【企業研究】野村総合研究所の年収はいくら?平均年収・満足度・就活対策まとめ

野村総合研究所は野村総合研究所(NRI)は日本の大手シンクタンクの一つで、コンサル業界志望者だけでなく、IT業界志望の就活生からも人気のある企業です。就職先として、年収がどれくらいなのか、どんな環境なのか気になっている方も多いでしょう。

ここでは野村総合研究所の初任給や平均年収、社員の年収への満足度などまとめています。就職や転職を考えている方は、働き方の特徴や就活対策についてもぜひ参考にしてください。

目次

野村総合研究所の概要と評判

野村総合研究所の基本情報

 社名  株式会社野村総合研究所(Nomura Research Institute, Ltd.)
 創業  1965年4月1日
 本社所在地  東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ
 資本金  21,175,163,500円
 連結売上高  5,504 億円(2021年3月期)
 従業員数  6,507人(NRIグループ13,430人) 2021年3月31日現在

野村総合研究所とは

事業の始まりは、1965年に設立された日本初の本格的な民間総合シンクタンク「旧野村総合研究所」です。翌年に設立された「野村コンピュータシステム」と1988年に合併して誕生したのが、現在の野村総合研究所となります。

野村総合研究所(NRI)はSIerとシンクタンクの二つの側面を持っており、主な事業内容は次のようになっています。

・コンサルティング
・金融ITソリューション
・産業ITソリューション
・IT基盤サービス

アジア、アメリカ、ヨーロッパにも拠点があるため、海外拠点と連携しながらグローバルに事業展開する企業の支援も積極的に行っています。

野村総合研究所の評判は?

野村総合研究所社員による口コミを見てみると、次のようなコメントが多いです。

【良い評判】
・風通しが良い
・優秀な人が多い
・研修制度が充実している
・仕事でやりがいを感じられる

【悪い評判】
・トップダウン
・古い体質が残っている

「研修制度がしっかりしている」「若手を育てる文化がある」などの口コミが多く、しっかりとした知識やスキルを身につけ成長できる環境があります。

優秀な人が多かったり、若手にリーダーを任せる文化があったりと、成長意欲のある人にとっては魅力的な職場でしょう。規模の大きな案件に関われることにやりがいを感じている人も多いです。

野村総合研究所の年収について

平均年収

NRIの有価証券報告書から抜粋した過去5年間の平均年収のデータです。

2015年度:1,156万円
2016年度:1,151万円
2017年度:1,166万円
2018年度:1,222万円
2019年度:1,235万円

国税庁の令和元年民間給与実態統計調査結果によると、正社員の平均年収は503万円のため、一般的な企業より待遇は圧倒的に良いと言えるでしょう。有価証券報告書は平均勤続年数などのデータや企業研究をするうえで参考になる経営課題の情報なども記載されているので、企業研究をする際は有価証券報告書も見ておくことをおすすめします。

初任給

NRIの初任給は応募コースによって異なります。応募コースは総合職とエリア総合職があり、エリア総合職は福岡か札幌勤務で職種はシステムエンジニアのみとなります。

総合職(2019年3月実績)
大学卒 221,500円
修士了 251,500円
博士了 299,500円

エリア総合職(2019年3月実績)
大学卒 221,500円
修士了 241,500円

令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況によると大学卒の初任給は男女平均21万200円となっており、総合職、エリア総合職ともに大学卒の平均よりも高い初任給となっています。大学院修士課程修了は男女平均23万8900円のため、同様に総合職とエリア総合職は平均より高いです。

年齢ごとの平均年収

年齢ごとの平均年収についてですが、口コミサイトを参考にすると、NRIは主任まで年功序列で給料が上がっていき、毎年50万~100万ほど給料が上がっていくようです。役職は総合職→専門職→副主任→主任→上級専門職となり役職内でもステージが分かれており、ステージによって基本給が決まります。

主任(学部卒で9年目、院卒で7年目)になると年収1000万に到達し、主任の一番上のステージの場合は年収1200万に到達します。早い人は30代前半以降(学部卒12年目、院卒10年目以降)で上級専門職に到達し、年収1300万を超えるそうです。その後も成果を上げていった人は上席、主席と昇進していきます。上席は部長クラスで年収は2000万を超えるそうです。

