【SYNTH(シンス)北浜ブログ】ビジネスセンター北浜周辺歴史レポート～北浜編～第二弾！｜株式会社SYNTH

皆さまこんにちは！
大阪・淀屋橋・本町・北浜サービスオフィスSYNTH（シンス）です​。

梅雨入りしたかと思えば、7月も始まりましたね。
連日暑さの厳しい日が続いておりますので、
皆様体調を崩されませんよう水分をしっかりとってお過ごしくださいませ。

さて、今回のレンタルオフィスSYNTHビジネスセンター北浜ブログは
北浜周辺レポート第二弾といたしまして
北浜３丁目にございます史跡・重要文化財である「適塾」をご紹介いたします♪

緒方洪庵の欄学塾

シェアオフィスSYNTHビジネスセンター北浜より徒歩およそ７分の所に適塾はございます。
高層ビルが立ち並ぶ中、突如町屋が現れます！

ここは日本で唯一現存する蘭学塾で、緒方洪庵によって1838年（天保９年）に開かれました。
当時の建物が残っているのは珍しく、国の重要文化財でもあります。

緒方洪庵はテレビドラマ「JIN-仁-」で、江戸にて活躍する姿が描かれていましたが
ここ北浜にある適塾は緒方洪庵が江戸へ移る前に開校した塾です。

日本家屋ならではの中庭

早速中に入ってみると、シンプルで静かな空間が広がります。
畳のにおいも感じられて、都市中とは思えない穏やかな時間が流れていました♪

中庭もあり緑のある空間に癒されます。
日本家屋には、こうした中庭がよく取り入れられており、
これは、家の中での安心感と、外の解放感を同時に味わえたり採光や風通しを良くするために作られたものだそうです！

書斎

縁側を渡って奥へ進むと、書斎や教室として使われた部屋、応接間などがあります。

緒方洪庵がこの書斎でどのように学問に向き合っていたのか気になります。

寝起きも勉学もたった一畳で

二階にもお部屋があるとのことで階段を探すと...狭く段差が急な階段が現れます。
３０cmほどの高さで、上り下りに苦労します...

そんな階段を上がった２階には、住み込みの内塾生の居住スペースがありました。

内塾生には一人ずつ畳一畳が割り当てられ、成績がいい生徒から順番に好きな場所を選ぶことができたそうです。
そのたった一畳のスペースで寝起きも勉強もしていたらしく、塾生みんなが競い合って勉学に励んでいたのが想像できますね！

福沢諭吉の「福翁自伝」などでは、勉学に励んでいる様子だけでなく
少し羽目を外している様子など、当時の塾生らの姿が描かれています。
中央の柱にある刀傷がその事実を良く表しています。

ヅーフ・ハルマ

２階から外の景色を見るとビルがひしめき合う地区の中に、昔ながらの町家があり少し不思議な感じがしました。

そして2階の奥には「ヅーフの部屋」と呼ばれるお部屋があり、当時の蘭日辞典の写本が置かれています。
この蘭日辞典は「ヅーフ・ハルマ」と呼ばれています。

ヅーフとはヘンドリック・ドゥーフ（Hendrik Doeff）という人物名が由来で
彼は当時の日蘭関係を良好に保ったり、蘭学者には欠かせない蘭日辞典の編纂も行うなど日蘭関係に大きく貢献した人物なんだそうです。
（ハルマは、蘭日辞典作成のために参考にした蘭仏辞典を作ったフランソワ・ハルマの名を指しています）

この「ヅーフ・ハルマ」は一冊しかなかったようで、塾生は争うようにして辞書を読み、勉学に励んでいたといいます。
その勉学に対する姿勢は今世にも引き継がれ、適塾は現在、大阪大学医学部へと発展しています。

歴史深い北浜は魅力がたっぷり！

ここに訪れて、勉学に切磋琢磨する生徒の姿勢だけではなく、
医学界の進歩の為に人々がどれだけ尽力していたのかということを肌で感じることが出来ました。

幕末期の建物（1976年解体修理、2013年耐震工事を実施）がこうして現代に残り
いつでもその歴史を感じることが出来ることは素晴らしいことですよね！
北浜エリアでは町の歴史をあちこちで感じることが出来ます♪
今後も弊社コワーキングオフィスSYNTHでは、北浜の魅力をお届けしてまいりますのでお楽しみに！！！

以上、大阪・淀屋橋・本町・北浜レンタルオフィスSYNTH（シンス）ブログでした！

【施設情報】
住所：大阪市中央区北浜３丁目３番８号
TEL：０６－６２３１－１９７０
営業時間：10：00～16：00
入場料：一般　270円、高校・大学生等　140円、中学生以下無料
定休日：月曜日（祝日の場合は開館）、祝日の翌日（土日祝の場合は開館）、年末年始（12/28~1/4）
※新型コロナウイルス感染拡大等により営業日時が異なる場合がございます。

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