会社ブログや採用向けSNSの書き方とネタ10選



近年、働き方改革やブラック企業問題を発端として、就職活動においても制度や労働環境など企業の“ナマの情報”に対する学生の関心が高まっています。

また、学生を自社のファン化させる取り組みとして、企業ホームページの内容を充実させるだけでなく、採用におけるSNS活用の重要性も増してきています。しかし、学生の注目が集まるコンテンツを投稿し続けることは簡単ではありません。

こちらのコラムでは、採用ブログ・SNSに使えるネタの切り口や、運営のコツを紹介します。「書くことがない」「文章は得意じゃない」「日々の更新に行き詰まってしまった」という方は、本コラムで紹介する10の切り口を参考にしてみてください。学生が求めるネタは、意外とそばにあります!

目次

採用ブログ・SNSを運営する3つのメリット

まず、企業が採用ブログやSNS運営をする3つのメリットを最初に押さえておきましょう。目的をはっきりさせることで、ムダのないブログ・SNS運営が可能となります。

より多くの学生に届く
自社を身近に感じてもらえる
入社後のミスマッチを減らせる

より多くの学生に届く

1つ目のメリットは、自社の魅力をより多くの学生に発信できるという点です。

採用ページではなく、ブログやSNSという発信形態をとることで、求職者に対してより近い距離間での情報発信が可能となります。興味を持った学生が自身のSNSアカウントでシェアしたり、周囲の学生に伝えたりすれば、より多くの学生の目に留まることになるでしょう。

採用ブログやSNSの運営は、採用母集団の形成に効果的だといえます。

自社を身近に感じてもらえる

2つ目のメリットは、自社をより身近に感じてもらえるという点です。

採用ページでは、どうしても「採用する側」と「採用される側」という意識が強くなりがちです。しかし、採用ブログやSNSを通して実際のオフィスや社員の様子を公開することで、学生側も「将来一緒に働く仲間」という視点で見られるようになります。

配属されたばかりの新入社員がどのような日々を過ごしているのか、どのようなオフィスで日々働くのかなど、学生に将来働くイメージを持ってもらうには、ブログやSNSでの発信が効果的です。

入社後のミスマッチを減らせる

3つ目のメリットとして、企業・学生双方のミスマッチが減らせるという点が挙げられます。

採用ページには、会社のビジョンや求める人材像など、大きな方針を掲げるのが一般的です。しかし、具体的に個々人の業務にどのように落とし込まれているのかがわからなければ、学生は自分が働く姿を明確にイメージできません。

なんとなく描いたイメージだけで入社してしまうと、想定と違った場合に新入社員のモチベーションが下がったり、不満につながったりする可能性が高まります。採用ブログやSNSを通じて、学生が企業に対して持つイメージと実態のギャップを埋めておくことで、入社後のミスマッチを防止できるでしょう。

採用につながるブログ・SNSネタ10選

ここからは、実際に採用ブログ・SNSのネタとして使えるものを10個まとめて紹介します。学生の興味を惹きやすく、かつ会社生活の日常の中から探しやすいネタばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

①さまざまな部署の業務を紹介

学生の関心が高い人気部署から「こんな部署もあったのか!」というニッチ系まで、幅広く紹介します。各部署に対して良い印象や親近感を持ってもらえるようなコンテンツを作りましょう。

入社2~3年目までの若手社員へのインタビューであれば、学生も身近に感じやすいでしょう。1日のスケジュールや仕事で苦労したこと、やりがいを感じていることなどを深掘りしてコンテンツにすれば、魅力あるブログ記事・SNS投稿に仕上がるはずです。

②新入社員の日常レポート

学生にとって一番近い存在である新入社員の日常を紹介しましょう。社会人としての階段をのぼる社員たちの日常を垣間見せることで、自身の近い将来像を想像してもらいます。

つまずきながらも何とか業務を覚え、先輩たちのサポートを受けながら会社に貢献していく様子を届けられれば、「自分にもできそう」と思ってもらえるでしょう。

③名物社員の紹介

変わった趣味や特技、びっくりするような武勇伝など、社員の間で伝説になるような名物社員を紹介してみてはいかがでしょうか。個性的な人材を通して、企業の活気をアピールできます。

もちろん、新規事業の成功に大きく貢献した社員など会社業績にかかわる内容でもOKです。当時のエピソードを通して、「若手にもチャンスが与えられる」などの企業風土をアピールできれば採用活動にもプラスとなります。

④オフィスの様子や見える景色を公開

オフィスの様子をスナップ写真で公開し、バーチャルな会社見学を実施してはいかがでしょうか。

本社、営業所、工場など、同じ会社の社員でも仕事中に見える風景は異なります。自分が将来どのような職場で働くのかがイメージできれば、学生の不安も取り除かれるはずです。

⑤採用の仕事現場を公開

採用担当者は学生にとって「会社の顔」であるため、自身が担当する採用業務の日常を見せることも、学生に親近感を持ってもらう一つの手段となります。

また、インターンシップの準備状況などを紹介するだけでも、インターンプログラムに込めた思いや準備の大変さなどが伝わる興味深いコンテンツができます。採用活動の裏側をチラ見せしながら、入社理由にも直結する「採用担当への親近感」を高めてもらいましょう。

