インターンでの新卒採用は今後どうなる? 採用直結以外のインターンの活かし方もご紹介
昨今の新卒採用とこれからの新卒採用 新卒の採用活動は会社説明会や合同説明会だけでなく、SNS発信や採用動画など様々な媒体を用いて行われています。対面だけでなくオンラインという選択肢もメジャーになり、採用方法も多様化しています。
なかでも企業にとっても学生側にとっても新卒採用において重要な機会となっているのがインターンです。企業と学生が深くかかわる最初のステップとなるインターンは現在、多種多様な形式で開催されています。
様々な選択肢がある中でインターン・イベントを企業の求める人材、採用目的に沿って取捨選択していくことがこれからの新卒採用においては重要になってくるといえるでしょう。
ここでは、政府主導である現在のインターンにおけるルールから、自社に合った新卒採用につなげるためのインターンの種類、またそれらのメリットデメリットから実際のインターン募集方法をまとめて紹介します。
この記事を読むと、昨今のインターンを取り巻く環境と自社のニーズに沿ったインターンの形式、またその募集方法が分かります。
- ・数字で見るインターンと新卒採用
- ├6~7割の企業がインターンを実施
- ├学生のインターン参加動向
- ├インターン後の優遇があるインターンは何割?採用直結型は何割?
- └インターン先にエントリーした学生の割合
- ・採用直結型インターンのルール変更
- ├採用直結型インターンは禁止の方向性
- └採用直結じゃなくても実施価値はある
- ・インターンの種類とメリット・デメリット
- └期間
- └1dayインターン
- └短期・中期インターンシップ 2日~1週間程度
- ├長期インターンシップ
- └インターン内容
- └プロジェクト型
- └就労型
- ・インターンシップの募集方法
- ├自社HPや自社SNSで募集する
- ├大学のキャリアセンター経由で集める
- └求人媒体に掲載する
数字で見るインターンと新卒採用
6~7割の企業がインターンを実施
株式会社ディスコの調査によると、19年卒から21年卒までの年度では、インターンシップ実施率は7割以上となっており、年々増加傾向にありました。
22卒の年度では、60.9%とかなり下がってしまっていますが、コロナでの影響下で、企業のオンライン対応への適応度の違いによると言えるでしょう。
学生のインターン参加動向
「キャリタス就活 2022 学生モニター」によると、22卒の学部3年時のインターンシップ参加率は9割弱となっており、19年卒から8割以上をキープしつつ年々上昇傾向にあります。
これからも学生の就職への意識は高まっていくと見え、3年時のサマーインターン参加は意識の高い学生がやるものではなく、当たり前のものとなっていくでしょう。
インターン後の優遇があるインターンは何割?採用直結型は何割?
インターン後の優遇があったのは全体のインターンのうちの8割弱。早期選考案内からリクルーターをつけられたり、座談会への案内など様々ではありましたが、過半数の企業で採用への優遇が見られました。学生もインターン参加後の優遇があった方が満足度が高い傾向にあり、この二つは相関関係にあるといえます。
ちなみに、グレーともいわれる採用直結型インターンは全体の1パーセント程度。やはり、採用直結型インターンはあるものの、割合としては少ないといえます。
採用直結型インターンでなくとも学生はインターン参加において自己成長や会社の雰囲気を強く感じられるなど、満足感を感じた場合、インターン参加後のエントリーに繋がることが多いです。
インターン先にエントリーした学生の割合
インターン終了後にインターン先にエントリーした学生は、満足度に関わらず、5割弱程いました。インターンに参加した学生の半分程度はエントリーしてくれる可能性が高いでしょう。
引用元:株式会社ディスコ キャリタスリサーチ
『インターンシップに関する調査』キャリタス就活 2022 学生モニター調査結果(2021 年 4 月発行)
採用直結型インターンのルール変更
採用直結型インターンは禁止の方向性
21卒から新卒採用に関するルール決めの主体が経団連から政府へ移りました。政府は就活の早期化、長期化を防ぐために、基本的に採用直結型インターンはNGの方向性を示しています。これにより、採用直結型インターンはグレーなものとなっています。現在はまだ採用直結型インターン中止は、協力要請の範囲であり法的規制はありませんが、リスクはあるといえるでしょう。
採用直結じゃなくても実施価値はある
