新卒採用の会社説明会でプレゼンを成功させるコツ
自社を受ける学生が増えれば増えるほど、採用担当はより多くの選択肢の中から内定者を選別することができます。この母数を増やすためには、会社説明会で学生に好印象を持ってもらうことが大切です。
- ・会社説明会のプログラム
- ├代表からのプレゼン
- ├社員からのプレゼン
- ├人事からのプレゼン
- └質疑応答
- ・会社説明会を成功に導くコツ
- ├ターゲットの明確化
- ├学生の不安払しょく
- └ネットやパンフレットにはない情報
- ・プレゼンをする社員のポイント
- ├偏りを避ける
- ├身だしなみを整える
- ├若手も入れる
- └大きな矛盾は避ける
- ・最後に
会社説明会のプログラム
まずは、会社説明会でどんなプログラムを組めばいいのかご紹介します。
代表からのプレゼン
会社説明会でとても重要なのが、代表が学生に直接メッセージを伝えること。代表メッセージでは細かな事業について言及するというより、ミッションやビジョンを語って、会社の方向性に共感してもらうことが大切です。企業として何を大切にしているのか、社会にどんな影響を与えたいのか、これからどこを目指すのか。そうした大局的な話をしてもらってください。
社員からのプレゼン
社員からのプレゼンでは、まず具体的な業務内容について話してもらいます。今抱えているクライアントのことや、自分がかかわったプロジェクトの話などを、守秘義務に反しない範囲で具体的にプレゼンしてもらいましょう。
また、社内の雰囲気などについても言及したいところ。先輩や上司との関係や、同僚との交流、他部署とのかかわりなどについても話してもらいましょう。個人でコツコツ仕事を進めていくスタイルなのか、チームプレーを重視していく仕事なのかなども伝えたいところです。
今やっている仕事に加え、これからどんなキャリアを目指しているかも大切なポイント。学生自身が、「この企業に入ってどんなキャリアアップができるのか」を想像できるように話しましょう。
人事からのプレゼン
人事から学生に向けても、直接話す機会がほしいところです。採用担当として、どんな学生に来てほしいのか、入社後はどんな活躍をしてほしいのかなどをプレゼンしてください。
また福利厚生や給与、残業時間の目安などもなるべく細かく説明してください。最近の学生は、激務に耐えて高給与を得るよりも、ワークライフバランスを適度に保ちながら働きやすい環境にいることを重視する傾向にあります。ですから、こうした情報を事前に仕入れることは彼らにとって重要なことです。
質疑応答
最後に、質疑応答の時間を設けましょう。学生から社員に対して、自由に質問をしてもらいます。代表は時間がないことがほとんどなので、代表プレゼンを行ったところで一度質疑応答をはさむか、最後に受け付けて社員が代理で返答するといった流れが多いですね。
会社説明会を成功に導くコツ
会社説明会を成功させるには、どこに気を付ければいいのでしょうか。
ターゲットの明確化
どんな学生を求めているのか、このターゲット像を明確にし、それを採用に関わる全員で共有しておく必要があります。この認識がそろわないことには、採用の成功はありません。スキルの有無を重視するのか、積極性のある学生を採るのか、コミュニケーション能力で判断するのかなど、どういった学生を採用するか、具体的に決めておいてください。
学生の不安払しょく
ブラック企業という言葉が社会に定着したり、高学歴の学生が有名企業に入ったのに過労死したニュースが流れたりと、学生は企業や労働に対する不安感を持っています。「本当にこの企業に入るべきなのか」「ここで働いて大丈夫なのか」といった思いを、払拭してあげましょう。
まずは、具体的にどんな仕事をするのか想像できるといいですね。若手社員のある日の仕事内容や、新卒研修の内容などを紹介してください。また、悪い部分を一切話さないと「何か隠しているのでは」という思いになるもの。「こういった点は大変だったが、こう乗り越えた」など、最後はポジティブに終わるようなプレゼンがあるといいでしょう。
ネットやパンフレットにはない情報
説明会に行ったのにパンフレットや企業HPなどにのっている情報しか得られないと、学生は「わざわざ足を運ばなくてもよかった」というネガティブな印象を持ちます。だからこそ、そこで書かれていないことを生の声として話すことが大切です。
プレゼンをする社員の、仕事をする上での流儀やある仕事で個人的に思ったことなど、パーソナルな部分に焦点を当てるといいでしょう。また、ネットなどには出していない評価制度の詳細などを説明するのもおすすめ。
プレゼンをする社員のポイント
プレゼンを成功させるには、どんな社員がどんな内容を話せばいいのでしょうか。
偏りを避ける
何人かの社員にプレゼンを頼む場合、偏りが出ないように気をつけましょう。まずは男女両方の社員に登壇してもらってください。プレゼンターが男性だけだと、女子学生が「女性の採用はしていないのだろうか」と思ってしまいます。
また、色々な部署から何名か出てもらうのがベター。まれに、「入社後すぐは全員営業に配属するから、営業の人間だけに話してもらう」というところもありますが、そうなると学生たちはその後のキャリアを想像しづらくなってしまいます。
身だしなみを整える
当たり前のことであありますが、学生とはいえ人前でプレゼンをするわけなので、身だしなみを整えてください。日頃私服出勤の方がわざわざスーツを着る必要はありませんが、ジャケットは羽織るなどの気遣いは必要です。
若手も入れる
学生が親近感を持てるよう、プレゼンをする社員のうち何人かは若手にしましょう。入社3年目以内の社員であれば就活時代の話などもできるのでいいですね。若手、中堅、管理職など、様々な年齢層の社員がそれぞれいるのがベストです。
大きな矛盾は避ける
プレゼンの内容は、人事側があまり干渉せず基本的には本人に任せた方が望ましいです。しかし、人によってあまりにも言っていることが違うと「信頼できない」という印象を与えてしまいます。
例えば、一人が「アットホームな社風で、先輩に相談がしやすい」といい、別の人が「個人主義の傾向が強くて、周りはみんなライバルだからモチベーションが上がる」などと言うと、具体的にどんな職場なのかイメージできません。
最後に
今回は、会社説明会のプレゼンを成功させるコツをご紹介しました。たくさんの学生が選考に進んでくれるように、しっかり準備をしておきましょう。
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