WebテストのSPI・玉手箱・TG-WEBはどう違うの?特徴と対策方法を解説!

就活では選考の一過程としてWebテスト受検が求められることがあります。特にSPI・玉手箱・TG-WEBは多くの企業で用いられており、就活の中で何度も出会うことも。これらのWebテストは特徴を知ることで効果的に対策することができます。そこで今回は、SPI・玉手箱・TG-WEBの特徴と対策方法について解説します。

WebテストのSPIと玉手箱はどう違うの?違いと対策方法を解説!
目次
  • SPIとは?
  • ├リクルート社が開発した適性検査
  • ├テストセンター形式での受検で出会うことが多い
  • ├言語・非言語・性格検査で構成
  • └難問ではないが基礎を固める対策を!
  • 玉手箱とは?
  • ├日本SHL社の適性検査
  • ├自宅で受検するWebテスティング方式が多い
  • ├企業によって異なる出題形式で出題される
  • └スピードを重視した対策が必須
  • TG-WEB
  • ├難易度の高いWebテスト
  • ├基本的には自宅受験
  • ├「従来型」と「新型」両方の対策を
  • └しっかりと対策をすれば効果が期待できるテスト
  • 最後に

SPIとは?

リクルート社が開発した適性検査

SPIはリクルート社によって開発された筆記試験の1つです。SPIとは「Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)」の略称で、就活をしていれば1度は出会うほど、多くの企業で導入されています。

そのため、SPIの参考書や問題集は多数出版されており、対策しやすいテストであると言えます。

テストセンター形式での受検で出会うことが多い

SPIの受検方式は「ペーパーテスト形式」「テストセンター形式」「Webテスティング形式」の3つがあります。ペーパーテスト形式のSPIは、問題冊子を見ながらマークシートに回答していくものです。大学受験などと形式は似ているため、あまり戸惑わず受検できるでしょう。

テストセンター形式は指定された会場(テストセンター)に出向き、会場内のパソコンで受検します。テストセンター形式での受検はSPIでは最も多く見られ、テストセンターでの受検結果は他社でも使いまわすことが可能です。

Webテスティング形式は自宅などのパソコンを使って好きな場所から、好きな時間に受検ができるのが特徴です。

言語・非言語・性格検査で構成

SPIは「言語」と「非言語」という2つの基礎能力を測定する検査と、性格検査から構成されています。

言語の問題は国語と類似しており、長文読解や慣用句や熟語についての知識が問われます。 非言語では四則演算や確率などの基本的な数学の問題が出題されます。

ペーパーテスト形式やWebテスティング形式では電卓を使用できますが、テストセンター形式では電卓が使えないため、素早く正確に計算できる力をつけておくことが求められます。

性格検査は約300問の質問に「あてはまる」「どちらかというとあてはまる」「どちらかというとあてはまらない」「あてはまらない」の4つの選択肢から回答するものです。

難問ではないが基礎を固める対策を!

SPIは言語も非言語も中学・高校レベルの知識があれば、十分対応できる問題です。しかし、大学生活の中で使わない知識は忘れてしまっている部分も少なくありません。

例えば、言語の慣用句や熟語に関しては知識がないと歯が立ちませんし、非言語の問題も公式を思い出せるかどうかで解くスピードや正確性が大きく変わります。

参考書や問題集を活用して、基礎をしっかりと定着させておくと安心です。また、SPIの問題を無料で体験できるサイトも多数ありますので、「Webで受検する感覚を掴んでおきたい」という時にはぜひ活用すると良いでしょう。

玉手箱とは?

日本SHL社の適性検査

玉手箱は日本SHL社によって作られ、SPIの次に多くの企業で用いられています。特に金融業界やコンサルティング業界などで実施されることが多く、過去には野村證券やみずほファイナンシャルグループなどの新卒採用で玉手箱による試験が実施されました。

そのため、銀行や証券会社、コンサル会社を志望する場合には、ぜひ対策しておきたいテストとなります。

自宅で受検するWebテスティング方式が多い

玉手箱を受検する時には「テストセンター形式」と「Webテスティング形式」の2つの受検スタイルがあり、テストセンター形式の玉手箱は「C-GAB」と呼ばれています。

C-GABもSPIのテストセンター形式と同じように決められた会場のパソコンで受検するスタイルです。玉手箱の場合は、自宅などで受検できるWebテスティング形式の方が多く見られます。

企業によって異なる出題形式で出題される

玉手箱やC-GABは「言語」と「計数」で構成されており、それぞれ3パターンに分かれています。また、「英語」が出題されることもあり、これは2パターンに分かれています。

最大18通りの組み合わせで実施することができるため、同じ玉手箱を実施していても受検する企業によって違った印象を受けることがあります。

スピードを重視した対策が必須

玉手箱は問題形式ごとに制限時間が決められています。そのため、前半部分で時間をかけすぎてしまうと、後半の問題には全く手をつけることができずに、テストが終わってしまうこともあります。

玉手箱の問題に何度も繰り返し触れて出題パターンを掴むと共に「どうしても苦手だ」「わからない」と感じる問題については、諦めて次に進むことも必要です。

TG-WEB

難易度の高いWebテスト

ヒューマネージ社が開発した「TG-WEB(ティージーウェブ)」は、近年導入する企業が増えているWebテストです。全体的に、難易度が高いのが特徴です。

SPIや玉手箱に次いで、導入している企業が多いテストと言われています。多くの外資系企業や大手の有名企業が導入しているので、SPIや玉手箱と合わせて対策をしておきたいWebテストのひとつです。

「従来型」と「新型」があります。従来型は難問が多く、新型は従来型に比べると簡単で解きやすい問題が出題されます。

基本的には自宅受験

TG-WEBは、基本的には自宅で受検する形式のWebテストです。自宅でパソコンを使って受験することが多いですが、企業によってはテストセンターで試験を実施することもあります。

自宅での受験では電卓を使用できますが、テストセンターでの受験の場合は電卓が使えないので注意が必要です。

「従来型」と「新型」両方の対策を

構成は、言語、計数、英語、性格テストと他のテストとそれほど変わりません。

言語では、長文読解問題や空欄補充問題、並べ替え問題などが出題されます。長文問題は、抽象的な内容が多いです。

計数では、暗号や展開図、推論などの問題が出題されます。小中学校の基礎的な知識では解けないような難しい問題が多いです。

しっかりと対策をすれば効果が期待できるテスト

TG-WEBはとても難易度が高く、見たことがないような形式の問題が多く出題されます。対策をしていないと高得点をとるのは難しいテストです。

しかし対策をして問題の傾向をつかみ、解き方を覚えれば比較的スムーズに解けるようになるという特徴があります。対策の効果が出やすいWebテストとして有名なので、志望企業でTG-WEBが実施される場合は必ず事前に対策をしておきましょう。

「新型」は「従来型」よりも難易度は下がりますが、問題数が増えるので、スピーディに問題を解いていく必要があります。

最後に

今回は就活の採用試験で大きなシェアを誇る3つのWebテストをご紹介しました。

筆記試験の受検時期はエントリーシート提出などで忙しい時期でもあります。そのため、「直前で準備すればいいや」と思っていると、準備時間が足りなくなってしまうことも。ぜひ早めに対策に取り組むようにしましょう。

SPIと玉手箱それぞれの特徴や違いを十分に理解し、コツコツと準備しておけば、多くの筆記試験はスムーズに乗り越えられるはずです!


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