内定後の学生へのフォローのポイント
採用活動を終え、学生に内定を出すと人事担当者はホッと一息つきたくなることでしょう。しかしここで油断してはいけません。内定後の学生へのフォローも採用活動の一環として、決して手を抜いてはいけないことなのです。内定者へのフォローの重要性や、そのポイントについて見ていきましょう。
- ・内定者フォローを行なう理由とは
- ├入社までの不安払しょくや内定辞退を防ぎ、モチベーションを保つ
- ├職場の雰囲気をつかみ、同僚や先輩との仲を深める
- └入社までに身につけておいてほしい学習を促進する
- ・内定者フォローの方法とは
- ├内定者懇親会
- ├職場見学
- ├課題・e-ラーニングを使用した学習
- ├内定式
- ├内定者インターンシップ
- └定期的な手紙やメールなどでのフォロー
- ・内定者フォローのポイントとは
内定者フォローを行なう理由とは
そもそもなぜ内定者に対しフォローしなければならないのでしょうか。内定者フォローを行なう理由と押さえるべきポイントを確認していきましょう。
入社までの不安払しょくや内定辞退を防ぎ、モチベーションを保つ
内定者は、入社までに間が空くことにより、さまざまな不安を抱えます。「本当にこの会社で良かったのだろうか」といった不安から「自分は社会人としてうまくやっていけるのだろうか」といったものまでさまざまです。最悪の場合にはその不安に耐えることができずに辞退してしまったり、他社の選考を水面下で受けたりしつつ、内定が出ると他社へ行ってしまうこともあります。
内定者との連絡をこまめに取ったり、内定者への会社理解のためのイベントを行ったりすることで、その不安の払拭や、内定者同士の交流を通じて入社後スムーズに会社に馴染みやすくすることはとても大切です。特に、一緒に働く同期との交流はモチベーションアップにもつながります。
職場の雰囲気をつかみ、同僚や先輩との仲を深める
さらに、職場の雰囲気を伝えるイベントの開催も大切です。職場見学や懇親会の開催などを行うことで、「こんな人たちと一緒に働くんだ」というイメージがつかめるとともに、仲良くなることで内定辞退しにくい心理も生まれます。
入社までに身につけておいてほしい学習を促進する
また、課題を与えることも重要です。入社までに身につけてほしい業務上のマナーや基礎知識などをe-ラーニングなどで学習してもらったり、課題図書を送付したりするなど、具体的な指示を与えることが必要ではありますが、「少しずつ入社に向けて準備している」という実感が伴うことは内定者にとっても有効です。しかし、頻繁に会社に呼び研修を行なったり、内定者アルバイトと称して過度に自社で働かせたりすることは逆効果となる場合もあるので注意が必要です。あくまで希望者がアルバイトできるようにしたり、研修なども3~5日程度にとどめるようにしましょう。
内定者フォローの方法とは
内定者フォローにはさまざまな方法があります。有効な方法を6つご紹介します。
内定者懇親会
まずは内定者懇親会です。内定者からの内定承諾が出そろったタイミングや、内定式などのタイミングで、入社後「同期」となる内定者の交流の場を持つことは必要です。内定者限定SNSを開設し、人事担当者も加わりながら交流をすることで、内定者同士の不安や悩みを共感しあう場に立ち会うこともできます。
職場見学
特に店舗や工場などを保有している会社の場合、内定者の間に職場見学としていくつかの店舗や工場などの裏側見学を行なうことで、よりモチベーションや興味を高めることにもつながります。そこで自社が大切にしていることを共有しながら、実際に働いている社員の様子や声を聞くことで入社後のイメージがわきやすくなることでしょう。
課題・e-ラーニングを使用した学習
前述のように課題・e-ラーニングを使用した学習は必要です。どうしても内定が出た後学生は遊びほうけてしまうものです。適度に社会人に向けて即戦力となるべく学習を進めてもらうためにも課題はあった方が良いでしょう。しかし、あまりにもハードな学習や課題提出を義務付けることは負担にもなりますので、多くても月に1回提出物がある程度が望ましいでしょう。
内定式
内定式は、入社式よりも前に「この会社に自分は入社するんだ」というけじめや意識を高めるためのセレモニーとして欠かせないものです。中小企業の場合には、なかなかホールを貸し切って……というのは難しいですが、会議室で社長から「内定通知書」を手渡されるだけでも学生の気持ちは多いに引き締まります。その後入社に向けてのガイダンスや、内定者同士の交流もこのタイミングで行うことがベストです。
内定者インターンシップ
内定後のインターンシップも職場で働くことのイメージを持つためにもとても大切です。1週間の期間限定にしたり、週1回程度にしたりなど、あくまで学生にとって負担のない範囲にすべきではありますが、「社会人になったらどのような職場で働くのか」「周囲の先輩社員にはどのような人がいるのか」という不安を解消することに役立つことにもつながりますので、可能であれば導入してみることをおすすめします。
定期的な手紙やメールなどでのフォロー
そのほかにも、定期的に手紙やメールなどで人事担当者からのフォローを入れましょう。スケジュールの確認や入社前健康診断の連絡などの事務連絡だけでなく、「不安に思っていることがあればいつでも連絡してくださいね!」というメッセ―ジも添えるようにしましょう。
内定者フォローのポイントとは
ご紹介してきたように、内定者フォローのポイントは「こまめな連絡頻度」と「不安解消」です。内定までの間に学生が必要以上に不安な気持ちを抱え込んでしまわないように、定期的な連絡やイベントで入社への意欲を高めましょう!
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