⑥最新の採用/イベント情報を公開

採用ブログやSNSを見にきてくれるのは、アクション率の高い学生です。

就活サイトなどに情報を掲載しても、数多くある他社の情報のなかに埋もれてしまいます。自社のブログ・SNSで最新の採用/イベント情報を発表すれば、学生の目に留まりやすく、選考への参加意欲を高められるでしょう。

役立つ情報がいち早くアップされている場であれば、志望度の高い学生は繰り返しブログ・SNSを訪問してくれるはずです。

⑦特徴的な社風やルールの紹介

服装や言葉づかいなど、社内ルールは業種や職種、会社によってさまざまです。

「他の会社とは少し違うかもしれない」という部分があれば、ブログやSNSで積極的に紹介しましょう。他社にない個性が見えれば、より強く学生の印象に残ります。

⑧社内用語を紹介

学生の若者言葉を社会人が理解できないように、社内で当然のように使われている言葉が学生にとっては興味深いものだったりします。

とくに社内用語や、会社の風土が読み取れる社員の口ぐせなどには社風が表れるため、興味深いコンテンツになるでしょう。

⑨よくある質問への回答

説明会で学生からよく受ける質問に答えたり、誤解を解消したりすることで、学生の企業理解を深められます。

ブログ・SNSという本音に近い場だからこそ、人事担当者からのコメントは学生の心にも響きやすいでしょう。また、選考に応募するかどうか迷っている学生の疑問や不安を解消できれば、選考参加率の向上にもつながります。

⑩その他

そのほか、会社にかかわるさまざまなトピックを取り上げましょう。たとえば以下のようなものが挙げられます。

社会性のあるニュースを自社の視点で噛み砕いて紹介。
例:「消費税増税」「シェアリングエコノミー」「AI」についてなど
会社を代表するようなプロジェクトを社員軸で紹介。
例:「新規事業開発のメンバー、5年目の●●を紹介します」「●●プロジェクトを統括する、山本にインタビュー」など
社員に簡単なアンケートをとって結果を報告。
例:「1ヶ月の残業時間はどれくらい?」「プライベートは何をしている?」など

ブログやSNSという自由度の高い媒体だからこそ、ルールに縛られずに発信することで、より多くの学生に興味を持ってもらえるでしょう。

効果的な採用ブログ・SNS運営のコツ

採用ブログやSNSを始めること自体は難しくありませんが、実は継続できずにやめてしまう企業が多く存在します。長く続けることで採用活動にプラスをもたらすには、以下3つのポイントを押さえておきましょう。

社内の力を積極的に借りる
ムリのない更新頻度を設定する
学生目線でコンテンツを作成する

社内の力を積極的に借りる

採用ブログ・SNSを更新し続けるには、採用担当者による自作コンテンツだけではすぐに限界がきます。会社の魅力を伝えるためにも、他部署の協力を積極的に取り付けましょう。

たとえば、以下のような協力を複数部署に取り付ければ、それだけで十分な発信ネタが作れるはずです。

簡単なアンケートに答えてもらう
インタビューの時間を取ってもらう
業務に一度同行させてもらう

幅広い視点で発信することで、学生の興味が集まるブログ・SNSに育てていきましょう。

ムリのない更新頻度を設定する

ブログやSNSのアクセス数・フォロワー数を伸ばすには、情報を頻繁に更新していく必要があります。しかし、非現実的な更新頻度を設定しても、すぐに業務が回らなくなり、投稿が途絶えるでしょう。そのため、ムリのない更新頻度の設定が重要です。

とくに他部署の協力を取り付ける場合などは、採用担当者の都合だけで動けるわけではないため、ある程度の期間を設けて対応する必要があります。また、採用担当者もブログやSNS以外にさまざまな業務を抱えているはずです。

自身や関連部署のリソースを鑑みたうえで、ムリのないスケジュールで取り組みましょう。

学生目線でコンテンツを作成する

最後に、ブログやSNSを更新するなかで学生目線を忘れないことも大切です。

しばらく投稿を続けると、気付かぬうちに学生目線が抜け、ただ社内の様子を届けるコンテンツになりがちです。独りよがりな投稿を続けていても、読まれることもシェアされることもないでしょう。

「学生は何が気になっているのか」「どのようなコンテンツを作成すれば不安を取り除けるのか」といった視点を常に忘れず、ブログ記事・SNS投稿を作成することが大切です。

採用ブログ・SNSのネタを充実させて学生を惹きつけよう

本記事では、採用ブログやSNSを運用するメリット、ネタの出し方、運営のポイントを紹介しました。

ブログやSNSをしばらく更新していると「ネタが思いつかない」といった状況になりがちですが、学生が知りたい情報は意外と周囲に転がっているものです。話題性のある記事や投稿なら学生がSNS上でシェアしてくれる可能性も高いため、ぜひ本記事を参考に採用ブログ・SNSに取り組んでみてください。

ブログやSNSを通じて職場や業務に対する興味を持ってもらえたら、実際に体験してもらう場としてインターンシッププログラムを用意するのがおすすめです。学生自身が身をもって経験することで、一方的な発信では伝えきれない自社の魅力を感じてもらえるでしょう。

意欲的で高学歴な学生12万人が利用する「インターンシップガイド」では、無料掲載からスタートすることが可能です。ブログ・SNSの運用とあわせて、ぜひご利用ください。


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