ビジネススキルとはどんなスキルを指す?就活生が覚えるべきビジネススキルとは

ビジネススキルとは仕事で成果を挙げるために社会人が習得しておくべき知識・技術を指します。就職後に求められるスキルを知れば、企業が就活生に求めるスキルも見えてきます。 そこで今回はビジネススキルの内容について具体的に解説します。また、就活生の段階でぜひ覚えておきたいビジネススキルもあわせてご紹介します。

目次

ビジネススキルとは

アメリカの経営学者ロバート・L・カッツは、ビジネススキルを「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」「コンセプチュアルスキル」の3つに分類しました。それぞれの内容を詳しく見てみましょう。

ヒューマンスキル

ヒューマンスキルとは、良好な対人関係の構築や円滑なコミュニケーションに必要なスキルです。
「社員同士で正しい情報を共有する」「上司に必要な報告を行う」「顧客のニーズを汲み取って対応する」など幅広い場面で活用されるスキルとなっています。
アメリカでのホーソン実験をはじめ、様々な研究で「良好な人間関係が生産性の向上につながる」と証明されていることもあり、ヒューマンスキルは企業全体の生産性にも関わる重要なスキルと考えられます。

テクニカルスキル

テクニカルスキルとは、業務遂行に必要となる知識や技術を指します。内容はこなすべき仕事によって異なります。例えば、次のようなものがテクニカルスキルとなります。
・パソコンを使う事務職:「Word」「Excel」「PowerPoint」などが使える力
・商品開発に取り組む研究職:適切に市場調査やデータ分析ができる力

コンセプチュアルスキル

コンセプチュアルスキルとは、物事を体系的に捉え、その本質を見極めて対応するためのスキルです。
ビジネスでは1つの正解がない場合も少なくありません。例えば、「限られた予算や人員の中で何を優先して進めていくべきか」の判断は人それぞれでしょう。その際に最善の選択を下すためにコンセプチュアルスキルが必要となります。

例えば、コンセプチュアルスキルの構成要素として以下のような力が挙げられます。
・論理的思考:客観的・論理的に物事を考える力
・批判的思考:現状の問題点を見つけ、解決するために思考する力
・水平思考:前例や常識に囚われずに自由な発想ができる力
・知的好奇心:新しい物事に対して意欲的に取り入れていく姿勢
・先見性:長期的な視点で社会の変化を予測する力
これらコンセプチュアルスキルは特に経営者や管理者に必要とされるスキルとなっています。

就活生が覚えるべきビジネススキルは?

社会人になる前からビジネススキルを習得しておけば、就活でアピールできますし、就職後に同僚と差をつけることができます。ここでは就活生のうちから覚えておきたいビジネススキルをご紹介します。

ヒューマンスキル:ビジネスマナーやコミュニケーションスキル

就活生が優先して習得したいのが、良好な対人関係の構築や円滑なコミュニケーションに必要となるヒューマンスキルです。特に「ビジネスマナー」や「コミュニケーションスキル」は、就活の選考場面でも評価の対象となりやすいため、早めに習得することが望まれます。 マナー本などで知識を得ただけでは実際の対人場面でうまく行動できません。バイトやインターン、模擬面接などを活用して実践練習を積み、自然な形で社会人として適切なふるまいができるよう準備しておきましょう。

テクニカルスキル:PCスキル

テクニカルスキルとしてはPCスキルを習得するのがおすすめです。
多くの企業では業務にパソコンを使います。特に「Word」「Excel」「PowerPoint」は幅広い業務で活用されています。
・Word:文書や手紙の作成など
・Excel:データ管理・統計処理・表の作成など
・PowerPoint:社内のミーティング資料作成や顧客へのプレゼンテーションなど
そのため、これら3つのアプリケーションはある程度使いこなせるようにしておくと安心です。余裕があれば「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)資格」の取得を目指してみても良いでしょう。就活でのアピールポイントの1つとして活用できます。

コンセプチュアルスキル:論理的思考力

就活で特に問われるコンセプチュアルスキルとしては「論理的思考力」が挙げられます。論理的思考はエントリーシートを書くときや面接での受け答えで「簡潔に分かりやすく伝える力」として評価されます。また、グループディスカッションでも与えられたテーマに対する結論を導き出す際に必要となるでしょう。
大学でのレポートや論文執筆でもこれらのスキルを育むことができますし、サークルでマネジメント役を引き受けることでも体感しながら学べる良い機会となるでしょう。ぜひ積極的に取り組んでみてください。

まとめ

ビジネススキルとは仕事で成果を挙げるために社会人が習得しておくべき知識・技術を指し、アメリカの経営学者ロバート・L・カッツによって以下の3つに分類されました。
・ヒューマンスキル:良好な対人関係の構築や円滑なコミュニケーションに必要なスキル
・テクニカルスキル:業務遂行に必要となる知識や技術
・コンセプチュアルスキル:物事を体系的に捉え、その本質を見極めて対応する能力
また、就活生が特に覚えておきたいビジネススキルとしては、以下のようなスキルが挙げられます。
・ヒューマンスキル:ビジネスマナーやコミュニケーションスキル
・テクニカルスキル:PCスキル(Word・Excel・PowerPoint)
・コンセプチュアルスキル:論理的思考・批判的思考
どのスキルも短期間で習得できるものではないため、少しずつできるところから取り掛かるのがおすすめです。


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