており、旅行事業ではインターネット販売や鉄道利用商品に注力しています。

JR西日本の動向

新型コロナの影響

鉄道業界は、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた業界の一つです。海外旅行客の減少、国内旅行や移動の自粛、在宅勤務などにより、鉄道を利用する人は大幅に減少しました。

JR西日本は2020年9月中間連結決算で、民営化され2000年度に開示を始めて以来、初めての中間赤字となりました。9月までのグループ全体の中間決算は前年同時期と比べて48%減り3899億円で、最終的には1281億円の赤字でした。

2021年3月期中間決算では、JR東日本、東海、西日本、九州の4社とも大幅な赤字となり、21年3月期通期連結業績予想でも、4社とも最終赤字を見込んでいます。

JR西日本の今後は?

新型コロナウイルスの影響で鉄道の利用客が減少し業績が急激に悪化したことで、JR西日本の長谷川社長は、「JR西日本グループ中期経営計画2022」の見直しをすると発表しました。

鉄道業界の課題となっている人口減少による利用客の減少を見据えて、データ分析や最新技術の導入により通常業務やメンテナンスの自動化・効率化を図る方針です。データサイエンティストの育成などにも力を入れる予定とのことなので、データ分析やデジタル活用などの分野で活躍したい人には魅力的な職場となるでしょう。

並行して利用状況に応じた運行ダイヤの見直しや、赤字が目立つ商業施設店舗の撤退などで固定費を削減していきたいとしています。

JR西日本で働く魅力・やりがい

社会のインフラを支える仕事

鉄道は多くの人の移動手段となっており、社会生活になくてはならないものです。多くの人の生活を支える仕事、必要とされる仕事をしているというやりがいや使命感を感じる場面は多いでしょう。

大企業の安定感

JR西日本は日本を代表する大企業で知名度が高く、インフラ業界ということで安定した需要のある安心感もあります。新型コロナウイルスの影響で鉄道の利用者は減少しましたが、新幹線事業や不動産事業はJR西日本の強みであり、今後も多角的なビジネスを展開していことが予想されます。

しかし大企業にありがちな、「縦割り」「年功序列」などの古い体質が依然として残っているという口コミも少なくありません。大企業のメリット・デメリット、両方を理解しておく必要があるでしょう。

好きなことを仕事にできる

鉄道会社で働く人は、鉄道好きな人が多いです。好きなことに関わる仕事ができると、熱意を持って働けますし、モチベーションも保ちやすいはずです。

鉄道以外にも、物販、飲食、ホテル、ショッピングセンター、不動産、百貨店、ファイナンス、広告など幅広い事業を展開しているので、興味に合わせて自分が活躍できるフィールドを見つけられるでしょう。

JR西日本の特徴

JR西日本の特徴を福利厚生や平均年収から見ていきます。

働く環境

JR西日本には充実した福利厚生があります。住宅補助や社員寮、持ち株会、育休など基本的なものから財産形成をバックアップする銀行提携預金や財形貯蓄制度、融資制度などが用意されています。また各種研修や国内大学留学、海外大学留学、資格取得支援制度など学ぶ環境がしっかり整っているため不自由ない環境で働くことができるでしょう。

従業員数・平均年収

JR西日本の従業員数は26,500人です。平均年収は669万円です。ここで上場しているJR各社の平均年収と比較します。

JR東日本:715万円
JR東海:735万円
JR九州:550万円

JR西日本の平均年収は地方の九州よりは高いですが、首都圏に展開する東日本、東海と比べると低い水準にあることが分かります。

JR西日本の職種・採用人数

JR西日本では総合職とプロフェッショナル職という2つの働き方があります。普通の企業にはない制度なので2つの違いを理解しておきましょう。
総合職、プロフェッショナル職それぞれについて特徴と職種をまとめていきます。

【総合職】
総合職は将来的に経営に携わることを期待されます。鉄道の現場で経験を積んだあと本社や支社の企画部門やマネジメント部門に配属されます。総合職には事務、創造、技術系があり、それぞれの仕事内容は以下の通りです。

事務:マーケット分析から鉄道の利用に関わる戦略の立案、どの駅に何の広告物を配置するかを計画する宣伝、駅の小規模なリニューアルからマスコミの担当まで行う企画、イベントを通して新幹線の魅力を発信する新幹線企画、社員教育に関する業務など幅広いキャリアがあります。

