企業がインターンシップを実施するメリットについて解説|効率的に応募者を増やす方法も紹介

近年企業にも学生にも注目されているインターンシップ、この記事ではインターンシップを企業が導入するメリットについて詳しく解説しています。インターンシップの種類ごとに、それぞれのメリット・デメリットを網羅的に紹介しているので、自社に合ったインターンを見極めるのに役立ててください。

目次

なぜインターンが注目を集めているのか?

早めの就活といえば、インターンシップというくらいメジャーになってきているインターン。新型コロナの影響でオンライン化が進み、インターンを実施する企業は減少傾向もあったものの、2010年卒から2022年卒にかけてインターン市場推移は、「企業実施率が33.0%→63.3%」「学生参加率が51.6%→87.8%」と企業実施率、学生参加率ともに増加傾向にあります。企業学生ともにインターンシップが就活にとって必要不可欠なイベントとなっているといえるでしょう。

*参考 株式会社ディスコ キャリタス就活2022「インターンシップに関する調査」
(https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/04/internshipchosa_2022.pdf)

理由1:売り手市場と「採用ハードルを下げたくない」企業の姿勢

少子化の影響もあり、売り手市場となっている新卒採用市場。リクルートワークス研究所によると2021年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.53倍となっており、正社員の求人が大卒求職者を増減はあるものの高水準を維持しつつ上回っています。

このような売り手市場が加速していたかつてのバブル経済時代に、人材獲得のために企業がこぞって採用ハードルを下げた結果、企業の負の遺産となったことがありました。そんな歴史もあってか、近年は「人材は欲しいが、採用ハードルを下げたくない」というのが企業の一般的な姿勢となっています。そこで注目されているのが「インターンシップ」です。インターンシップは企業にとって誇るべき人材、技術、社風や福利厚生などを学生に知ってもらい、体感してもらう絶好の機会です。

また、反対に企業も学生のことを良く知る機会になります。双方の理解が深まることでマッチングの質も上がるといえるでしょう。

*参考 リクルートワークス研究所 第37回ワークス大卒求人倍率調査(2021年卒)

理由2:就活の早期化

就活が早期化していることで、企業は早いうちから学生と繋がっていた方が、優秀な学生に出会うことができ、売り手市場の新卒採用市場において有利になります。意識の高い学生ほど早いうちから就活を始めておくので、早いうちからインターンシップをはじめておくと、優秀かつ企業への志望度が高いいわゆる質の高い母集団形成に繋がります。

他の企業よりも早く優秀な学生を確保したいなら、学生動向に合わせた活動をおこなう必要があります。実際に、夏前から大学3年生に向けたインターンシップ等のイベント開催を行う企業が増えています。

理由3:学生に働くイメージを持ってもらえる

インターンを通して、学生にグループワークや仕事体験をしてもらうことで、学生に実際に企業で働くイメージを持ってもらえます。学生はインターンに参加することで、企業との相性がわかったり、企業の印象がより強く残ったりして、インターンシップに参加していない企業よりも興味を持ちやすくなります。

こういった3つの理由から多くの企業がインターン開催をするという流れに行きついたと言えるでしょう。

企業がインターンを開催する目的・メリット

優秀な人材の発掘

ESや面接だけでは分からない部分をインターンシップ中の動きを見て、知ることができ、企業にとって欲しい人材かそうでないかを見極めることができます。

質の高い母集団形成(新卒の離職率の低下)

入社後に企業側と学生側が想定していた社風や業務内容等のミスマッチが起こり、学生が離職することを防ぐために、職業体験を通して企業を理解してもらい、マッチングの質を高めます。

また、自社にとって興味を深く持った人材を集めることができるため、採用まで進む学生の多い、質の高い母集団を形成することにもつながります。

人材の育成

インターンを通して、自社にとって必要な人材の方向性を示し、学生を育成することができます。

インターンの種類別メリット・デメリット

「説明会形式」や「グループワーク型」が中心の短期インターン

短期インターンは、1日や数日で完結するもの、長くても2週間程度のものがほとんどです。

会社説明セミナー・見学型
期間:1日~数日
目的:多くの学生に企業を知ってもらう
内容:会社説明、会社見学、セミナー形式での業界や会社の特徴紹介、グループワーク、座談会、社員との交流会

プロジェクト・ワークショップ型
期間:1週間~2週間程度
目的:グループ内で目に留まった学生がいれば、直接選考を行う
内容:与えられた課題に取り組むワークショップやディスカッション(「売り上げをあげる方法」「新規サービス立案」などが多い)

【短期インターンのメリット・デメリット】
メリット ・学生が気軽に参加できるため比較的集客しやすい
・企業の知名度をあげる
・中長期インターンと比べ導入しやすい
・グループワークやディスカッションを通して学生の書類選考で知ることができない部分を知ることができる

「グループワーク」「講義・座学」などのコンテンツは、1dayインターンシップのコンテンツとしてよく取り上げられています。

デメリット
・他のイベントや集客方法に比べて人手が必要となる
・他のイベントに比べ、準備期間に長い時間がかかる
・募集、面接、企画と多大な時間を要する
・企業と学生のニーズをすり合わせる必要がある

【募集のポイントと注意点】
短期インターンを掲載し、募集をかける際に、宣伝文句はグループワークや業界理解と書いておくと、学生を集めやすくなります。しかし、実際のイベントにて、企業認知や母集団形成を意識するあまりグループワークや業界分析よりも企業説明がメインとなってしまわないよう注意しましょう。

事前情報と実際の体験が違うと、学生が不満を持つことも考えられます。企業がアピールしたいポイントと学生側のニーズを考慮して、実際のイベントプログラムを組んでいく必要があります。

