美容師とお客様をつなぐ電子カルテアプリ「美歴」誕生ストーリー(1)|株式会社美歴

私たちが開発している、美容師とお客様をつなぐ電子カルテアプリ「美歴」は、どのような経緯でアイデアが生まれ、どのように今のカタチになっていったのか。
そのストーリーをご紹介します!

- 「情報資産の銀行」としての「BtoC」事業会社向け新規事業企画を考える

「美歴」は、「株式会社パイプドビッツ」の数ある新規事業プロジェクトの一つとしてスタートしました。
2010年の冬のことです。もう7年以上も前にさかのぼります。

当時のパイプドビッツは創業から10年が経ち、次の10年に向けて新規事業の開発、事業拡大に注力していました。社員数は130名を超え、年商13億、新卒メンバーも20名近く入ってきた頃だったと思います。

パイプドビッツの事業コンセプトは「情報資産の銀行」。
企業や業界が抱える「情報」に関する課題を解決し、新たなビジネス創出を支援することがミッション。

情報にまつわる課題は、マーケットの規模や環境によって大きく違うという認識から、営業組織を”地域”ごとのチームから、業界ごとの専門チーム制に変更し、業界の専門家が新たな事業を作るという体制になりました。

私は、BtoC事業を行なっている事業会社を専門に扱う「BtoCソリューションユニット」という営業組織のマネージャーに任命されました。

「BtoC」という括りはものすごく広いマーケットです。金融、飲食、小売、商業施設、その他様々なサービス業・・・。
手当たり次第色々と企画を考えましたが、どうもピンとこない日々。

毎週、役員や幹部社員8名程度が参加する「企画会議」でアイデアを出して、あーでもないこーでもないとやっていたのですが、なかなか良いアイデアを出せない日々が続いていました。
いくつか良さげな企画が出てフィージビリティスタディで試したものの、お客様から良い反応が得られずの繰り返し。

検討開始から4ヶ月くらい経ち、ただただ、苦悶な状況が続いている中で、ここは初心に戻って、「BtoC」事業という大きな括りを細分化して、どんな業界があり、どんなマーケットで、どんな業界課題があるか整理してみようという話になりました。

今から考えたら最初にやってしかるべき、当たり前のステップだったのですが、これが美歴が生まれるきっかけとなった最初の一歩でした。

-「数」と「アナログ」

行なったことは、BtoC事業を行なっている業界の事業社数と市場規模を調査し、それをバブルチャートのようなもので可視化すること。

できあがったそのチャートを見たとき、ひときわ目立って見えたのが、「美容室」の円でした。

美容室は、厚労省への登録数でみると、平成28年末時点で24万件超。コンビニの4〜5倍あるんですね。このご時世でも、毎年増えています。

単純ですが、この全国にあるこの美容室の「数」に可能性を感じました。

そして、もう一つ。それは「アナログ」な業界ではないか、ということ。
今でこそ、ネット予約が当たり前になりつつありますが、7年前はスマホがほとんど普及していな時代。
まだまだ電話が当たりまえ。(ポータルサイトはありましたが、そこから電話で予約する感じ)

美容室の仕事って、基本的にはお客様と接する仕事なので、労働集約型。
そうなると、お客様との接客、施術以外の仕事は、アナログからITへ移行して、業務を効率化させるニーズは大きいはずで、アナログ感の強かった美容室に対して、大いに支援できるチャンスがあるって考えました。

ー 美容室のカルテって誰のもの?

で、会議の中で、「カルテ」って本来誰のためのものだ?って話になったんです。

「個人情報」って、その”個人”のものなんですよね。
だとすると、カルテもその人のもの=お客様のものなはずで、 だったら、お客様にも見れるようにしてほしいよね、と。

「前と同じ髪型」って言っても、その「前」が美容師さんとお客さん側でイメージが違うことも良くある話。 お互いなんとなく話の辻褄合わせているけど、施術した結果、「なんか違うぞ」みたいな。

であれば、写真と一緒に当日やったことや、普段のスタイリング方法、次回どんなことをするかなどを
美容師さんとお客さんが共有できるようにして、そのカルテ情報をもとにいつでもコミュニケーションできるようになったら楽しそうだ。

SNSが少しずつ流行り始めてきた時代、「個」と「個」のコミュニケーションという時流にも乗っている。人口減少の時代、新しいお客様を見つけるのはますますコストがかかることになるだろうなかで、一度でも来店したお客様との信頼関係がカルテ共有を通じて深まり、「顧客」が増えることにもつながる。

これが、美歴が生まれるに至ったアイデアです。

このアイデアを元に、プロトタイプ作りに進んで行くことになります。
そのお話は、次の稿で。

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