採用直結型ではなくても学生はインターンの満足度が高ければ、エントリーをする傾向にあります。つまり、採用直結型ではないインターンを実施する意義は十分にあると考えていいでしょう。
特に中小企業など大企業に対して認知度が劣る企業にとっては、母集団形成の手法としてインターンを積極的に取り入れる価値は大いにあります。 (関連記事:母集団形成の記事)
インターンの種類とメリット・デメリット
期間
1dayインターン
内容:会社説明、業務内容、簡易的な業務体験、グループディスカッション、グループワークなど
・メリット
一日だけということもあって、部活やサークル、理系文系学生側も気軽に応募・参加しやすいため、最も人数を獲得しやすい。
・デメリット
一日だけなので、会社を深く知ってもらうことはできない。会社と学生の強い繋がりを作ることは難しい。会社へのエントリー意欲を高める効果は他のインターンに比べれば低い。
★ポイント
特に学生にとっては、就活の際も必要になってくるグループディスカッション、グループワーク、新規事業提案、企画立案、商品開発といったインターン内容が含まれていると参加傾向にあるようです。就活前の練習にもなるため、そういった内容を含めることをおすすめします。
短期・中期インターンシップ 2日~1週間程度
内容:簡易的な業務体験、グループワークなど
・メリット
長期休みに開催すると学生が参加することが比較的容易なので、人数が集まりやすい。1dayよりも長いので、会社のことをより深く知ってもらえる。数日間まとまった期間一緒に業務をしたり、グループワークを行うので、学生との関係が深まります。より会社のニーズに合った学生にオファーすることも可能になる。
・デメリット
インターンシップにかける期間が長くなり、コストがかかる。大人数を募集することは難しい。
★ポイント
1dayよりも学生の記憶に残るインターンを開催することができます。学生もそれなりの志を持って参加するので、短期間でも充実したインターンになりやすいです。
長期インターンシップ
内容:本格的な業務体験
・メリット
学生との深く関わることができる。会社のニーズに合った人材、即戦力となる人材を育成することができる。
・デメリット
大人数を募集できない。業務を本格的に教える必要があるので、人材コストがかかる。
★ポイント
学生側にとっては、就活のESにかけるような体験ができること、業務内容によってスキルが身につく長期インターンに魅力を感じる傾向にあるようです。学生は本格的に業務を担うことになるので、アルバイト代わりになり、給与を獲得しつつスキルも獲得することができ、かなり良い条件といえるでしょう。とはいえ、学業と両立できるような募集条件でないと学生が集まらないことも多く、その点では企業側が工夫する必要があります。また、長期インターンに参加したからといって、学生が就職してくれるとは限りません。
インターン内容
プロジェクト型
グループワークやグループディスカッションによる商品開発や新規事業立案、新規事業企画、仕事体験などが主に見られます。
・メリット
短期間の内容で学生を募集することができる。就活や選考に役立つので、学生が集まりやすい。
・デメリット
学生のすべてを見ることができるとは限らない。
就労型
学生にスキルを獲得してもらうインターンです。実際の仕事の一部を担ってもらうことが多く、学生と深い関係を築くことができます。
・メリット
企業のニーズに合った学生を見極めることができる。企業が欲しい人材へと学生を育成することができる。質の高い母集団形成へと繋がる。
・デメリット
大人数を募集できない。
インターンシップの募集方法
自社HPや自社SNSで募集する
SNSやHPを使った手法は費用があまり掛からず、SNSの場合は拡散もできることから、積極的に利用するといいでしょう。しかし、社名の認知度が低いと、そもそも大きな効果を発揮できるとは限りません。
大学のキャリアセンター経由で集める
学部や研究室を指定して募集をかけることも可能なので、企業のニーズに沿った人材を募集することが可能になります。しかし、募集できる人数が少なくなるのと、学生に一定の偏りが出てしまいます。
求人媒体に掲載する
求人媒体は社名だけでなく、業務内容、福利厚生、社内の雰囲気などを含めて、それに合った人材を広く募集できます。しかし、前の二つに比べ費用が掛かってしまう傾向にあります。
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