「業務体験型インターン」が中心の中長期インターン

中長期インターンは1ヶ月以上〜数ヶ月に及ぶことが多く、1年以上になることもあります。

期間:一か月以上
目的:即戦力の採用
内容:社員と同じ職場で実際の仕事を体験する

【中長期インターンのメリット・デメリット】
メリット
・責任や裁量が大きいので学生がスキルアップできる
・入社後の活躍と定着が期待できる
・短期インターンより学生側の企業理解が深まる
・最終選考まで進む確率の高い学生が集まる質の高い母集団形成につながる
・書類選考で知ることができない部分を知ることができる

デメリット
・少人数しか集められない
・短期インターンと比較しても多くの時間と人手が必要となる
・募集、面接、企画と多大な労力を要する

【募集のポイントと注意点】
長期インターンでは、学生側にメリットのあるスキルを身に着けられるまたは、ESに書けるほどの強みとなる内容のものに応募が集まる傾向にあります。具体的には、スキル重視なら動画編集、ライター、外国語を活かすインターンなどがあげられます。

ESの強みとなり、他の学生より一歩進んだ状態で就活に挑める内容としては、営業・マーケティング・コンサルティング・企画インターンなどがあげられます。また、長期インターンは有給のものが多い傾向にあるため、長期インターンを募集するのであれば、有給にするのが良いでしょう。

自社のインターン応募数を増やす方法をご紹介

求人サイト・求人検索エンジン

求人サイト(リクナビなど)や求人検索エンジン(Indeed)等のWeb媒体やタウンワーク等の紙媒体に求人の条件を載せた広告を掲載する方法。Web媒体が中心になっている。

メリット
・無料から求人広告を掲載でき費用が比較的安め
・継続的な手間がかからない
・エンゲージメントや成果が分かりやすい
・成果報酬型(求人をクリックした数に応じて課金)の場合、成果に合わせてコストをかけることができる
デメリット
・成果ではなく求人掲載期間によって費用が発生する場合、費用対効果が良いとは限らない
・長い期間と効果のデータが必要になってくる可能性がある
・絞り込み検索などで表示されない可能性がある

インターンシップ合同説明会

インターンシップの合同説明会とは、多くの企業が集結する説明会に参加し、学生との接触の機会を増やす方法です。

メリット
・今まで企業に興味がなかった学生に対しても会社への興味を持ってもらうことができる
・大人数の学生と出会える。
デメリット
・他の手段に比べて大幅にコストが掛かる

自社の採用ブログを磨く

人事ブログともいい、ブログを用いて、会社説明会やインターン、採用情報などを発信していく方法です。自社メディアのため、会社の雰囲気や仕事場の様子、人事の本音などあらゆることを発信できます。

メリット
・求人情報を無料で掲載できる
・企業に興味を持ってくれた学生のみ集まるので質の高い母集団形成に繋がる
・企業に興味を持った学生がより深く企業のことを知るきっかけとなる
デメリット
・HPを作成しコンスタントに運営する必要がある
・外注するとコストがかかる
・企業に知名度がなければそもそも見てくれる人数が少ない
・新卒採用には繋がりにくい。

募集要項を見直す

応募者を増やすには、学生に魅力的な内容を積極的にアピールしていくことが重要です。たとえばベンチャー企業なら「アットホーム」「裁量の大きい仕事」、技術の高い中小企業なら「どこにもできない技術を持っている」など、学生を惹きつけるセールスポイントを推していきましょう。また、フレックスタイム制の導入や企業の体制が柔軟であるといった、大手企業との差もきちんと発信していくことが重要です。

メリット
・コストがかからない
・短期間で行うことができる
デメリット
・大きな変化が得られるとは限らない
・誇張表現にならないよう気を付ける必要がある

SNSでの情報発信・ソーシャルリクルーティング

「Twitter」「Instagram」「Facebook」といったSNS上で企業のPRをして、採用活動を長期的に行う方法です。ソーシャルリクルーティングでは、SNS上で求職者に向けて求人情報を発信します。

メリット
・費用が掛からない(広告を使用する場合は別途必要)
・学生に近い距離で採用活動ができる
・採用活動のやり方に制限がなく、自由にできる
・拡散力がある
デメリット
・定期的な情報発信を継続していく必要がある

「インターンシップガイド」を活用する

「インターンシップガイド」にイベント情報を掲載する方法です。リリース5年で1,000社、大学生9万人が登録しているメディアで、短期インターン、長期インターンの掲載、イベントや合同説明会の集客、さらにオファーや広告配信も可能です。

3人に1人が東大早慶クラス、8割がMARCHクラス以上と優秀な学生が自ら情報収集を行う成長意欲の高い学生層が集まるのも特徴的です。

メリット
・フリープランと有料プランがあり、企業のニーズに合わせて使い分けられる
・短期インターンや長期インターンの掲載費用無料
・有料プランも成果報酬型なのでイベント掲載費用を抑えられる
・優秀で主体的な学生に訴求可能
・特定の地方のみやベンチャー志向学生、エンジニア志望などインターンシップガイドに登録された情報を元に、自社にあった学生のみの集客依頼を出す事が可能
・ターゲットにあった学生にオファーを送信可能
・掲載ページ作成後、当日からの集客が可能

デメリット
・学生を惹きつけるインターン・イベントでなければ、数あるインターン・イベントの中から必ずしも学生が見てくれるとは限らない
・有料プランの場合、コストがかかる


母集団形成におすすめ

インターンや会社説明会の求人を無料掲載できる

  • 導入企業2300社 学生12万人以上の実績がある急成長メディア
  • 3人に1人は東大、早慶、8割がGMARCH以上クラスと優秀な学生がほとんど
  • メルマガやオファー送付など個別の集客プランも対応可能
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