Instagram採用のポイント!採用における活用方法と注意点

人手不足が激化する昨今、新たな採用手段としてSNSへの注目が集まっています。特に若い世代にユーザーが多いInstagramは、画像や動画をまじえて企業のリアルな雰囲気を伝えられることから、採用活動の一環として取り組む企業が増えてきました。

しかし、Instagramを本格的に運用した経験のない担当者にとっては、そもそもどのようなメリットがあるのか、どう運用すればいいのかわからないでしょう。そこで本記事では、Instagram採用の活用方法やメリット・デメリット、さらに効果的に採用へとつなげている企業の事例を紹介します。 Instagram採用の導入を検討している採用担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

Instagram採用の活用方法とは

Instagram採用とは、若者に人気のSNSであるInstagramに自社の事業や社員、採用に関するコンテンツを投稿することで、自社の採用にプラスの効果を生み出す取り組みのことです。

Instagramでは、写真や動画などを使って自社のリアルな姿を届けることが可能です。従来の採用方法では、就活生・求職者と企業が触れる機会は説明会や採用ページなどに限定されていました。しかし、表面的な情報提供だけでは受け手の心に響かないほか、入社後に「思っていた会社と違った」といったミスマッチにつながることもあります。

Instagramでの発信により、自社のリアルな姿を就活生や求職者に理解してもらうことで、志望意欲の向上やミスマッチの防止といったさまざまなプラスの効果が期待できます。少子高齢化による人手不足が深刻化するなか、採用活動を効果的・効率的に進めるための手段としてInstagram採用に注目が集まっているのです。

Instagram採用のメリット

Instagram採用には、具体的に以下5つのメリットが挙げられます。

・就活生にリーチしやすい
・画像や動画で伝えられる
・ミスマッチが起こりにくい
・コストがかからない
・ブランディングになる

①就活生にリーチしやすい

まず、Instagramは若者に幅広く利用されているため、就活生や第二新卒世代にアプローチしやすいという点が挙げられます。総務省の調査によると、Instagramの利用率は20代で68.1%です。LINE(97.7%)やYouTube(97.2%)、Twitter(79.8%)に次ぐ数字となっており、SNSのなかでも特に利用率の高いサービスであることがわかります。

参考:https://www.soumu.go.jp/main_content/000765135.pdf

LINEやYouTubeの利用率は圧倒的ですが、企業による情報発信という観点では気軽にフォローしたり投稿を閲覧したりできるTwitterやInstagramが適しています。Twitterとの違いとしては、Twitterがテキストによる短文投稿がメインであるのに対し、Instagramは画像や動画がメインとなっている点が挙げられます。社員の魅力や雰囲気を伝えるという意味では、Instagramに軍配が上がるでしょう。

いずれにしても、20代の約7割が利用しているSNSをうまく活用できれば、採用活動にプラスとなることは間違いありません。

②画像や動画で伝えられる

画像や動画を使ったコンテンツによって自社の魅力を伝えられるのも、Instagram採用の大きな魅力です。職場の雰囲気や社員同士の交流の様子などを文章ではなく視覚で伝えられれば、より就活生・求職者の心に響くでしょう。

例えば、本社のオフィスで勤務している様子を写真で投稿したり、工場で働く技術スタッフの1日を写真やビデオでレポートしたりすれば、より働くイメージを描きやすくなるはずです。入社後の具体的なイメージが持てれば、不安が解消され、志望度が上昇するきっかけになります。

③ミスマッチが起こりにくい

Instagramでさまざまな情報を発信することにより、採用後のミスマッチが起こりにくくなる点もメリットです。

せっかく手間とコストをかけて採用しても、すぐに辞められてはかけた労力がムダになってしまいます。採用後の定着率改善は、人事部担当者にとって大きな課題です。

若手社員が担当する業務の内容や、入社1年目の社員へのインタビューなどを投稿することで、就活生・求職者が抱くイメージと実際の職場環境のギャップを解消できます。自社のリアルな姿に共感した応募者が増えることになり、入社後のミスマッチが起こりにくくなります。

④コストがかからない

Instagramの運用には、基本的にコストがかかりません。フォロワーが数千人規模にまで増えてくれば、コストをかけずに大きな効果を生み出す最高の採用ツールとなる可能性を秘めています。

コンテンツの作成を外部に委託する場合でも、各種求人媒体への広告掲載費用と比較すれば安価に済むでしょう。よいコンテンツであれば一気に拡散されるため、低コストでも爆発的な効果を生み出せる可能性がある点は、Instagram採用の大きな魅力です。