創造:新たな事業の開拓に向けての企画・統括を行います。具体的には、駅ナカの飲食店を駅ソトへ展開させる企画、ショッピングセンターの運営管理などがあります。

技術系:システムの開発や運用セキュリティに関する業務を行う「IT」、列車のダイヤ作成や運行管理システムの開発・管理を行う「運輸」、車両装置の設計や改良・メンテナンスを行う「車両」、新駅建設や鉄道設備のメンテナンスを行う「施設(土木・建設・駅機械システム)」、列車制御システムや電気巣ステムの構築を行う「電気」があります。

【プロフェッショナル職】
鉄道のプロフェッショナルとして地域に密着して鉄道の現場を支えます。プロフェッショナル職には駅務、運転士の区部門がある「運輸」と、車両、施設、電気の部門がある「技術」があります。それぞれの仕事内容は以下の通りです。

運輸:みどりの窓口での業務や列車の運行管理を行う駅務、車掌や運転士といった列車運行の最前線の業務を行う運転士があります。

技術:鉄道車両のメンテナンスを行う車両部門、線路やトンネル駅内の機械設備を行う施設、電気設備の構築や機能向上を行う電気があります。

JR西日本の採用ページによると2020年度採用者数は以下の通りです。

総合職採用          109名
プロフェッショナル職採用   527名
合計             636名

特に総合職は採用人数が少なく狭き門であることがわかります。

JR西日本の就職活動情報

求める人物像

JR西日本が求める人物像は採用ページによると以下の通りです。

”鉄道事業をはじめ、物販・飲食、ホテル、ショッピングセンター、不動産といったさまざまな生活サービスを通して「人々が出会い、笑顔が生まれる、安全で豊かな社会」を実現するというJR西日本グループの社会的使命を理解し、共感できる人”

JR西日本では鉄道事業だけでなく街づくり自体に興味を持ち、安全な運行のための取り組みに共感できる人材が求められていることがわかります。

選考フロー

JR西日本の選考フローは以下の通りです。

エントリーシート+Webテスト→1次面接→2次面接→3次面接→最終面接

基本的に面接が進むほど具体的な事業の話を深堀りされ、雰囲気も堅くなる傾向があるようです。

ES・面接の質問の特徴

就活体験記によるとESの質問例は以下の通りです。

・当社を志望した理由を記入してください。300文字以下
・あなたが学生生活で特に力を入れて取り組んだこと、また、その経験で学んだことも併せて記入してください。300文字以下
・長所短所を含めて、あなたのセールスポイントを自由に記入してください。300文字以下

このようにESは基本的な質問が多いことがわかります。面接ではこれに加えて、安全性を維持するためにや活性化させたい地域など地域に密着する鉄道会社ならではの質問もあるようです。

JR西日本の就職活動対策

JR西日本の就活で役立つ対策についてご紹介します。

なぜ他のJR企業ではなくJR西日本なのか明確にする

JRは全国にそれぞれ別の企業があるため、なぜ西日本を選んだのかという理由が必要です。出身地だから、ずっと住んでるからだけでは志望動機として足りないため、JR西日本のどの事業に惹かれたのか何がやりたいのかが重要です。そのためにも他のJR各社の企業研究も行って違いを知る必要があります。

具体的に活性化させたい地域や線路を研究する

JR西日本のどこの地域に注力したいかという目線で企業研究を行うのも効果的です。対象地域を絞ることで具体的な施策や現時点での課題を把握できるため、やりたいことを明確にすることができます。

インターンシップに参加する

JR西日本では複数のコースのインターンシップを開催しています。業界研究・企業研究に役立つのはもちろん、自分にあっているかどうかを見極めるいい機会にもなるのでぜひ参加してみてください。

2021年は、事務・創造・IT・運輸・車両・土木・建築・駅機械システム・電気と、9つのコースで、仕事体験ができるオンラインインターンシップが開催される予定となっています。

最後に

JR西日本の企業研究と選考情報についてまとめていきました。JR西日本は幅広い事業と人との関わりが多いことが魅力的な企業です。人気が高く採用数が少ないため選考も厳しいです。企業研究・自己分析をしっかり行って選考に臨みましょう。

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