業界平均、同業他社との比較

IT業界の平均年収は446万円とされています。NRIの平均年収は1235万円なので、業界平均よりも待遇ははるかに良いと言えます。

同業のNTTデータや富士通と、年収と初任給のデータを比較してみましょう。

NRI NTTデータ 富士通
従業員数 6,353 11,515 32,568
平均年収(2019年度) 1,235万円 834万円 804万円
大学卒初任給 221,500円 222,020円 225,000円
修士了初任給 251,500円 251,520円 240,000円

同業他社と比較すると初任給は大きな差がありません。従業員数が最も少ないことも要因の一つになっている可能性はありますが、平均年収は同業他社の約1.5倍となっています。このことからもNRIはトップクラスの待遇を誇っていると言えるでしょう。

野村総合研究所社員の年収についての満足度は?

野村総合研究所社員による年収についての口コミを見てみると、次のようなものが目立ちます。

【良い口コミ】
・給与水準が高い
・ボーナスが多い
・順調なベースアップがある

【悪い口コミ】
・年功序列
・若手のうちはほぼ横並び

一般的な企業と比べて給与水準は非常に高いですし、とくにボーナスの割合が高く、年収には満足している人が多いです。

働き方と待遇

働き方

2016年12月に東京拠点、2017年6月に横浜・大阪拠点を移転しています。フリーアドレスやオープン会議室が導入され、「OPEN AIR」というオフィスのコンセプトの通り、風通しの良い広々とした空間が特徴的です。

事業所内に保育所やマザーズルームがあったり、遊び心のあるおしゃれなデザインのカフェテリアで息抜きができたりと、多様性やオンオフの切り替えなどにも配慮して従業員が働きやすい環境が整えられています。

福利厚生

総合職とエリア総合職で、独身寮の有無以外は同じ待遇です。休日・休暇は土曜・日曜(完全週休2日制)、祝日、年末年始、暑中休暇(連続1週間)、リフレッシュ休暇(連続1週間)、年次有給休暇、産前・産後休暇、マタニティ休暇、介護休暇など土日祝日は休みになる上に仕事とプライベートを維持しやすい環境が整っています。

NRIの有給休暇の平均取得日数は2018年度実績は15.3日で、これは厚生労働省が発表している平成31年就労条件総合調査の平均有給休暇取得日数の9.3日よりも多く、一般的な企業よりも有休を取得しやすい環境といえるでしょう。

福利厚生に関しては独身寮(総合職)、住宅手当、財形貯蓄、各種社会保険、全国各地とハワイの保養所などがあり、一般的な福利厚生の制度は整っていると言えるでしょう。

野村総合研究所に就職するためには

なるべく早い時期から就活を始める

NRIは大手日系企業と異なり、2月から本選考のエントリーが始まり、4月中旬にはエントリーを締め切ってしまいます。ほかの企業がエントリーを開始する3月1日に合わせて行動していると、企業研究やES作成などの対策を練る時間が足りなくなる可能性が高いです。

NRIへの就職を少しでも考えている方は、できるだけ早い時期から就活の準備をスタートしましょう。遅くても3年生の夏、できればもっと早くから就活対策を始めるのがおすすめです。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加することで早期選考の案内や選考ステップの免除といった特典がある企業もあります。NRIもインターンシップ参加者に早期選考の案内や選考ステップの免除を実施しているようなので、NRI志望者はインターンシップへ参加するといいでしょう。

インターン実施の有無や内容は毎年変わる可能性があるので、こまめにNRIホームページの採用ページをチェックしてみてください。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回はNRIの待遇面に関する情報をまとめてみましたが、年収や福利厚生はあくまで企業選びの一つの指標でしかありません。自分が何をやりたいのか、やりたくないのか、どういった価値観をもっているのかなど、自己分析等で理解を深めつつ様々な観点から企業を選んだほうが企業とミスマッチになる可能性は低いです。就活生のみなさまが各々納得のいく就職活動になることを心より願っています。


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