⑤ブランディングになる

Instagram採用に取り組む場合、企業としての魅力を発信し続けることになるため、そのまま企業のブランディング強化にもつながります。

例えば、メーカーであればモノづくりへのこだわりや独自に開発した技術などを紹介することで、自社ブランドについてより深く知ってもらうためのきっかけになるでしょう。たとえ選考への応募につながらなかったとしても、Instagramを通じて魅力的な企業であるとの印象を与えられれば、将来的に消費者または取引先になってもらえる可能性が高まります。

Instagram採用のデメリット・注意点

Instagram採用にはメリットが多いですが、一方で以下のようなデメリットもあります。

・企画力やデザイン力が問われる
・投稿作成に手間がかかる
・継続的に運用する必要がある
・炎上するリスクがある

①企画力やデザイン力が問われる

Instagramでユーザーの注目を集めるには、投稿の企画力やコンテンツのデザイン力が欠かせません。ただ画像を投稿するだけでは、大量のコンテンツが並ぶSNSにおいてユーザーの目に留まることは少ないでしょう。

「インスタ映え」という言葉が流行したように、Instagramでは見た目のインパクトが重要です。一目でユーザーの興味を惹きつつ、自社の魅力もうまく伝えるコンテンツ力が必要になります。

②投稿作成に手間がかかる

Instagramの投稿作成には、一定の手間がかかります。画像や動画がメインとなるため、短文投稿がメインのTwitterなどと比較すれば、担当者の負担は大きくなるでしょう。

具体的には、画像や動画の撮影に加え、文字で説明を加えるなどさまざまな編集が必要になります。被写体の角度や背景、説明文の内容やフォントなど、投稿への注目を集めるには細かい部分のこだわりが欠かせません。

手間をかけたコンテンツを投稿し続けることで、初めて採用活動にポジティブな効果をもたらします。

③継続的に運用する必要がある

Instagramを採用活動につなげるなら、継続的な運用が不可欠です。単発で投稿しても、ユーザーの反応は薄く、大きな効果は得られないでしょう。

継続的に発信することで徐々にコンテンツが評価され始め、興味を持ったユーザーにフォローしてもらえるようになります。フォロワーが増えればより多くの反応を獲得でき、さらに多くのユーザーに広がるといった好循環が生まれます。

ほかの業務で忙しいからと発信が細切れになってしまえば、Instagram採用に大きな効果は期待できないでしょう。

④炎上するリスクがある

企業によるInstagramの運用で、気をつけなければならないのが炎上のリスクです。社会常識などから外れた発信をしてしまえば、悪い意味で注目が集まり、一気に拡散される可能性があります。

コンテンツの投稿は1人の担当者だけに任せるのではなく、複数体制によるチェックを入れるなど、炎上対策を怠らないことが重要です。

Instagram採用の事例8選

ここでは、実際にInstagram採用をうまく取り入れている企業の事例を8つ紹介します。

①JALスカイ

株式会社JALスカイは、羽田空港・成田空港におけるJALグループ便その他のサービス業務を担う企業です。2022年10月時点でInstagramのフォロワー数は8,000人以上となっており、企業による採用アカウントとしては最大規模だといえるでしょう。

「グランドスタッフの一日」という投稿では、空港での勤務がどのような業務内容・スケジュールなのかをイメージできる内容となっています。航空業界に興味がある学生・求職者にとっては、思わず内容をチェックしたくなるアカウントです。

②サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェントは、メディア・インターネット広告・ゲームといった事業を運営するIT企業です。2022年10月時点でInstagramのフォロワー数は5,000人以上と注目度の高いアカウントであることがわかります。

事業部の紹介をリール(ショート動画のようなもの)で投稿するなど、Instagramというプラットフォームに合ったコンテンツを投下しています。

③三井住友カード

三井住友カード株式会社は、三井住友グループのクレジットカード会社です。2022年10月時点でInstagramのフォロワー数は2,000人近くとなっています。

「SMCC OFFICE TOUR」と題して、最寄り駅からオフィスまでの道のりやオフィス内の様子を動画で投稿するなど、勤務のイメージを膨らませやすいコンテンツとなっています。

④第一生命保険

第一生命保険株式会社は生命保険業界の大手企業です。2022年10月時点でInstagramのフォロワー数は3,000人以上となっています。

「若手社員に聞いた 入社の決め手は?」「出社の1日」「リモートワークの1日」「働き方Q&A」など、入社後の自分の姿を具体的にイメージできるコンテンツが揃っています。

