就職活動をしていると必ずと言っていいほど目にするのが企業理念です。企業理念を参考に履歴書やエントリーシート(ES)を書いたり、面接に挑む学生は多いのではないでしょうか?
しかし、企業理念には落とし穴があります。例えば、「企業理念に共感した」などと面接で発言したり、履歴書に書いたりしている方は、要注意です。企業側がその言葉に悪い印象を持つ場合があるのです。
今回は、「企業理念がどんなものか、そして面接で話す際に注意すべきポイント」について解説します。
- ・企業理念とは?
- ├企業理念には企業や創業者の想いが込められている
- └「企業理念に共感」はNG?
- ・企業理念に触れる際のポイント
- ├企業理念に共感した明確な理由付けが必要
- └企業理念と合わせて企業の活動をチェック!
- ・企業理念について述べる際の注意点
- ├企業理念は聞かれたら答えるスタンスで
- ├企業理念を言葉にする際はテンプレートにならないように!
- └企業理念を丸暗記しても意味はない
- ・まとめ
企業理念とは?
企業理念には企業や創業者の想いが込められている
最初に、企業理念とは「一体どんなもの?」という疑問にお答えします。企業理念とは、企業が掲げる指針や創業者の想い、志などを言葉にしたものです。そのため、並々ならぬ強い決意が込められています。
就活生の多くは、企業理念を参考に履歴書やエントリーシート(ES)の志望動機を書いたり、面接で企業理念について話すことがあるでしょう。企業理念には強い想いが込められているため、簡単に触れると悪い印象を与えることがあるので注意が必要です。
「企業理念に共感」はNG?
「企業理念に共感しました」と、面接で口にすることや履歴書に書いたことがあるという就活生は多いのではないでしょうか?しかし、これが実はNG発言となっている場合があります。
企業理念は強い想いが込められているため、簡単に「共感しました」と言われると「本当に分かっているのか?」と悪い印象を抱かれることがあるのです。しかし、企業が持つ価値観をきちんと捉えて説明することができれば、「企業理念に共感しました」という言葉は、良い印象になります。
企業理念に触れる際のポイント
企業理念に共感した明確な理由付けが必要
「企業理念に共感した」ということを良い印象にするには、明確な理由付けが必要となります。例えば、自身の経験やこれから成したいことが企業理念とマッチしている場合などです。
つまり、「このような経験やこれから成したいことがあるため、理念に共感をしました」というきちんとした理由があれば、採用担当者は「企業理念をしっかりと理解している」と感じるのです。そのため、企業理念はきちんと読み、自身の経験などからその企業を選んだ明確な理由とリンクさせる必要があります。
企業理念と合わせて企業の活動をチェック!
企業理念に共感したという言葉を出す際は、企業の活動を知っておくことが一つのキーとなります。企業のホームページなどには企業の活動が載っている場合が多くあります。その活動は、企業理念に則したものが多いです。
例えば、「より良い子ども教育」を理念とする企業は、それを実現するために子どものためのビジネスをしています。そこで、例えば面接で自分の話をする際に「子どものためのボランティア活動を通して理念に共感した」などのエピソードによって言葉に重みをもたせるのです。
そうすれば「共感した」という言葉は薄っぺらいものではなくなり、採用担当者の目に留まりやすくなります。このように受ける企業の活動はきちんとチェックしてください。
企業理念について述べる際の注意点
企業理念についての言葉は、的を射た言葉なら良い印象を受けますが、内容のない言葉なら悪い印象になってしまいます。ここでは、そんな企業理念について述べる際に気をつけるべきポイントをご紹介します。
企業理念は聞かれたら答えるスタンスで
企業理念については、自分から言葉にしない方が無難でしょう。採用担当者によっては、企業理念をそれほど重要視していないこともあります。
良い印象を受ける場合はありますが、悪い印象を受ける場合もあるため、ギャンブル性が高いのです。しかし面接の際に聞かれる場合がありますので、答えは念のためきちんと用意しておきましょう。
企業理念を言葉にする際はテンプレートにならないように!
企業理念を面接で聞かれた時には、テンプレートにならないように気をつけてください。
例えば、「御社の社会貢献をする企業理念に共感して…」などどんな企業にも使える言葉は印象が薄くなります。企業の採用担当者はプロフェッショナルですので、テンプレート発言は企業理念をきちんと読んでいないと見破られます。
この場合は、「どんな社会貢献をして、その社会貢献に自身はこのような形で携わっていきたい」などの内容を追加して、その企業専用の言葉をつくりましょう。
企業理念を丸暗記しても意味はない
企業理念を覚えたり、暗唱することで熱意をアピールしようとする人もいますが、あまり効果はありません。企業理念を覚えていることよりも、意味や本質を理解していると伝えることが大切です。
本質を理解し共感していることを伝えるなら、自身の経験などと結びつけることです。「御社の経営理念と同じようにこのような活動をしていた」というように、オリジナルのエピソードを交えるようにしましょう。
まとめ
さて、いかがでしたか?「就活生は企業理念をどう読むべきか」のご紹介でした。
企業理念は強い想いが込められているため、薄っぺらい言葉は良い印象になりづらいです。そのため、企業理念について言葉にする場合はきちんと自身の体験などを盛り込んで重みのある内容にしてください。
企業理念について言葉にしない場合も、面接で聞かれることを想定して、答えは用意しておくことをおすすめします。企業理念をきちんと読み、良い結果を掴んでください。
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