⑤アダストリア

株式会社アダストリアは、グローバルワークやニコアンド、ローリーズファームといったアパレルブランドを展開する企業です。2022年10月時点でInstagramのフォロワー数は3,000人近くとなっています。

採用サイトに社員インタビューや内定者からのアドバイスなど興味深いコンテンツを掲載し、その告知ツールとしてInstagramをうまく活用しています。

⑥DYM

株式会社DYMは、WEB事業や人材紹介業を営む企業です。2022年10月時点でInstagramのフォロワー数は1,000人以上となっています。

社員紹介として1人の社員にスポットを当て、複数の写真やインタビューへの回答をコンテンツとして投稿しています。自社で働く社員のリアルな様子を伝える方法として、参考にしたい事例です。

⑦Hilton Tokyo

高級ホテル事業を営むHilton TokyoのInstagramアカウントは、2020年10月時点で1,000人以上にフォローされています。

従業員の誕生日を祝う様子や、オフィス周辺のごみ拾いをする様子などさまざまな写真が掲載されており、社内の雰囲気のよさが伝わってくるアカウントです。

⑧ミス・パリ

エステ事業を営むミス・パリのInstagramアカウントは、2020年10月時点で600人以上にフォローされています。

採用イベントの告知や社員インタビューに加え、「髪型/ネイル規定はある?」など、働くうえで気になる細かいポイントに答えるコンテンツも投稿されています。

Instagram採用のポイント

Instagram採用を始めるなら、以下5つのポイントを押さえておきましょう。

・プロアカウントを利用する
・運用方針・ルールを定める
・視覚情報を最大限に利用する
・Instagram独自の機能を活用する
・採用サイトやインターンを充実させる

①プロアカウントを利用する

企業アカウントとしてInstagramで発信するなら、プロアカウント(ビジネスアカウント)に切り替えるのを忘れないようにしましょう。

プロアカウントであれば、広告の出稿やインサイト(投稿のパフォーマンス)の確認、詳細プロフィールの設定などが可能になります。特に、発信内容を改善していくにはインサイトの数字データをもとにした分析が不可欠です。アカウントを作成したら必ずプロアカウントに切り替えておきましょう。

②運用方針・ルールを定める

Instagramでの発信は定期的かつ長期的に取り組む必要があります。また炎上リスクを避けるためには、複数体制での投稿内容のチェックが欠かせません。安定した発信活動ができるよう、社内での運用方針やルールを定めておきましょう。

③視覚情報を最大限に利用する

Instagram採用の魅力は、画像や動画を使った視覚的なアピールが可能な点です。自社製品やオフィスの写真、社員が働く様子など、視覚情報を最大限に活用しましょう。

最近では画像に文章を入れた投稿も増えていますが、ユーザーの目を引くためにも視覚的な魅力は欠かせません。特に1枚目の画像にインパクトがなければ、そもそも投稿を見てもらえないため、見た目にこだわって投稿を作成しましょう。

④Instagram独自の機能を活用する

Instagramでは、ただ画像を投稿するだけでなく、検索用のハッシュタグ(#)の活用やストーリー・リールといった多様な形態での投稿がアカウント育成のカギを握ります。同じジャンルのアカウントや、本記事で紹介した企業アカウントの活用方法を参考に、積極的に取り入れてみましょう。

⑤採用サイトやインターンを充実させる

せっかくInstagramで興味を持ってもらえても、それ以上のつながりがなければすぐに忘れられてしまうでしょう。採用サイトやインターンシッププログラムを充実させることで、「もっと知りたい」と思ったユーザーとより深い関係を築けます。 投稿に載せられる情報量は限られるため、より詳しい情報を採用サイトに載せたり、実際に業務を体験できるインターンを告知したりすれば、興味を持ったユーザーからのアクセスに期待できます。Instagramを入口として学生・求職者とより深い関係を築けるよう、採用サイトやインターンを充実させましょう。

【まとめ】Instagram採用

本記事では、Instagram採用の活用方法やメリット・デメリット、実際の活用事例を紹介しました。Instagramの投稿作成には企画力やデザイン力に加え、ある程度の手間もかかります。しかしうまく活用できれば、自社の理想とする学生・求職者とより深いコミュニケーションをとるための有効な採用ツールとなるでしょう。

Instagram採用に取り組むなら、採用サイトやインターンシッププログラムと連動させ、興味を持った学生にアクションを起こしてもらうことが大切です。インターンシップを始めるなら、意欲的で高学歴な学生が12万人利用する「インターンシップガイド」での無料掲載をぜひ利用してみてください。

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